
台風の進路が?
最近、台風の進路が変ですね。
これまでの台風は沖縄や西日本に接近した後、強い偏西風に
流されて、北東に急速に移動してゆくというのが一般的な
パターンだった。
先の台風5号は久々というか、何年振りかで東北地方を直撃
するコースを取った。
規模は小さかったが、雨台風だったし、生の台風が直接、
東北地方に上がるのは、慣れてない地域だから被害を大きく
してしまう事になる。

そして、今度の7号台風。
幸い、本土上陸は免れたけど、際どい所だった。
大型の勢力の強い台風だったから、上陸してたら大きな被害が
発生した可能性が高かった。

何でこうなってしまうのかを考えると、
一番大きな要因は太平洋高気圧の位置、そして、次がジェット
気流の位置なんだろう。
直近の天気図を見ると、太平洋高気圧はそこそこ発達しては
いるんだが、日本列島の遥か東方沖に位置している。
そうすると、台風はこの高気圧の縁に沿って北へ行くのが普通の
コースとなる。
直近3個の台風がそれぞれ同じようなコースを取って並んでいる
のが確認出来よう。

普通の年なら、太平洋高気圧は日本列島の真南に位置していて、
ドンっと台風を遮り、そこから吹き出す時計回りの風に乗って、
台風は西に行くしかない訳なんだが。
ジェット気流はかなり北上しているため、台風を東へ流す力が
弱いな。
だから、5号は相当北上してから東に向かった。
今回の7号はジェット気流の影響は少なく、高気圧の吹き出し
風に乗って北東に引っ張られた。
ジェット気流に流されないと、台風の進行速度が遅くなるのも
問題なんだな。
長い時間列島近辺に居座るので、被害も大きくなってしまう。
下記記事に、今年は台風が多そうだと書いた。
これまでの発生数が少なかったから、そうでもないように
感じるかも知れないが、ここ数週間で立て続けに発生している。
台風の発生地域のフィリピン東方沖の海水温は依然として高く、
台風の卵が出来やすい状況は変わらない。
一部に冷え初めの兆候は見えるが、大きな変化ではない。

日本近海の海水温が異常に高く、すぐ近海でも30数℃にも
なっている。
これだと台風は弱まることなく、勢力を増して列島に接近する
可能性が高くなっている。
海面温度が27℃を越えると台風は衰えず、寧ろ発達すると
言われている。
海面から蒸発する大量の水分と高い温度が台風を大きく育てる。
そして、強い風を吸い上げ、大雨を降らせながら、日本列島に
接近して来るって訳だ。
やっと台風の季節が始まったばかり。
これからも相当数発生するだろうし、太平洋高気圧の位置が
もっと西に来ない限り、今回のようなコースをとる可能性は
高いと思われる。
西日本より、東日本で台風への警戒が必要になりそうだ。