子供向け映画だ。
演出はそうであっても、完成度は他の大人向け?映画と変わりなくしなければならない。
この映画は、二年前のTVシリーズ「仮面ライダー電王」と現在の「仮面ライダーディケイド」のコラボ作品であり、TVのストーリーともリンクしている。僕は子供の頃からヒーローものが好きで、仮面ライダーとアメコミヒーローはかかせなかった。
率直に言うとがっかりした。いくら子供向けでもストーリー、演出が破錠している気がする。プロデューサーはこれでGOを出したのか?
平成仮面ライダーシリーズの主役俳優はほとんどイケメン俳優として人気が出て、その登竜門的TVドラマなのは知っての通りだが、今回はそのせいか、主演はストーリー上子供の戻ってしまったという設定だ。主演俳優のギャラのアップや、売れた為に子供番組(映画)にはもう出ないということだろう。自分の人気のきっかけになった作品であるし、友情出演ででも出るべきで、そうすれば好感度上がるだろうに残念な話だ。まあ、僕としては、ストーリーが良ければそんなの問題ない。
この作品は仮面ライダーでありながら、バイクではなく電車に乗り(電車の運転はバイクでする)、変身するの主人公の人間ではなく、イマジンという人間に乗り移った怪物。しかも、主人公の体を媒体に、複数のイマジンが複数タイプのライダーに変身する、いままでのライダーとは明らかに違う。設定も面白いし、アニメの様にコミカルだ。番組紹介はこのへんで・・・。
今回の本シリーズ4作目になる「劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦」(長い)。先ほども書いたが、ストーリー・演出が破錠している。これが電王のノリだからいいとか、子供が楽しめればストーリーが繋がってなくてもいい、訳がない。映画としてダメだ。これを見て育つ子供にも悪い。
まず、TVとのリンクだが、リンク出来てない。繋がっているようで繋がってない。しかもディケイドのキャラクターは出るが、無理矢理出したかのような登場。それは今の仮面ライダーを出した方が子供は喜ぶかもしれないし、仮面ライダー電王だけのファンに新しいライダーを見せて、視聴率アップさせたいのかもしれない。それならば特に意味を持たせなければ逆効果だ。
電王の映画では以前「劇場版 超・仮面ライダー電王&キバ クライマックス刑事」というこれまた新ライダーとのコラボがあったが、同じような状況だった。今回の映画では更に、ディケイドの設定上だが、過去作品のライダーが敵として登場する。もうめちゃくちゃ。そんなのは東京ドームシティでやって欲しい。
演出だが、制作費は知らないが、CGが一部しょぼすぎる。TVドラマの映画化だから、TVと同じレベルのCGでいい・・・はずがない! お金払って観てるんだから、その辺はレベルアップして欲しい。変身シーンや、必殺技もそう。TVなら徐々に短くなったり、省略したりもOKだが、映画なんだからちゃんと見せて欲しい、いや、TV以上の演出にして欲しい。そんなのは制作者の怠慢に過ぎない。要するに、TVと同じことを映画でしてる、じゃあTVスペシャルですればいいじゃん。
ストーリーもそうで、その時代にタイムスリップ意味が分からない。昔話の鬼の話だから過去へはわかるし、少年の成長の話、実は○○との繋がりが・・・なんてのもわかる。子供映画かもしれないけど、だからこそその意味などを持たせて欲しい。鬼は昔どんな悪さをしていてとか、現在にどんな影響があってとか。しかも桃太郎をイメージした(主要イマジンの名はおとぎ話から来ている)モモタロスとかいるんだから、もっと話を絡めてほしい。全部とって付けたようなストーリーで、ドラマもいいかげん。それで、出演者も今旬な人を出せばいいみたいな。ほんと企画会議が見てみたい。
カッコイイ映像もなく、電王のライダーを勢揃いさせればいい、みたいな。勢揃いさせるにもカタルシスが必要。キン肉マンだって一人一人犠牲になってキン肉マンを助けて、最後に集結するんだから、だからカッコイイ。
ですが、この映画というより、このシリーズのキャラクターや設定は凄くいいんです。だからもっとストーリーや演出に凝れば、子供だけじゃなく、大人だって足を運ぶ映画に成り得るのに。もったいないです。