どうした日産
ホンダと日産自動車が経営統合に向けて協議を進めている
ことが明らかになった。
両社はことし3月に包括的な協業に向けた検討を始め、8月
には車載OSなどのソフトウエアの開発やEVで、部品の共通化を
進めることで合意していたという。
統合が実現すれば、世界3位の巨大自動車グループとなる
(2023年度販売台数ではホンダが7位、日産が8位)。
日産自動車は業績が急激に悪化していた。
特に北米事業では、24年3月期上半期は全体の営業利益3367
億円のうち2414億円(約7割)を北米事業で稼いでいた。
25年3月期になって急激な販売不振に陥り、値引きのための
販促金が多大となり、今期は41億円の赤字に転落した。
その結果、25年3月期上半期の売上高は、5兆9842億円。
これは前年同期比微減だったが、営業利益は前年同期比
約9割減の329億円、営業利益率はわずか0.5%になった。
経営改善のため、2工場の閉鎖、9,000人のリストラを発表
していた。
利益分を値引きせんと売れんような状況なんかいな?
そして、それに即対応できなかったガバナンスもちょっと異常。
でも結果は結果という事かなぁ。
一方、自動車各社は次世代車の開発などに巨額の開発投資
が必要で、これを一社で賄うにはあまりにリスクが大きく、
他社との共同を模索する動きが出ていた。
日産と、ホンダはその方向で一致したという事のようだ。
もとより、日本国内に自動車メーカーが8社も9社もある事自体、
競合が激しく、海外で売るしか生き残る道は無かったわけだ。
首尾よく成功した会社は良いとして、ちょっとでも陰りが出れば
立ち行かなくなるのは自明。
今までは海外メーカーの参入が少なかったので、何とかやって
来たわけだが、最近ではEV化も進み、米国以外でも中国や
韓国が追い上げて来ていた。
車そのものの魅力が他社を圧倒しない限り、ジリ貧は避け得まい。
これからは再編の動きがより活発にならざるを得ないんだろうか?
輸出産業の優等生だった自動車産業に陰りが見えはじめ、
他に新しい産業が生まれてくることもなく、既存産業に頼って
きた日本の工業そのものに対する大いなる警鐘と捉えるのは
性急なのかな?