
前回に引き続いて「日本文具新聞」に掲載されていた広告を紹介します。
今回の広告は1921年(大正10年)1月に掲載されていました。
今回の広告は1921年(大正10年)1月に掲載されていました。
【エバーレデーシャープ萬年鉛筆】
ついに”シャープ”という言葉が登場しました。
日本のメーカーの商品にシャープという言葉を使ったのはこの広告が初めてだと思います。
ついに”シャープ”という言葉が登場しました。
日本のメーカーの商品にシャープという言葉を使ったのはこの広告が初めてだと思います。
前回までの広告には
【エバーレデー繰出鉛筆】
【EVER-READY Propelling pencils】
【EVER READY SCREW PENCIL】
と、”エバーレデー”は登場していましたが、
この言葉の後に”シャープ”が続いて、商品名になっていることはありませんでした。
【エバーレデー繰出鉛筆】
【EVER-READY Propelling pencils】
【EVER READY SCREW PENCIL】
と、”エバーレデー”は登場していましたが、
この言葉の後に”シャープ”が続いて、商品名になっていることはありませんでした。
通説では1916年に「エバーレデーシャープペンシル」と命名したとありますが、
実際にこの名前で売り出したのはもっと後だったのかもしれません。
実際にこの名前で売り出したのはもっと後だったのかもしれません。
左下の文章は
「日本政府専売特許54357号
高級エバーレデーシャープ万年鉛筆
本品は彼の有名なる米国製エバーシャープペンシルの缺點(欠点)多きと価格の高価なるを憂ひ、
幾多の研究と日子とを費し巨額の財力を投じて完成せるものにして其芯の出入の完全なる後部換芯保存所、
並に消ゴムの装せられたる部分を初め全體(全体)絞りの巧妙なる等舶来品と比較して
既に遠く凌駕せる事は現物が事實(事実)の證明(証明)なり殊に大書して誇るは
価格の低廉なること舶来品の約三分の二以下なることなり」
と書いてあります。
「日本政府専売特許54357号
高級エバーレデーシャープ万年鉛筆
本品は彼の有名なる米国製エバーシャープペンシルの缺點(欠点)多きと価格の高価なるを憂ひ、
幾多の研究と日子とを費し巨額の財力を投じて完成せるものにして其芯の出入の完全なる後部換芯保存所、
並に消ゴムの装せられたる部分を初め全體(全体)絞りの巧妙なる等舶来品と比較して
既に遠く凌駕せる事は現物が事實(事実)の證明(証明)なり殊に大書して誇るは
価格の低廉なること舶来品の約三分の二以下なることなり」
と書いてあります。
この文章から明らかに1920年5月に登場したアメリカのエバーシャープを意識して(真似して?)作っていることがわかります。
五車堂が販売したアメリカのエバーシャープが日本で大いに売れてきたので、
今まで金属繰出鉛筆を作っていた早川兄弟商会が似た商品を作って販売し始めたのだと思います。
五車堂が販売したアメリカのエバーシャープが日本で大いに売れてきたので、
今まで金属繰出鉛筆を作っていた早川兄弟商会が似た商品を作って販売し始めたのだと思います。
また、その名前もエバーが付くからそのままシャープも付けてしまおうという感じで命名されたのかもしれません。
「文具の歴史」(1972年発行)という本にはシャープと名付けたのは福井商店の福井庄次郎氏と書いてあります。
福井商店は関西文具界の大問屋で、今回の広告にも代理店として登場しているので、
早川徳治氏との会話の中で、商品名が決まっていったのかもしれません。
福井商店は関西文具界の大問屋で、今回の広告にも代理店として登場しているので、
早川徳治氏との会話の中で、商品名が決まっていったのかもしれません。
外見は真似していますが、今回の文章にも書いてある通り、アメリカのエバーシャープとは
明らかに異なっている点が2点あります。
一点は、エバーシャープは中押し式(芯を押出す機構しか付いていない)に対して、
早川のエバーレデーシャープは繰出式(芯を出し入れできる)であること。
もう一点は、下の写真のように、先端の作り方が、エバーシャープは違う部品(写真上)を付けているのに対し、
早川のエバーレデーシャープは金属の絞り込み(写真下)で作りこんであることです。
明らかに異なっている点が2点あります。
一点は、エバーシャープは中押し式(芯を押出す機構しか付いていない)に対して、
早川のエバーレデーシャープは繰出式(芯を出し入れできる)であること。
もう一点は、下の写真のように、先端の作り方が、エバーシャープは違う部品(写真上)を付けているのに対し、
早川のエバーレデーシャープは金属の絞り込み(写真下)で作りこんであることです。

ただ真似することだけではなく、機構を変え、改良し、より使いやすくしているところは、
今も脈々と受け継がれている日本技術の強みなのかもしれません。
今も脈々と受け継がれている日本技術の強みなのかもしれません。
エバーシャープの人気にいち早く乗れる商品を開発するとは
さすが”目のつけどころがシャープ”ですね。
さすが”目のつけどころがシャープ”ですね。