憧れの北海道で雪山登山 -大雪山(雪)- | きいろいパンダ

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ARASHIANでなにふぁむのワーキングママ・Professorが中高一貫校に通う娘や日々のことなどをつづっています。

大雪山に登ってきました。

 

大雪山(たいせつざん)は、北海道中央部にあり、標高2000m級の峰々で構成される巨大な山塊で、大雪山系(たいせつさんけい)とも呼ばれています

 

最高峰の旭岳は標高2291mで、北海道で一番高い山。日本百名山の一つにもなっています
 

夏にはこの大きな山の縦走も魅力的ですが、今回は雪山登山ということで、麓の旭岳温泉からロープウェイで姿見駅まで上がり、ピストンで山頂を目指すコースです

 

前月の権現岳(八ヶ岳)がとてもきつかったのですが、それを登れれば行けるよとアドバイスされていて、あとは天候次第…天の神様に祈りつつの挑戦


もう3月下旬ですが、寒さは本州の厳冬期並とのことで、最大限の寒さ対策をもって臨むこととしました

 

雪山は天候で難易度が大きく変わり、場合によっては断念もせざるを得ないのですが…


前日、旭川空港の辺りは晴れていたけど、遠くに見える大雪山の上の方は雲の中…大雪山エリアに行くと重い雪が降っていました


天気予報は朝は上がるけど、午後から冬型になり雪が降るとのこと


登れればもはや雪が降っていても構わない、むしろ晴れていても風が強いと登れないこともあるので、風予報を気にしていました


予報では10mくらいとのことで、登れなくはないけど、たぶん寒いし(風速1mで体感1℃下がるのでね)、厳しそう…いや、ここまで来たから頑張ろうねなんて


先生からは

*ずっと風を避けられるところはない上、おそらく寒いので長い休憩は取れない

*ゆっくりだけど、休憩少なめでとにかく進む

*午後から崩れるからなるべく早く下りる

*パーティから遅れたら、本隊は待たない

*パーティから遅れたら、本隊が山頂から折り返してきたのと一緒に下りる

*ゴーグルを曇らせない

…といった話がありました


なるべく早く、休みはほとんど取らないで、とにかく進んで帰ってくる、遅れないように頑張る…了解


猫しっぽ猫からだ猫からだ猫からだ猫あたま


アタック当日、まずは旭岳ロープウェイへ



スキーやスノボの人も一緒にあがり、そこから滑る人がたっくさん


ほんの数名は私たちと同じように、ロープウェイ上の駅から自力で登り、滑る人もいるみたい


ロープウェイで上がっていくと…めざす旭岳の山頂が見えました


最新の予報では、やはり午後から崩れるそうだけど、今のところ風速は5m以下


よし、天候は悪くない

崩れる前に登るぞ



まずはふっかふかの雪に埋もれないよう、ワカン(スノーシュー的なの)でスタート



途中、ガスが噴き上がっているところなんかがありつつ…



次第に傾斜がキツくなり、ワカンからアイゼンに装備を変更


この辺りから天気が早くも崩れ始め、視界が悪く…(だから写真もない)


「ここで落ちたら、下まで行っちゃうから気をつけて」という注意を受け、怖いから下を見ることはできず、とにかく進む


上も見えないので、あとどれくらいかわからず、とにかく進む


八合目だよというところから、まあまあ急登を登り、もう着くか⁉︎と思ったら「九合目」…うわ、あと一合あるんかーい!と折れそうになるのを立て直し(結局、九合から山頂の方が楽だった)


風が強くなってかなり寒いけど、登っている体は暑くて…風が当たらないように装備を整え…とにかく登る


遅れたらホワイトアウトしそうな視界の中…

(最後尾にも先生いるけどね)


遠くに何か見えてきました…

あれが道標?山頂?


やったー、登頂


雪は降ってるし、風は強いし、視界が悪くて、ちょっと怖いくらい


でもあとは下りるだけ

天候に恵まれて、登りの大半は寒くなく登れたんだから頑張ろう


せっせせっせ…

せっせせっせ…


…と、突然、視界が開けました



見渡す限りの雪山…



 (写真だと伝わりにくいけど)すごい光景…


登りに「落ちたら下まで行っちゃう」と注意された急登だけど、視界が開けたので足元を確認しやすく、気持ちよく下りることができました


おかげであれよあれよと展望台というところまで下りることができました

 

この辺りからまた天候が崩れてきたけど、もう危ないところもないしなので、アイゼン解除→ワカン…なくても行けるかな?と


膝くらいまで埋もれる感じだったけど、もうあと少し下りるだけなので体力使って大丈夫だし、ふっかふかの雪に「うっひゃー」とか言いながら下山しました

 
決して楽ではなかったけど、楽しかった
ここにしかない光景…北海道、やっぱりいいなー


前回の権現岳で、シャリバテもあって、登りで疲れ切って姿勢が崩れ、さらに辛くなるというのがあったので、今回は姿勢に気をつけて…前回よりはできたかな


でも運動神経なし子アルアル…そしたら下りの姿勢がわかんなくなってしまって、また注意されちゃったので反省


とはいえ、足にウェイトつけて暮らしていたからかな?アイゼン重い…って感じずに登れたのはよかった


次も頑張ろう

 

【山行の記録】
・行動時間:休憩13分を含んで4時間23分
・水平移動距離:5.4キロ
・累積標高差:登り694m、下り685m

水:900mlテルモス、600mlペット→テルモス200ml消費

行動食:チョコどら半分

衣類:ミレーあみあみ、ファイントラックベース、ミレーインナータイツ、オーバーJK、オーバーパンツ、インナーグローブ、オーバーグローブ

スタート時はナノパフベストも→まもなくオフ

スタートからヘルメットオンで顔が冷たかったので、ベースのフードでもじもじくんに


止まると寒いし、風が冷たいのでオーバー類は手放せないけど、登っていると暑いので、やはりベースの下のインナーはなしで正解

 

 インナーグローブは外せなかったけど、作業時にそれで寒いということはなったので、本州の厳冬期並とはいえ、暖かい方だったと思われる