こんにちは!小高千枝です。



先週の土曜日に開催されました

特定非営利活動法人しあわせなみだ主催のシンポジウム



信じているよ、あなたの力を

『暴力に遭った人に寄り添うこと』



前記事の基調講演の続きをお話させて頂きます。



前記事ではDVや性暴力が発生することで

心の問題が絡み合って来ます。



そのうちの一つ、『境界線人格障害』についてお伝えさせていただきました。



小高千枝(おだかちえ)の『メンタルビューティー時間』(ピュアラル代表カウンセラー・東京都渋谷区広尾)-image


ここからは

■アダルトチルドレン

■共依存

についてお伝えさせていただきます。


精神科医名越康文監修カウンセリングルーム~メンタルケアサロン『ピュアラル』のピュアブロ(カウンセリング・東京都渋谷区広尾)


【アダルトチルドレン】


加害者にも多いのですが、被害者にも多くみられる症状です。



1970年代アメリカの社会福祉援助などで従事する現場の方たちから発生した概念
初期の意味は『アルコール依存症の親のもとで育ち、すでに成人した人々』
(Adult Children of Alcoholics, ACA, ACoA)
※学術的な診断名ではない



その後、
『機能不全家庭(DV、モラハラなどの身体的・精神的

社会的虐待が存在する家庭)で育った人々』
(Adult Children of Disfunctional family, ACD, ACoD)



と言われるようになりました。


近年においては
『両親から正当な愛情を受けられず、身体的・精神的・社会的虐待 もしくは
過保護・過干渉な環境で育ったため潜在的に植えつけえられた子ども時代からの
心的ダメージに悩み社会生活において困難を要する人々』


という意味で捉えられています。



親から虐待を受け、愛情を注がれずに悲しい寂しい思いをしたり
過保護・過干渉過ぎて自分の感情を自由に表現することが出来なかったり
幼少期に子どもらしい生活を送ることが出来なかった方は

その経験がトラウマ(心的外傷ストレス症候群)となり
対人関係に問題が生じやすく、自尊心が低く、情緒が不安定な状態が続き
社会生活を健全に送ることが出来ない傾向があります。




<アダルトチルドレン(AC)の主な症状>


1.自己否定感が強い・自己評価が低い・自信がない
2.完璧主義・認められたい願望が強い・責任感が強い・自己犠牲的
(いい子を演じる。『NO』と言えない)
3.自分の判断に自信がもてない。
4.社会生活において生き難さを感じる。
5.自殺願望。自傷行為の経験がある。
6.無気力状態になることがしばしばある
7.評価を気にしすぎる。他人と自分を比較してしまう。
8.不安感、虚無感、孤独感、自己疎外感がある。
9.情緒不安定になり、自己コントロールがきかなくなることがある。(感情の波が激しい)
10.感情の表現が苦手(甘えられない、対人恐怖など)
11.ウソをつく必要がない時もウソをついてしまう。
12.被害妄想が強い
13.罪悪感、自虐的、自己嫌悪に陥りやすい。
14.楽しむこと、休むこと、リラックスすることへの抵抗感がある。
15.依存的(仕事、趣味などに対してのめりこみやすい)
16.摂食障害(過食・拒食・過食嘔吐)
17.他人を信じない。見捨てられる恐怖心。
18.衝動的。



など
1~18まであげさせて頂きましたが
様々な症状がありますが、当てはまるといって全ての方がACであるとは限りません。

疑いがある?という事を念頭においていただければと思います。



精神医学の観点としては精神障害が併発される可能性もあるといわれています。



<人格障害>

●境界線人格障害
●依存性人格障害
●自己愛性人格障害
●回避性人格障害

<依存症>
●アルコール依存
●薬物依存
●摂食障害(ダイエット依存・過食・過食嘔吐・拒食)

など


精神科医名越康文監修カウンセリングルーム~メンタルケアサロン『ピュアラル』のピュアブロ(カウンセリング・東京都渋谷区広尾)


【共依存】


●アダルトチルドレンのアイデンティティをもたれる方が非常に陥りやすい『共依存』

●人間関係に依存するアディクション(依存症)



パートナーによる精神的支配が日常化することによって
主体性がなくなり、パートナーに対して依存してしまいます。



子どもの頃から親にコントロールされていた方が
成人してしまうことによって
恋人・友人などにも依存的になってしまいます。



また、依存されること、言いなりになることが当たり前だと捉えた
パートナーとの関係性が強くなりすぎてしまい

共に依存しあうことで自己の存在価値を感じることを『共依存』といいます。



そのため、暴力による支配に自己の存在価値を見出すことで

共依存のスパイラルに陥ってしまいます。



精神科医名越康文監修カウンセリングルーム~メンタルケアサロン『ピュアラル』のピュアブロ(カウンセリング・東京都渋谷区広尾)


【その他、被害者に多く表れる心の問題】
●うつ
●依存症
●強迫性障害


など。。。


元々『依存症』の方は人に弱みを見せることが出来ない

頑張り屋、完璧主義の方が多いため
自分の心の拠り所として、共依存に陥ってしまう傾向があります。



DV、性暴力などからセックス依存や
買い物依存、摂食障害(食べ物依存)などに陥ることもあり
またそういう自分をせめてしまい『うつ』になってしまうなど

依存症とうつが併発する可能性も高いです。



強迫性障害の場合はパートナーとの関係性に強迫観念が強すぎてしまい
依存的行為がやめられなくなってしまいます。




そして、こういった一連の併発する心の問題と

DVの行為を掘り下げていくことで
『性的な暴力にあった』という事をやっとご自身の口で

お伝え頂くケースが非常に多いです。




心の病を抱えてしまうことで『共依存』のスパイラルから
抜け出すことが出来ない傾向が非常に強く見られます。




私はカウンセラーとしてサポートしていますが
実際、色々な心の病気が併発してしまっている事を一つ一つケアして

いかなくてはいけないためいたちごっこです。
ただ、諦めずに向き合う勇気がある方は必ず結果を出しています。





※ご相談者の方のほとんどが

『性暴力』のことは初めにお話しされません。

言いにくい、こんな相談をしていいのだろうか?という抵抗感が

あるためです。

ただ、心を開示していくことで徐々にお話をしてくださるようになります。


精神科医名越康文監修カウンセリングルーム~メンタルケアサロン『ピュアラル』のピュアブロ(カウンセリング・東京都渋谷区広尾)

(松浦さま)


今回は、

松浦薫さん(矯風会ステップハウス施設長)
山本潤さん(SANE 性暴力被害者対応看護師)
ともご一緒させて頂きました。



精神科医名越康文監修カウンセリングルーム~メンタルケアサロン『ピュアラル』のピュアブロ(カウンセリング・東京都渋谷区広尾)

(山本さま)



専門性の高い分野の皆さまとの学びの時間。

私自身もとても勉強になりました。




お二人のお話はまた、次の記事へ。。。






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