イスラエルのガザ侵攻懸念 | 悠釣亭のつぶやき

イスラエルのガザ侵攻懸念

イスラム組織「ハマス」による武力攻撃が発生してから2週間に
なるが、その間、イスラエルは報復攻撃として、空爆を継続して
おり、ガザ地区の被害が拡大している。

また、イスラエルは地上からの侵攻をほのめかしており、
予備役兵員を動員し、ガザとの国境付近に地上部隊を展開。
一方で、ガザ北部の住民の南部への避難を呼びかけている。
侵攻準備が着々と整っているという状況で、いつ始まっても
おかしくない状況。


元はといえば、ハマスによるイスラエルへの武力攻撃だった
訳だけど、その元はといえば、イスラエルによる不法入植や
パレスチナ自治区に対する暴力行為。

どっちもどっちなんだが、既に空爆で多数の死者を含む大損害
が出ており、この上での地上侵攻となれば、自衛権行使という
にはあまりにもやり過ぎというしかない。

ハマスの壊滅を目指すというが、地上侵攻となれば、更に
一般人への損害が拡大するのは明らかだ。
ハマスはそれを逆手に、一般人の避難を制限してるし、人質を
取ってるし、一般人を盾にする構えだから。

そして、ハマス側は地下道を掘り、ゲリラ戦を戦う積りだから、
イスラエルの地上侵攻とて簡単には進まず、長い期間の
掃討作戦が必要になるんだろう。


イスラエルから見れば、ハマスが居る限り安心はできないと
言う考えなんだろう。
確かに、過去の紛争はハマス側からのチョッカイが起因と
なって来た。

そして、ハマスはイスラエルの壊滅を目指しているからには、
イスラエルとしては過去の軟弱なやり方では今後も同じ状況が
続くとの懸念もあるんだろう。

双方がオスロ合意に沿う事なく、互いの領土拡大に余念が
ない状況ではこの紛争を終わらせることは容易ではない。
たとえ今回ハマスが壊滅したとしても、今のようなイスラエルの
行動に対して反対する勢力が必ず現れるんだろう。


根本的な解決法はあるのか?
それがイスラエルの消滅というのなら、それは答では無かろう。
75年にわたる主権国家を消滅させる謂れはないし、国民を
消滅できないし、イスラエル人の生存権も保証されねばならぬ。

ハマスの消滅も答ではなかろう。
イスラエルが領土拡大の行動を取る限り、それは不可能だ。
必ず、代替組織が現われる。
答は一つ、双方の両立しか無かろう。


ならば、第3者が割って入るしかない訳で、 その行動がほとんど
無いのが、事を長引かせているとしか思えないんだが。
国連はここでも無力で、有効な手を打てていない。
敵対する周辺国や覇権国家の影も見える

もし、実際に侵攻が始まれば、ヒズボラも動くだろうし、イランが
参戦する可能性も高い。
ともにイスラエルの消滅を望んでいるから。

アラブ諸国のうちにも、中立を保たない勢力が出る恐れもある。
このまま拡大すれば、再びの中東戦争の可能性もあり得る。
この地域の紛争拡大は人的にも経済的にも多大な損害で、
当事者以外の国々も一番望まぬ所であるんだが。


だからこそ、イスラエルの自重が必要だし、一刻も早い停戦が
必要だと思うが、その動きはまだない。
米国は中国に対して関与を促しているが、ワシから見れば、
もう一方の当事者に見えるんだが。
今は、かろうじて、米国の抑止力だけが機能しているという所か。