憲法改正を考える | 悠釣亭のつぶやき

憲法改正を考える

3日は憲法記念日という事で、新聞もTV・ラジオも特集
やってるから、いろんな情報が入ってくる。
で、ワシもワシなりに考えてみた。



あれこれ憲法そのものを考えても詮の無い話なので、
身近なものに置き換えた方が分りやすいような気がする。
で、こんな話を。


我々国民は政治家という運転手の運転するバスに乗って
「平和と安寧駅」に向かっている。
バスの運ちゃんは制限60kmの道を走ってる。
道路も車も良くなり、万一の事故の時にすぐ駆けつける
ためにも、制限を70kmにしたいという。


乗客の多くは今のスピードが安全だし、特段変える必要も
無いと感じてる。
増してや、この運ちゃんは時折、65kmで走っていて、
いやぁ、この道路の制限は米軍統治時代に出来たもんや
から、±5kmはオッケーなんて言うから、ちょっと
信用出来んな。
70kmにしたら、今度は75kmで走るに違いない。



大体だよ、制限速度って、運ちゃんを縛る為のもんやる。
乗客が60kmでエエって言ってるのに、お前が70km
にする必要がどこにあるねん。
乗客が70kmにしてくれって言うなら、初めてそういう
動きをしたらエエ。
今の規則も守れん運転手が何で改正を言うかって。


道が良くなり、エンジンが強力になったっても、ブレーキ
の方は大丈夫なんかい?
運転もお前は上手いかも知れんけど、他の運転手が運転
しても安全なんかいな。
雨の日も雪の日もあるし、暗い夜もあるしな。



ワシが運転手の間にやりたいんやって言うけど、何を
焦ってるんや。
ま、若い頃からもっと速く走りたいって気持ちがあった
のは分るけど、自分を始め、仲間の運ちゃんも、もっと
腕を磨いて、「どうしたらもっと効率よく目的地に
行けるのか」を考えたらよかろう。


乗客は「ちょっと危険やけど早い」よりも、「ゆっくり
でもエエ、良う考えて走れ」と思ってる。
どうしても制限を変えたいんやったら、乗客が分るように
目的、手段、歯止め、一貫性なんかを説明して欲しいし、
何よりも、それが乗客のためになるって事を分らせてくれ。



ま、制限時速の場合は警察という権力があって、違反は
罰せられるんやけど、憲法の場合は裁判に訴えん事には
良し悪しの判断も出んという変な決まりになってる。


そして、他国を見れば、アウトバーンやフリーウェー
なんかもあって、早く走りたいもんには眩しく映る。
本質的には、運転手の希望なんかどうでもエエのであって、
乗客が何をしたいのかをもっと議論するのが筋。
乗客不在の憲法論議はエエ加減にして欲しい。



Ref.
安保法制の捉え方様々
http://ameblo.jp/yct/entry-12073650301.html
戦後レジームからの脱却
http://ameblo.jp/yct/entry-11592283783.html
敢えて、憲法改正について
http://ameblo.jp/yct/entry-11522379761.html
敢えて、憲法改正について(その2)
http://ameblo.jp/yct/entry-11523160546.html