梅雨明け2023 | 悠釣亭のつぶやき

梅雨明け2023

22日、気象庁は関東甲信、東北南部・北部が梅雨明けしたと
みられると発表しました。
関東甲信は平年より3日遅い梅雨明けとなります。
ま、結果として、ワシの予測は完全に外れたように見えます。

 

 


だがしかし、今年の梅雨明けは例年に比べて大変奇異な感じが
しますな。
まずは、この22日(梅雨明け宣言の日)の天気図をご覧ください。





気象を勉強する人に、「これはどの頃の気象ですか?」と問えば、
大半の人が「入梅の頃」と答えるんじゃないかな?
そしてそれが正解というように見えますな。

大陸が低気圧帯になってる事を除けば、移動性高気圧の進出、
前線が南岸に張り付く、太平洋高気圧は無い、小型台風が西を
伺うなど、梅雨入りの頃の気圧配置に酷似してますな。

まだ、下記記事に書いた17日の天気図の方が梅雨明けの状態に
遥かに近いと思えます。
その後、天気は少しぐずつきましたが、今の流れ(前線の東進)
へと推移してゆきました。

 

 


で、負け惜しみじゃなけど、ワシ的には今年の梅雨明けは15、6日
だったというのが正解だなと思います。
このころ、ワシの梅雨明けの基準である
①梅雨前線の北上または消滅
②太平洋高気圧の増大(目安は1020hp)
③セミが鳴くこと
④タチアオイの花が天辺まで咲くこと
の内、②だけがやや未達という状況でしたな。


さて、今年の梅雨明け宣言時点では、

①前線は消滅せず、東方へと移動
②太平洋高気圧は出現せず、大陸からの移動性高気圧が東進
③セミはガンガン鳴いている
④タチアオイは天辺の花も枯れ始めた
と異常ずくめですな。





という事で、普通の梅雨明け宣言はなかなか出せず、15日以降は
同様な天候が続き、22日になって、なし崩しの梅雨明け宣言と
なったという訳です。
何でこうなるのかはよく分かりませんが、太平洋の海水温が
例年のように低下してこないのが一番の原因なのかな?
そしてもう一つは、大陸が暖かすぎるって事ですかな。

 

23日からは24節季の大暑。
一番暑い季節となる。
そして2週間後には立秋(8月8日)ですがな。
梅雨が明けたらもうそこに秋が迫ってるってさ。