WTAの快挙 | 悠釣亭のつぶやき

WTAの快挙

女子テニス協会(WTA)のスティーブ・サイモン会長兼最高責任者
(CEO)は1日、中国のテニス選手彭帥氏の安否に関する懸念を
めぐって、香港を含む中国でのWTAの全トーナメントを停止すること
を発表した。

氏は「彭帥氏が自由なコミュニケーションを許されず、性的関係を
強要されたという彼女の主張を否定するよう圧力をかけられている
とみられる状況の中で、選手らに対し中国で競技するよう求める
ことはできない」と説明している。


中国マネーに取り込まれ、片棒担ぐような、どこぞの組織と違って、
カネはカネ、人権は人権という姿勢が鮮明に打ち出された。
中国で開催されるWTAのイベントは08年時点で2大会だったが、
19年までに9大会に増えた。
中国としては名誉なことであるし、WTAとて資金面の利点は大き
かった訳だが、人権は何よりも重要という断固たる態度は多くの
国々で歓迎されている。


よく、「スポーツに政治を持ち込むな」という意見が発せられるが、
ワシは前から、「スポーツは政治を変えられる」と信じていたから、
今回の決定には諸手を挙げて賛成だ。

カネや経済に阿ねて、本来あるべき姿を曲げるのは、見ていて
恥ずかしいし、キチンと筋を通して、本来あるべき姿に近づける努力
こそが大切なんじゃないのか。
もちろん敢えて喧嘩する必要はないけど、少なくとも、間違った
やり方を糺すことは必要だろう。


中国はこれを受け入れてでも事をウヤムヤにするんだろうか?
今回の決定を受けて中国側がどう出るかは分からないが、
かの国のやり方は変わらないだろうし、たとえ彭帥氏が公の場に
出てきたとしても家族が人質になっている状態では、ホントの事が
明かされるとも思えない。

どんな状況が起こり、それに対してWTAがどう対応するのかが
今後の課題なんだろうか。
中国はこういう行動が品位を下げている事には一欠片の配慮も
無いからなぁ。


Ref.
中国、また人権問題
https://ameblo.jp/yct/entry-12711660332.html