本多劇場で「鍵泥棒のメソッド→リブート」を観てきました。

香川照之さんと堺雅人さんが出演していた映画の舞台化ですが、以前キャラメルボックス版を観ていたので見送っていました。

ところが、取っておいたチラシを眺めていたら、鈴木杏樹さんの名前が・・・「杏樹さん観てみたい!」と思い、当日引換券で観に行きました。

しかも、当日引換券にも関わらず、中央のそこそこ良い席でした。

 

 

開演と同時に街裏ぴんくさんが登場し、前説的な感じで始まります。

私はお笑いに詳しくないので知らなかったのですが、漫談家ということで話が上手いし面白い。

本当に本多劇場に地下2階があるのだと・・・少なからず、私と同じように話を聞いて頷いていた人はいるのではないでしょうか?

 

売れない若手俳優・桜井(望月歩)と伝説の殺し屋・近藤(少路勇介)がサウナで出会うのですが、桜井は転倒した近藤のロッカーの鍵と自分の鍵を取り換えてしまいます。

後から後悔して近藤に接触するのですが、彼が記憶を失ってしまっていることがわかりふたりが入れ替わってしまうことになるコメディ作品。

 

近藤は記者の香苗(秋元真夏)と出会い、一緒に記憶を取り戻そうとし、桜井は裏社会の男(長谷川朝晴)から綾子(鈴木杏樹)の暗殺を依頼されることになります。
近藤がいくつもの名前を使い分けて素性を知られないようにしていたことから、お互いの思い込みによるすれ違いが笑いを呼ぶのですが、やがてそれぞれの運命がラストへと終息していきます。

 

映画も舞台化作品も観ているのでストーリーはわかっているつもりでしたが、観たのが随分前なので「こんな結末だったけ?」と・・・。

「コメディ要素増量のリブートで新しく生まれ変わる!」という謳い文句のとおり、たくさん笑ってきました。

 

お目当ての杏樹さんは「相棒」ネタもちょっと入っていてコメディ要素たっぷりなのですが、桜井を人生の先輩として𠮟りつけるような場面もありシリアスな演技も見せています。

カーテンコールで手を振りながら見せてくれた笑顔もとても素敵でした。

あまり出演作を観ていないのですが(もしかしたら、初観劇かも?)ファンになりました。

あと、長谷川さんはベテランの域に入っている俳優さんなのに複数の役をこなしていて、結構弾けていた感じがします。

 

今年に入ってからコメディ作品の観劇が続いています。

もちろん、今年もシリアスな作品や名作と謳われる作品も観に行こうと思いますが、たくさん笑って1年を始められたことはいいことじゃないかなと思いました。