悠釣亭のつぶやき -167ページ目

ミャンマー大地震

先月28日、ミャンマー中部で起きたマグニチュード7.7の大地震
に関し、現地で実権を握る軍は、これまでに3,649人が死亡し、
5,000人以上が怪我をしたほか、145人の行方がわからなく
なっているという。


あまり地震の起こらない場所での大地震という事で、備えも不十分
だったところへの大地震で、多くの家屋が倒壊した。
建設中のコンクリート作りのビルが倒壊するなど、惨状を呈している。

ミャンマーでは21年のクーデターで軍隊が国の統治を掌握しようと
しているが、制圧している地域は国全体の25%程度に過ぎない。
他の地域では反政府勢力が武力闘争を行なっている状態。

軍は前の台風での甚大な被害の時は国外からの救援を拒み、
復興もままならなかったが、今回は被害の大きさから、自力での
復旧が困難として、国外からの救援を要請しているという。

しかし、一方では救援物資が横流しされたり、闇市で売られたり
するような事例も多く、また、救援物資に紛れて武器などの搬入が
疑われるとして、スムーズな救援活動が進まない状況も起こって
いるという。
各地での戦闘状態も収まる気配がない。

元々医療インフラが脆弱なところへ大きな災害が発生したわけで、
医療従事者の人手不足、医薬品の欠乏が救援活動を妨げている。
また、現地は雨期に入る所で、高温多湿な環境が様々な感染症
(コレラ、マラリア、デング熱など)を引き起こし始めており、

危機的な状況が加速しているという。


ミャンマーは昔はビルマという国だった訳で、熱心な仏教国であり、
民心は温和で協力的だったというが、今やその気配も消えている。
民主化運動が盛んになるとともに、弾圧なども激しくなり、結局は
軍でなければ統治できないという事でクーデターで政権を奪取
しようとしたわけだが、それも上手く運んでない。

国の統制が取れないから、周辺国からの無法者たちが跋扈する
結果となり、タイとの国境付近では中国マフィアが蔓延っており、
世界的な詐欺拠点を作ったり、人身売買や臓器売買まで行われて
いて、直近では現地を掌握する民間組織による大規模摘発で、
1万人以上の犯罪集団を検挙したこともある。


何でこうなってしまうのかと考えるに、まずは貧困なんだろうか。
中国からの投資はあるようだが、偏在しているし、大した産業も
発展していない。
民主化を求める勢力は多いが力不足は否めない。

一体この国はどこへ行こうとしているんだろう?
まずは軍と民主化勢力が国の統治という一点で合意しなけりゃ
事が運ばないように感じる。
その上での民意に基づく政権を確立するしかないんだろう。
そうでなければ、国としての態はいつまでも成らないだろうし、
悪意によって蹂躙されるばかりになるんだろう。

偉大な指導者の出現が必須な状態と言えるのかな。
アウンサン・スー・チーさんの力では及ばなかったわけだが、
彼女以上の影響力のある政治家が出るんだろうか。

先の事は分からんけど、このままだと、いずれ中国が乗り出して
きて、属国のような国になってしまうんだろうね。
ま、それでも混沌とした状態よりはマシしという考えもあろうけれど、
民意が反映されぬ国で良いのかな。
米国は関心が無さそうだし、国連は無力だから、主権のある
独立国にはなれないかも。


いずれにせよ、困難続きの貧困国に上乗せするような今回の
大地震。
一気に対中依存が加速しそうな雰囲気を感じるんだが。
何となく、南海トラフ巨大地震に見舞われたら、日本も似たような
状況になってしまうんじゃないかという一抹の不安もよぎるんだな。