短編3傑作。 | ゆかりのブログ。

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舞台の感想や日々のこと。
備忘録。

 
 
 
昨日観に行ってきました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
※以下、内容触れます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
昨年の『いごっそうと夜のオシノビ』の続編のような作り。
 
脚本家さんも演出家さんも同じ方だしね。
 
あのプロジェクションマッピングやタイトルの出し方、やはり好きです。
 
 
 
「さらば鎌玉」
サトル/日澤雄介
かずは/原幹恵
 
今回いちばん見たかったのは日澤さん。
 
コロナ禍のステイホームの時にチョコさんが過去作品をyoutubeで公開してくれて、その時に日澤さんが(古川さんも)役者さんで出演されていたのは見たことあったけど、実際舞台上に立っているのを拝見するのは今回が初めて。
 
10年ぶりだそうで。
 
レアですねニコニコ
 
劇場で案内している時のお姿や、配信での座談会の様子を見てて、いつも穏やかで優しい感じのイメージだったので、今回叫んだりしているのが新鮮でした。
 
別れたカップルの話。
 
不動産会社に勤めているサトルさんが、かずはさんの新居を探してあげる。
 
サトルさんはかずはさんと別れたくないと思っているけど、かずはさんは「もう別れてるから」って。
 
「俺の何がダメだった?」「全部だよ」「このつぶらな瞳も?」「そうだよ!」のところおもしろかった。
 
同性だからか、私はかずはさんの気持ちの方が分かるし、サトルさんのことは『そういうとこだよ…』って思ったけどw
 
かずはさんがお友達に心配されてるのおもしろかった。
 
確かに、新居探してあげるとかないでしょ魂が抜ける
 
そして最後は花火についてのあれこれね。
 
お金のこととか、花火に込めた想いとか。
 
無駄遣いするなっていう気持ちも分かるけどもね。
 
最後に一緒に見た花火が『今日予定通り花火大会やります』っていうお知らせの花火だったっていうの切ないね。
 
かずはさんはもうすっかり切り替えてて、鎌玉の町からも出て行こうとしてるけど、サトルさんの方は未練タラタラで、でももしそこでヨリを戻したとしても、結局なんだかんだで何も直さないような感じがして。
 
その対比もおもしろかったです。
 
 
 
 
 
「人の気も知らないで」
長田/上野なつひ
綾/留奥麻依子
心/やまうちせりな
 
上野なつひちゃんを見に行くのも久しぶりになったなぁ。
 
出版関係の会社で働く女性3人が同僚の結婚式の余興の打ち合わせをするためにカフェで会う。
 
また別の同僚のアデコさんはちょっと前に交通事故に遭って、右腕を切断しなければならない大けがを負った。
 
なので4人でやるはずだった余興を3人でやることに。
 
そこでのね、いろんな会話。
 
3人で話しているうちにいろんな事実が分かってきて。
 
心さんができる限りアデコさんのサポートをしていきたいって言った時に、長田さんが「でもそれは自分の生活を脅かさない程度でってことでしょ?自分の生活すべてを捧げ」って言って言い合いみたいになっちゃうのとか、考えさせられました。
 
そう言える心さんもすごいなって思ったし。
 
私はできないもんねぇ。
 
家族でもないのに他人の生活のサポートなんて。
 
もちろん仕事上のことならやるけど、それも長田さんみたいに自分の休みがなくなっちゃうぐらいの量だと、確かに「辞めるかどうするのか早く決めてほしい」って思うだろうし。
 
「責任を20分の1にしたら気が楽でしょ」とか、ここでの会話は結構考えさせられるものがありましたね。
 
綾さんのキャラがとてもよかった。
 
長田さんが元カレの話してる時に紙コップ握りつぶすとことかね。
 
歯医者に行くために先に帰る心さんが、「これから歯医者で麻酔打つのに、花粉症の薬飲んじゃった。どうしよ」って言うのも、なんか気まずくなっちゃった空気を和ませようとしたように見えたし。
 
みんな優しいな。
 
最後の長田さんのコイバナ?よかったです。
 
 
 
 
 
「仮面夫婦の鑑」

夫/浜谷康幸

妻/増田有華

 

これおもしろかったです。

 

旦那さんの長期出張中に奥さんが勝手に整形して、それに対抗して(?)、旦那さんも整形してくるっていうw

 

この奥さん役の方の声がすごく好きだなぁ。

 

ハキハキしてて聞き取りやすいし。

 

「人を見かけで判断するな」って言われてきたけど、そう言ってきた人たちが化粧したり美容室に言ったりしてる。

 

旦那さんが「それはマナーだ」って言うけど、奥さんは「その線引きはどこ?」って言うのに、なるほどーと思いました。

 

旦那さんに「なんで整形すんねん」って言われて「マナーやん」。

 

確かに。何も言えない。

 

そして仕返しのように整形してきた旦那さんが怖いとw

 

「なんで中の下に整形してくんの」www

 

コートの話を何回もしてるのに聞いてないとか、その流れで「ベリーダンスも誘われて始めた」「それはお前の話な」っていうのおもしろかった(笑)。

 

旦那さんのお母さんから奥さんに何回も電話がかかってくるけど、電話鳴ってる時に旦那さんがチラチラ見て気にしてるのもおもしろかったし。

 

急に「3ヶ月だって」って妊娠報告したのもおもしろかったし、最後やっとお母さんからの電話取って(お父さんの容態のこと)、切り際に「子どもできたわ」って即報告しちゃう旦那さん爆笑

 

お互いが「なんで今言うねん」ってつっこんでておもしろかったです。

 

終わりかな?と思ったら、またタイトルが。

 

「後編」にっこり

 

奥さん、ずいぶんお腹が大きくなってきた。

 

そして旦那さんは失業して、今就活中。

 

今日、喫茶店で奥さんの絵を見たと。

 

それがヌードだったと。

 

また言い合いスタートですよ(笑)。

 

整形の話もまた蒸し返し。

 

奥さんの「この顔になって百貨店で化粧品見るの怖くなくなった」って言ったのはとても分かる気がするなぁ。

 

旦那さん、奥さんが絵のモデルやることは知ってたけど、ヌードとは聞いてない。

 

その言い合いの途中で、画家が年配のおばさんだと知る旦那さん。

 

でもやっぱり喫茶店に奥さんのヌードの絵が飾ってあるのは嫌。

 

「外してもらおう」「二階堂さんから絵を取り上げるなんてかわいそうやん」「じゃあ買い取ろう」「そんなお金どこにあるの」

 

最終的に服を脱ぎだす旦那さん。

 

でも袖のボタンがひっかっかって、手首のところでワイシャツぶら下がって脱げないのおもしろかった爆笑

 

結局そのまま話す(笑)。

 

「俺もヌードの絵を描いてもらうから二階堂さん呼んでくれ」とか、「その絵を喫茶店のお前の絵の隣にかけてもらう」とか、「絵のおまえを俺が守る」とか言い出しておもしろかったなぁ。

 

でも最後の「俺はおまえのことが好きなだけやのに」って言うところ、なんか急にグッときちゃって泣きそうになっちゃいました。

 

浜谷さんがねー、おもしろかったです爆笑

 

上手だなぁ。

 

この短編、前に正和さんがやってなかった?と思って調べたら、やっぱりそうだった。

 

それ検索してる時に、さらば森田さんも(朗読劇だけど)やってるってことを知って、とても見てみたいと思った。

 

森田さんも絶対おもしろそう。

 

 

 

 

 

浜谷さんとも久々にお話しして。

 

脩誠くん、那奈さんともお話しできてよかった。

 

この横山さん短編集、またあるのかな?

 

楽しみです。