クラウドファンディング
クラウドファンディングなるものがあって、何かのプロジェクトを
始めたい人が賛同者を集めて資金を募るというもの。
素晴らしい企画を持っているのに、おカネが無いために起業
できないという人には福音とも言えるシステムですな。
で、最近、「国立科学博物館プロジェクト」なるものが立ち上がり、
「地球の宝を守れ/国立科学博物館500万点のコレクションを
次世代へ」と銘打って寄付を募ったそうな。
結果は約3か月の間に5万5千人以上の人達から、総額何と
9億円以上の寄付が集まり、国内クラウドファンディング史上
最高額となったという。
これだけ多くの人が関心を集めるのは、この博物館の収蔵品を
残してゆくための倉庫や、分類保管するための運営費などを
賄うおカネが無く、貴重な収蔵品が失われてしまうという危機感
の現われと言える。
博物館では職員を減らし、あらゆる経費を削減して対応してきた
ようで、エレベーターは電気を食うから停めて階段を上ってたと
言うほどの経費節減だったそうな。
で、今回の資金で、当面は運営に支障は無くなったようだが、
今後も継続的に資金が必要になるのは言うまでもない事。
何らかの支援を今後もよろしくという。
このお話、美談として語られるのは良い事だろうし、当面の
危機が回避されたのも良い事だったんだろう。
しかし、本当にこれで良いのか?
日本国に唯一無二の「国立科学博物館」ですぞ。
寄付が無ければ潰れてしまうって事が許されるのか?
このような施設が安定して運営され、国の宝物が永久に保存
されるようにするのは誰の仕事なのか?
一方では17兆円も税金を取り過ぎたので、人気取りにお返し
しますと言い、海外への支援は何兆円も気前よくばら撒いてる
国がですよ、たった10億円の費用を何で出せないんだっ!
1機100億円もする戦闘機を買える国が何で毎年10億円位
出せないんだっ!
文教費予算は殆んど増加は無くジリ貧状態で、昨今の物価高
を見れば、実質減少は明らか。
政府は、国立といえども独法、自分の経費は自分で稼げという
のが方針で、必要経費の8割ほどしか手当てしない。
今回のコロナ禍で入館料収入が激減したために苦境に陥った
のが今回クラウドファンディングを立ち上げたキッカケ。
全国の多くの博物館や美術館も同様の危機に立っており、
日本の貴重な文化財が危機に瀕している状態は今後も続く。
多くの国民の善意は良い。
しかし、それに頼る事が持続的なのか、良ぉく考えてみろって。
少なくとも、これは残そう、これは残さなくても良いという線引きを
行なって、残すと決めたものは国が手厚く守るべきだと思う。