来年度の制度改正に向けた議論が、関係各所で白熱しています。
(介護保険は、3年に1回この改正があります。)
制度の中身を吟味するのはもちろん、今後の保険制度の方向性や、
マスコミで言われている利用者負担の拡大などもここで議論されています。
今回は、他の業界と同じような水準で賃金アップを行うことや、
物価上昇対策への機運が高まっていますので、
介護報酬(=私たち事業者がもらえれる売上)は
プラス改定がされるだろうと見込まれています。
これ自体は、大変ありがたい話なのですが。。
ただ、
かたや、経済全体で見れば、私たちが払っている社会保険料は増え続けており、
若者や労働者人口の減少も相まって、日本の財政はますます厳しくなっています。
果たして「やったー、売上が増えた~」などと安易に喜んでいいものか??
と私は毎回不安に思います。
私たち事業所側にも、もっとやれることがあるのではないか。
行政に甘えていて、努力不足の経営者が沢山いるのではないか。
そんな風に感じています。
前回の制度改正によって、新しい加算ルールや処遇改善が設けられました。
これによって、当社の売上単価(一人あたり利用者の報酬単価)は、
約10年前に戻すことができました。
(10年前とは、、どの介護事業者も儲かっていた頃の、景気が良かった頃の単価です)
これは当社が、社内でうまく運用する仕組みや、社員の協力を経て、
取得できるサービス加算をすべて取得したからです。
だから、当社は、おそらく目黒区で最も加算の数が多い事業者になっています。
(その為、ケアマネや家族から、驚かれたり、嫌味を言われることもあります・・汗)
でも、これによって、会社はしっかり利益が上がり、社員の給与を上げることができ、
この夏のボーナスは、設立以来の最高金額を支給する予定です。
もちろんその分、お客様が喜んでくれるようにサービスの質には気を遣っています。
おかげさまで、最近は2つの事業所ともほぼ満員状態が続いています。
先日、近隣の事業者との交流会がありました。
儲からない、厳しい、という声が沢山聞こえてきましたが、
当社の半分も加算サービスを取得していない事業者が多くいました。
よく分からないから、人手がいないから、などと言う理由が主のようです。
私からすると、どうも前述の努力不足のような気もします。
世の中の経営者の方々は、もっともっと苦労や工夫をしていると思います。
「国の制度が悪い」、「何とかしてくれ~!」の声は大切だと思いますが、
自身の経営責任、経営努力、というものを、もっとできるような気もします。
次回改正は、通所介護事業所にとっては、
新たなルールや、新しいサービス領域など、興味がある話があります。
もちろん、私はできる新サービスや取得できる加算は、
全部取りにいくつもりです!!