悠釣亭のつぶやき -296ページ目

イランは動くか?

31日、イスラム組織ハマスは最高幹部イスマイル・ハニヤ政治
局長(62)がイランの首都テヘランで、イスラエルによる攻撃で
殺害されたと発表した。
滞在中の住宅がミサイルで攻撃され、ハニヤ氏と護衛が死亡した
との情報もあるが、事の詳細は明らかにされていない。
イスラエル側はコメントを出していない。

イランの最高指導者、アリ・ハメネイ師は、ハニヤ氏暗殺に対する
報復は「イラン政府の義務」だと述べ、イスラエルは「厳しい罰」を
受けるだけのことをしたと非難した。
また、イラン国営メディアは、同国外務省はハニヤ氏の「殉教」が
「テヘランとパレスチナ、そしてレジスタンスの間の深く、断つことの
できない絆を強める」とコメントした。


ハニヤ氏は事実上ハマスを指揮統率してきた人物と言われており、
イスラエルにとっては何としても排除したい存在だったろうから、
この暗殺にはイスラエルが深く関与していると見るのが妥当だろう。

イランに滞在中の暗殺はイランの主権を侵害しているのはもちろん、
イランの、いわば子飼いともいうべきハマスの幹部が殺害された
わけで、一番痛いところを突かれた形となっている。

イスラエルはハマスとは端から交渉によって停戦しようとする気は
なく、イスラエル殲滅を謳うハマスを徹底的に排除する事しか考えて
ないようだ。
それが宿敵であるイランを巻き込み、当事者たらしめる結果となって
しまっても覚悟の上だという事のようだ。


で、今や、最大の懸念事項は「イランは実際に報復行動に出るか、
出るとすれば、どれほどの規模か」ということであろう。
その判断基準には、イスラエルの後ろ盾である米国との紛争を
視野に入れる必要があるから、簡単には動けないし、大規模にも
仕掛けられないとは思うんだが。

情報によると、イランは水面下で中東各国と協議を進めている
というし、米国も紛争を抑えるために行動しているようである。
イランから見れば、報復はなるべく早くというのが筋だろうけれど、
大規模な紛争にしたくないのも事実なんだろう。


イスラエル極右を代表するネタニヤフ首相があくまでもハマスを
殲滅する気で停戦する気は無いようだし、国際社会もやり過ぎ
の感覚が強まっているし、人道上捨て置けぬ事態になってるから、
ここで敢えてイスラエルと大規模に事を構える必要もないのだが、
何の報復もしないという訳にも行かぬと言う所なんだろうか。

やられっぱなしではなく反撃したよと示す、小規模な報復を行なった
として、イスラエルがそれ以上に反発することも有り得るから、
始末が悪いんだけれど、関係各国の関与に委ねるしかないのかな。


何ともごり押し感が強いイスラエルの行動だが、この暗殺事件が
大規模紛争に発展しないようにとの、関係者の行動に期待する
ばかりだな。

万一、この紛争が拡大するような事になれば、日本国にも甚大な
影響が出るのは明らかだ。
傾いた経済にダメ押しを喰らわす、石油枯渇が実際の事となる。
オイルショックを経験したことがある人なら、絶対に再発して欲しく
無い事態だろう。


実際にどのような行動が行われるかは全くの未知数だが、
①イスラエルは法敵である
②親しい友人を殺害された
③前回のような抑制的なものは通じない
となれば、相当な規模の攻撃が行われそうだ。

また、イスラエルはイランの核施設が最大の懸念であるから、
攻撃があれば、すかさず空爆を行う事になろう。
戦火が拡大する懸念は大いにあると思える。

 

何度も何度も仕掛けるイスラエルに対し、抑制的対応を取ってきた
イランだが、国内の世論がいつまでも抑制的であるかは分からない。
周辺の反イスラエル各国勢力と協調した攻撃はあるのか?
気が揉める。