らんまん
NHK朝ドラの「らんまん」は佳境に入ってきたようだ。
ご存じ、日本の高名な植物学者、牧野富太郎博士をモデルにした
ドラマである。
前半は彼がどのように生い立ち、どのように植物学に目覚めたか
などを描いてきた。
江戸末期から明治に至る日本では、あらゆる科学が黎明期
だったから、その時代に突出した科学者が多数輩出した時代。
医学、工学、建築学、音楽等々に高名の人が多数出ている。
牧野氏は実家が造り酒屋という事で、お金に困る事は無く、
言い方は悪いが、「金持ちの道楽」的なスタートだったようだが、
独り立ちするにつけ、金欠状態にならざるを得なかった。
大量の書籍を購入し、植物採集に奔走し、自前の出版物を出す
ためには大枚のおカネが必要になる訳だ。
で、東大の植物学教室の助手に採用されたわけだが、そこは
頂点を目指す学者の世界。
彼のやりたい植物分類学は古い学問という位置づけになっていた。
学者の通例に漏れず、東大も世界がやり始めた部分に注力して
世界一を目指そうとしていたわけだ。
彼のやりたいことは植物全体の成り立ちやその分類だから、
目指す方向がちょっと違ってくるんだろうね。
今後はそれをどう調和し、世界と伍していったかが物語の軸に
なって行くんだろうか。
それにしても彼の集中力は物凄いもんだったんだろうね。
「好きこそものの…」の例え通り、生活の大部分をそれだけに
集中する情熱は普通の人に真似が出来るレベルではない。
世界に名を成す人に共通する熱意と集中力があったればこそ
この世界の一流の学者になれたというしかない。
今後、東大という官僚組織の中で、異質の才能をどう磨いて行く
のか、組織の目標とどう折り合ってゆくのかなど、興味津々だ。
結果は分かっていても、簡単な道じゃないことは明らかだし、
様々な確執をどう乗り越えて行くのかなど、見るべきところが多い
と思う。