といっても、ゲーム原作の「逆転裁判」です。
ということは、三池監督作品です。
賛否あるみたいですね。
そこまで賛も否もする作品でもない気がする。
観終わった直後の感想は、
豪華な重箱に豪華な料理が多種多様に入っているが、
食べてみると味が無いといった感じの映画でした。
ストーリーは、ゲーム原作と考えても良いと思います。
ゲーム原作の場合は、キャラに特化してストーリーがダメダメだったり、
ストーリーをいじりすぎてキャラクターがおざなりになったり。
でも、「逆転裁判」はドラマが薄い。
原作ファンが喜ぶキャラ、小物、シークエンス等、
かゆい所に手が届いていますが、
原作をリスペクとし過ぎたためか何か物足りない。
途中までそれが何か気付かなかったのですが、
裁判シーンで気付きました。
この原作ゲームの一番面白い所は、
裁判アクションな所なんです。
現場証拠などを集め、裁判でそれを検事にぶつける、崩す。
それをまた検事が返し、それをまたひっくりかえす。
裁判を舞台に格闘アクションをしているんです。
相手を徐々に突き崩して行く事の快感。
それをこの映画では、自動で(ゲームじゃないからあたりまえ)するわけです。
ということは観客に快感はないわけです。
映画としてストーリーを追って行くだけ、ドラマ性も薄いし感情移入出来ない。
だから、
「演出、映像はカッコ良かったけど、どこがよかたっかはわからない?」
って事になる訳です。
子供向けにしても、ファン向けにしてもどっちつかず。
裁判での天井から出て来るディスプレイ、事件等の恐怖表現、素晴らしいです。
そこだけは。
かなり正攻法な演出なんです。
CGなど仕掛けは奇抜なんですが、やってることはノーマルなんです。
普段地味な証拠を見つける、証人から何かを聞き出す、
記憶を遡り重要な何かを思い出す、みたいな事を過剰演出すべきだと、
検事と格闘技の様な苦悶しながらの裁判での戦いとか。
もっと演出的に逆転の発想をもってほしかったです。
三池監督。
いつか他の三池作品について書こうと思いますが、大好きな監督です。
この監督の作品の楽しみ方は、今回の三池崇史は? なのです。
一作々観て面白いか否かではなく、三池作品を時間軸で観て行く事。
「忍たま乱太郎」と「一命」はかぶっているのかとか、
「オーディション」撮った人が「ヤッターマン」か! とか
多作でありノンジャンルというかオールジャンルなんですが、
三池監督作品は、あえて言うなら三池崇史というジャンルの映画なんです。
SF、アクション、ホラー、コメディー、三池崇史。
しかし他の監督にはこのジャンルは作れない。
だからこのジャンルの作品が好きなら、
面白い、つまらない関係なく楽しみましょう。