悠釣亭のつぶやき -302ページ目

PB黒字化

29日、内閣府は国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス、
PB)が2025年度に初めて黒字になるとの試算をまとめた。
好調な企業業績を背景にした税収の上振れで改善したわけだが、
黒字幅は8,000億円程度で、やっとこさの黒字化。

税収の伸びが大きく寄与したわけだが、2023年度の税収は
72兆761億円となって、過去最高を記録した。
また、2年連続で70兆円越え、4年連続で過去最高を更新して、
企業業績が回復している事が分かる。


さて、この状況を喜ぶべきなのか?
財政健全化信奉者や緊縮財政派はそうあって欲しいと思ってる
んだろうけれど、現時点でそんな事が可能なはずはない。


8千億なんて補正で即吹っ飛ぶからねぇ。
それにも増して、ワシはこの不況の時代にもしこれをやるとすれば、
「悪業」以外の何物でもないと思っている。


政府は基礎的財政支出(国債償還を除く予算の歳出費用、社会福祉、
防衛、教育費など)をすべて税金で賄う事を目指していて、それが
即ち、PBの黒字化。

だから、PB黒字化なんていとも簡単にやれる訳だ。
即ち、税金をいっぱい取り、社会福祉や教育費を目一杯削れば、
財政収支が改善される訳だ。
そして、今までチマチマそれを続けてきたが、それを極端にやれば

よい訳だ。

その結果がどうなったか?
30年にわたるGDPの低迷、26か月にわたる実質賃金の低下だ。
そりゃそうだわな、可処分所得が減る一方なんだから、消費が拡大
する筈はなく、慢性的な需要不足で、企業も設備投資を控え、給与を
削減することに躍起になる。
結果として供給力も徐々に劣化して行く。
減り続けるパイを皆んなで取り合う状態になる。


企業業績が好調というが、それは円安を背景にした大手輸出企業
や特異分野の大企業に偏る。

これらの多くは消費税負担さえも免れているからね。
1次産業や国内需要型産業、中でも中小事業者は需要の低迷に
あえいでいて、どこが好調なんだって。


これが、低い税率、安い社会福祉費用、伴っての旺盛な需要、
企業の売り上げ増、結果的に税収増となってPBが改善されるの
なら、大歓迎なんだけどな。

今のPB黒字化は庶民の犠牲の上に成り立っていて、国民は貧乏に
なるばかり。
なのに、政府は消費税をまだ上げる事を考えてるし、様々な
ステルス増税を行ない、社会福祉費を削減して追い打ちをかける。

PBの黒字化、即ち政府の黒字化は、国民の貧困化とイコール
な事が分からん訳は無く、財政規律の名のもとに、分かってて
やってるんだから、これは始末に負えない。


ワシも2018年頃までは財務省のプロパガンダに乗せられていた。
「国の借金がぁー」ってやつだ。
しかし、MMT(近代貨幣理論)を勉強するうちに、それがいかに
マヤカシなのかがハッキリと分かるようになった。

国の借金=国民の富 だという事は税金を考えればすぐに分かる。
不況の時こそ国民への福祉を充実し、需要を喚起しなければ
ならないのに、増税する馬鹿がどこに居る?
景気が過熱しそうだから、増税して冷ますってんなら意味があるが。

国の借金=国債 の40%は子会社の日銀が保有している。
これをチャラにするだけで、国の借金は一気に40%減る訳だ。
それをしないのは国債利子という収入が政府に入るからでしょ。


長引く不況、国民の貧困化、需要の低迷を救うのは、財政出動であり、

減税であり、社会福祉費の削減しかない。
需要が拡大すれば、税収も上がるし、設備投資が旺盛になって
供給側も充実する。
なのに、政府のやってる事ったら、真逆でしょ。
PB黒字化にそんなに執心するって、気が狂ってるとしか思えない。