同じ物が欲しい | 文鳥のひとりごと☆

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日々思ったことなど…

なかなか書き上げられなかったけれど。

音楽の思い出と、最近の出来事について。



店頭で見かけてジャケ買いをした、Candy Dulferののアルバムの1曲目は、ゲストミュージシャンが参加。

元々は、そのゲストミュージシャンの曲として、81年頃に発表されたものでした。 

フュージョンもファンクも知らなかったから、1曲目の出だしのフレーズを聴いて、とても衝撃を受けたなぁ。




そのうち、ゲストという部分が気になってきたので、その次に購入したアルトサックス奏者のリーダーアルバムは、David Sanbornのベスト盤でした。



David Sanbornは、兎にも角にも個性的な音色だったので、私もあの音色に憧れました。

学生の頃に、でんでんタウンのワルツ堂で新譜を買い、その思い出の品にサインを貰えた日は、嬉しくてたまりませんでした。




そして、雑誌に載っていた楽器のセッティングを見て、同じメーカーのマウスピース(息を吹き入れる部分)とリガチャー(マウスピースとリードを留める器具)を同じメーカーにしました。

マウスピースは、それぞれ細かくサイズがあるのですが、購入した頃は、アルトサックスを吹き始めてから4年目だったこともあり、D7という刻印されたモデルにしました。

David Sanbornは、D8でしたし、黒デュコフと呼ばれる古いモデルでした。成分が現行モデルとは異なっていたようです。鉛が多いとかなんとかで、体に悪そうでしたが…。



ちなみに、このマウスピースは、たくさん息を吹き込まねばならず、音が安定しにくかったです。

欲張らずに、D6にすれば良かった…と後から思ったものでした。

リードは、お気に入りがあったので、違うメーカーを使っていましたが、いつの間にかDavid Sanbornも私のお気に入りと同じメーカーとモデルを使っていました。



David Sanbornは、小児麻痺のリハビリのために、アルトサックスを始めたと、ライナーノーツか雑誌で読んだことがありました。

彼のことをとてもよく知るファンから、サインを貰う時は、「ペンの種類を気をつけなければいけいない。」ということを教えて貰いました。

インクのニオイが駄目だったようです。柔軟剤の香害と同じように、体調が悪くなるみたいでした。



体質の関係で、普段の生活を気をつけられていたのでしょうね。

まだまだ活躍していて嬉しいなぁとよく思いましたし、先週末もそんなことを考えていたところでした。



昨日の昼くらいまで、6年近く闘病していたことを知りませんでした。

そして、来年のスケジュールも埋まっていたそうですが、手術後に合併症の影響で亡くなったと、ラジオで聞きました。

 


このMVが入ったビデオは、何度も繰り返し見ました。

全編モノクロ映像なのですが、逆にそれが良い雰囲気でした。 

Run for Coverは、出だしの一音目を出すのがすごく難しいと思いました。

普通に吹くと、ペラッペラの音になるし、力んでしまうと、すごく下品に音が割れてしまうのですよ。

ほんの少し唸るような感じの音を出すのが、難しいなぁと思いながら、吹いたものでした。それが上手くできた気はしませんでしたが。



途中でくねくね踊っているのは、Hiram Bllock。堺市生まれ(戦後の堺には、米軍基地があったから)のギタリストでした。

この人も、病気で早くに亡くなってしまいました。

映像ではスリムだけれど、私が初めて生で観たときは3倍くらいの体格になっていました。




私が、David Sanbornのライブに何度か聴きに行ったときは、ほぼこの曲がオープニング曲でした。

ハモンドB-3のイントロを聴くと、テンションが上がります。

ハモンドオルガン系の音色は、小2の頃から好きなので、余計にね。

そして、この動画のパーカッション担当、Don Aliasが壺のような打楽器のソロ演奏を観るのが、毎回楽しみでした。



Dean Brown(ギタリスト)も、最近亡くなりました。

去年の11月頃に癌の治療のために、クラファンをすると見かけていましたが、ヤフコメで1月末に亡くなっていたことを知りました。

David SanbornやMarcus Millerの来日で、よく一緒に来ていたのですが、棒付きキャンディーを舐めながら演奏している様が、妙に格好いいな〜と思ったものでした。



過去の作品は残るけれど(世には出ていない録音もあるだろうけれど)、2度と新録は聴けないのが寂しく思います。

ジャズ、ソウル、ロック、日本の音楽シーンでも大活躍したDavid Sanbornのような個性的なアーティストが、いつかまた出てきてくれますように。



ご冥福をお祈り致します。