悠釣亭のつぶやき -192ページ目

昭和100年

あまり騒がれないけど、今年は昭和で数えると、ちょうど100年
に当たる。
昭和生まれの人は生年を100から引けば年齢になるから、
分りやすい。


戦前・戦中生まれの人は少なくなったけど、昭和生まれは
一番若い人でも35歳になる訳で、「昭和も遠くなりにけり」だな。
戦後復興以来、昭和は元気な時代だったと思う。

とにかく、たくさんの人が生まれたな。
戦中の「産めよ、増やせよ」の掛け声に呼応してきた人たちが
平和になって一気に子供を作ったから、戦後すぐの頃は年間
270万人近い出生数となった。

今の3倍以上だ。




結婚するのは当たり前の事だったし、生活を良くしようという活気に
漲っていたし、働けばそれなりのリターンがあったから、30年後の
第2次ベビーブ-ムの時代にも年間200万人を超える出生数と
なった。
即ち、第1次ベビ-ブームの頃に生まれた人達が適齢期に達する
25年後頃に第2次ベビーブームが到来したという事である。


ところが、その後、合計特殊出生率がガクンと下がり人口維持に
必要な2.01を切り(75年頃)、更に、失われた30年の始まり
となるバブル崩壊以降は1.5を下回るようになった。

その結果、第3次ベビーブームは到来せず、人口は減少の一途を
たどる結果となった。
今や、合計特殊出生率は1.3前後で推移している惨状である。


さて、今後はどうなって行くんだろうか?
大胆に試算してみよう。
人口の約半分が女性で、その合計特殊出産率が1.3程度だから、
今の出生数は25年前の×0.5×1.3=0.65という事になる
訳だな。

これを今の人口に連ねると下図のようになるはずだ。
もちろん、出生率が増えれば人口は増えるし、逆に更に下がれば
この図よりも早く人口が減少する。




これを見ると、恐ろしいことになってるな。
今から30数年後には生まれてくる子供の数が25万人程度に
なってしまう。

そして、死んでゆくのが第2次ベビ-ブーム世代で年間150万人
前後だから、毎年125万人ほどの人口減少になる。
10年で人口の10%が失われる。
0.9^5=0.6で、50年後には今の人口の60%程度になって
しまう。


我々昭和世代は良い時代を生きたというしか無いかな。
新しい魅力的な製品が次々と出現したし、働けば欲しいものは
大抵手に入ったし、適度なインフレでローンを組んでも年々負担が
軽減された。
何よりも世の中が活気にあふれてた。

回顧して懐かしんでも詮の無い話なのは分かってるけど、最早、
あの時代は来ないんだろうね。
生きて行くのがやっとこさの時代で、結婚しないのも普通になり、
大層手間とカネの掛かる子育てはする気にならぬ世の中に
未来はあるのかしらと危惧するばかりだが、ま、これからの
若い人達が新しい道を切り開いて行くしかないんでしょう。