YLog -4ページ目

Motivation3.0とコラボレーションについて~その2

さて、前回の内容に引き続き、モチベーション3.0(以MV3)とコラボレーションについて考えてみたいと思います。


先に結論からいくと、


MV3から行動を起こすパターンは、コラボレーションにつながりやすいのではないか


という点です。


※MV3そのもの、およびMV3から行動を起こすというパターンなどについては、前回の「Motivation3.0とコラボレーションについて~その1 」をご参照ください


ここで、「そもそもコラボレーションってなんだっけ?」という点があるかと思いますので、こちらについては、コラボレーションカンファレンス2010にて紹介している下記の4点が満たされている状態を、仮止めとして「コラボレーションしている状態」と置きます。


1.【共通ミッション】共通の価値観・ゴールを持っているか?


2.【オープンマインド】互いの考えをオープンにしているか?


3.【強みの相互補完】互いの強みが発揮され、相互補完されているか?


4.【総力度】全員で取り組んでいるという熱気があるか?


もちろん、「コラボレーション」というテーマそのものは壮大で、多岐に渡る解釈や捉え方があるかと思いますが、そのひとつの切り口として、今回はこのフレームを使いたいと思います。


さて、MV3から行動を起こすというパターンの流れは、次の通りです。


1.発信しあい、グループができる


YLog


まず、日ごろ考えていることや、こういうことをやりたい、ということを、個人個人が、ツイッターなどを使って発信します。


それは、ほんのささいなつぶやきなこともあれば、ブログに書き連ねられていることもあれば、友人同士の会話だったりするかもしれません。


例えば「自分にも子供ができてみて、改めて育てるのが大変と思った。」「選挙もあるし、少子化対策に何かできることはないか?」といった感じですね。


こうしたやり取りが繰り返され、徐々にゆるやかな「意見交換」のつながりグループのようなものが形成されていきます。

面識はなくても、なんとなくいつもTwitterでお互いのつぶやきをリツイートし、参照しあうような人同士が、これにあたるかと思います。



2.リアルで集まり、企画が生まれる


YLog


こうして、様々な発信が行なわれる中で「この人の言っていることって、自分の思っていることと近いなあ」「こういう話が結構でてきてるから、こんなイベントをやろうという話には、乗ってくれる人が多いかも」という実感が、個人個人の中で高まっていき、誰かの呼びかけがきっかけとなり、実際に集まる、ということになります。


そして、実際に集まった場で行なわれるのが、「こういう企画をやってみないか?」「こんな行動をとってみたらどうだろう?」といった、具体的な活動のイメージすり合わせです。


この段階では、同じようなことに興味・関心が深いメンバー同士が集まっており、互いにどのような取組みをしようとしているかについても、事前にある程度分かっているため、殆ど初めて会うメンバー同士であっても、こうした検討、具体的なアクションへのすり合わせは驚くほどのスピードで進み、大枠の活動のイメージが固まります。


先ほどの例でいけば、「僕ら30代前半の同世代が感じている”少子化をどうにかしなくては”といったような、僕らの世代の課題意識を、より多くの同世代に問いかけるために、今度の参議院選挙では”ツイッター上模擬選挙”を行い、実際の選挙結果と、若い人を中心とした模擬選挙との結果のGAPから、国政への参加意識・危機意識を顕在化するきっかけをつくろう」といったようなイメージです。



3.企画が具体化していく


YLog


このようなステップを経て、具体的に取り組んでいく企画の内容と、なぜそこに取り組むのか、という認識が一致すると、企画を実現するための活動がスタートしていきます。


ここで、企画を実現するための活動を行なうと、現在揃っているメンバーの中で、目に見えて分かるお互いの強みや特性をベースとして、役割分担が行なわれます。

例えば、先ほどの例でいえば、元々仕事上でマスコミ関連の活動をしているメンバーは、「ツイッター上模擬選挙」というテーマの認知を高めるためのPR活動を企画し、実際に投票を行なうシステムの用具立ては、システム会社で日常からこうした構築を手がけているメンバーが行なう、といった感じです。


同時に、最初に集まったメンバーの強みでは補えないような特定の役割がどうしても必要になった場合は、メンバーづてで、他の人を探しにいく、という活動にもつながります。

例えば、上記の例でいくと、公職選挙法に抵触しないようにはどうすればいいか、といった点を、知り合いの弁護士に相談したり、あわよくばその人にも活動に参加してもらう、といったものです。



このような1~3のステップを踏んでいき、個人個人のMV3をベースとして始まった企画は、多くの人を巻き込んだ営みへと発展していきます。



これを、コラボレーションとしてはどのように進展しているのか、という観点で、前述のコラボレーションフレームにて分析してみると、次のようになります。


まず、1.「発信しあい、グループができる」という段階にて、個人個人は、誰から頼まれることもなく、純粋に自分の欲求から、自分の考えをオープンにしており、高い「オープンマインド」からスタートを切っていると考えられます。


そして、これが2.「リアルで集まり、企画ができる」というステップへ進むと、同じ考えや、響き合いそうなテーマを持っていると感じているメンバーが集まっているわけですから、「集まる」という行為をとる時点で、互いが共通で持っている問題意識や、ベースとなる価値観が近いグループとしての選別が行なわれています。

さらに、これだけ共通の価値観があるメンバー同士が検討した企画ですので、その中には、互いが「乗れる」「踏み込める」要素がふんだんに盛り込まれており、企画実行への「共通ミッション」感が、とても高い状態となります。


こうして企画がスタートし、3.「企画が具体化していく」へと進むと、お互いの元々得意としているところをベースとして役割が決まっていくため、自ずと「強みの相互補完」が行なわれることになります。


ここで、企業での通常の業務と違い、誰かが「職務上この役割をとらねばならない」という制約条件もないですし、個人個人に対する福利厚生や契約を行なう必要もないため、「持ち駒で全てを回さなければならない」という制約条件もありません。


互いに自発的に取った役割を全うする、足りない部分は外部に手助けをいくらでも借りにいって、乗ってくれる人から調達する、ということができるため、よりダイナミックな強みの相互補完が行なわれる土壌があります。


そして、こうした営みには、もしも自分があまり貢献できそうになかったり、自分が思っているものとはちょっと違うと思ったりしたら、そこから自由意志で抜けたり、最小限の協力の仕方程度に参加する(例えば、営みをツイッターで告知することにだけ協力する)といった、自分の意思での参加度合い調整ができるため、結果的に営みに関わっている人たちは、全員が適切に関わっているという状況が生み出され、「総力度」が担保されることとなります。


これをまとめると、以下の図のようになり、今回の枠組みでみた「コラボレーション」のフレーム・指標が、MV3をベースとした営みの中で、順を追って上がっていくのが分かります。


YLog



以上、ここでご紹介した流れは、あくまでMV3から始まる営みの1つのパターンに過ぎません。

ですが、このモデルでもあるように、MV3から始まる営みには:


・自分の意見の表出から物事が始まるため、「オープン性」が素地として存在する


・やりたいことをベースに人が集まるため、「共通ミッション」が明確になりやすい


・企業のように金銭・人事面等の制約を受けにくいため、「強みの相互補完」が起きやすい


・参加・退席が自由で、やりたい人・必要とされる人が参加するため「総力度」が高く保たれやすい


といった、コラボレーションの要素そのものが満たされやすいといった特徴があるように感じられます。


というわけで、前回および今回で検討した「MV3とコラボレーション」というテーマですが、非常に中身としては深遠で、様々な角度から検討し、深堀していきたい内容だと感じています。

Motivation3.0とコラボレーションについて~その1

ダニエル・ピンクのDriveを読んだ後に、某ベンチャー企業の社長へのインタビュー、そしてコラボレーションをテーマとしたカンファレンスに参加し、そこで思ったことを簡単に整理してみました。

テーマは、「Motivation3.0とコラボレーションの関係」。


まず、このDriveという本はとても内容が面白く、様々な示唆があると思いますが、ここでは敢えて、下記の2点のみを抜粋、参照します。


■Motivation2.0とは

金銭的対価を得ることを目的として、引き起こされるモチベーション。比較的単調な作業・内容の仕事を加速させる際に効果的だが、創造性を損なったり、長期的なモチベーションの低下を招くリスクを伴う。
(以降、MV2と略)


■Motivation3.0とは

自分がやりたいこと・興味を曳かれることに取り組むことで引き起こされるモチベーション。創造性を高めるために有効であり、長期的な持続に結びつきやすい。

(以降、MV3と略)


※原著の中には、この2つを基軸とした様々な示唆がありますが、それはぜひ原著をご一読ください。また、上記の表現は粗々ですので、詳細もまた、原著をご参照あれ。


さて、この内容を踏まえ、某社長へのインタビューを行なったときのインパクトあるインプットが、


最近の日本の情勢として、MV2が低下し、MV3によって満たされる、満足する人の割合が増えてきており、その傾向は今後どんどん加速していくのではないか


という点。


例え話として出てきたのが、


■かつてのMV2の代表的な価値観

「私をスキーに連れてって」という映画。
その世界観は、高給取りが前提であり、高いお金をかけてスキーウェア・ギアを揃え、冬のハイシーズンに高いお金を出してスキーリゾートに行く


■最近のMV3の代表的な価値観

最近では、Twitterで自分のふと思ったことをつぶやき、それに誰かが反応をしてくれて、そこから話が広がることを楽しんだり、そこを基点として、金銭的対価には結びつかない社会活動を、同じ想いの人たちと実行に移してみる、といった楽しみ方



こんな話を聞いた後に、コラボレーションに関するカンファレンスでの議論に参加して思ったことが、「個人のKPIがシフトし始めている?」という点です。
※KPI=KeyPerformanceIndicator(達成したいと目指す指標)


具体的にいうと、昔の個人のKPIは・・・


・収入額
・乗っている車
・住んでいる場所
・いつも通うレストランのレベル
・休暇を過ごす場所


といったもの。

以前は、こういうゴールを前提として、日々がんばっているという世界観が強かったのかもしれない。


ところが最近では、


・個人のUstreamの中継を視聴してくれる人の数
・ブログの購読者数
・Twitterのフォロワー数
・自分のツイートがRTされる数
・自分の最も興味・関心あるテーマについて熱く語れる友達の数
・やりたいイベントを実現できたこと


といったものが、上記のKPIにとって変わってきているのかな、と感じました。


この議論をするまでは、ぼんやーりと、


ブログの購読者数⇒影響力大⇒自分のポジション・アフィリエイトの収入・・・

など、無意識に「収入額」など、MV2のKPIに帰着して理解している自分がいましたが、そういうことじゃないな、というのが目からウロコだった点です。


こういったKPIが変わってくると、個人の努力の仕方も変わってきて、例えば、MV2の世界観でいくと、金銭的対価を目的とした個人の努力の仕方は、


・仕事に長い時間を使う
・転職のために資格や語学を学ぶ(個人的にはこれは幻想だと思いますが)


といったものでしたが、MV3の世界観だと、


・自分の考えを分かりやすくブログにまとめる
・様々な人に興味を持ち、会いにいく
・積極的にTwitterなどで情報発信をする



といったものに変化してきており、特に、これらの活動を純粋に、MV3のKPIを達成するために切磋琢磨している人の割合が増えてきたのではないか、と思いました。


ただ、個人レベルでいけば、このMV2とMV3は、今も昔も、両方が満たされて初めてバランスしているものだ、という前提を加えると、これは取組みの順序の問題であり、そこには以下の2つのパターンがあるのでは?と感じました。


■パターンA:[MV2]⇒[MV3]
1.仕事が充実
2.収入の伸びにつながる
3.高い評価を得て、より自分のやりたい仕事をできる


■パターンB:[MV3]⇒[MV2]
1.好きなことをやる
2.社会的な動き・大規模な話になる
3.その営みそのものが、収益を生み出すものとなる


ここで思うのが、パターンAとパターンBそれぞれにおける企業の役割。


パターンAがベースであった世界観だと、いかに的確に仕事を評価し、それに見合った報酬を提供するのか?というところが役割だし、同じ営みを集団として収束し、そこからより高い利益が上がるようなスケーラビリティを発揮するのが、強みだったのではないでしょうか。


それに対して、パターンBが浸透し始めると、根本的に役割が変わってくるかもしれません。


好きなことをやらせる、やってもらう、というところに立脚し、その場合、MV3の強みである「創造性の高い仕事において、MV3は高いパフォーマンスを発揮する」という前提があるので、想像性が求められる仕事内容にフォーカスし、社員がゾクゾクするようなテーマを用意したり、あるいは、社員自身がゾクゾクするようなテーマを自分で掘り出してくるのを支援し、パトロンと化すという立ち位置の取り方もあるかと思います。


そして、このパターンBの動き方のバリエーションが、企業の中なのか、あるいは企業の枠組みを超えたところなのか、いずれにせよ、


コラボレーション


というところに大きく関わってきているのではないか、というのが、これら全体の議論を通して感じ始めた点です。


そのあたりについては、次回にて 検討してみたいと思います。

効果的な睡眠のTIPS

仕事で「この人できるなあー」と思う人にあうと、ほぼ確実に睡眠とか生活とかについて細かいノウハウ(TIPS)を持っていたりするので、それを聞いているだけで「へえ~」と思わされ、中々楽しいものだ。


そこで今回は、睡眠についてのちょっとしたTIPSを紹介した。

このベースになっているのは、友人から紹介された書籍、自分がこれまで聞いてきた他の人のノウハウ、などを踏まえて、実際に自分がいつもやってみていて、効果的なものをかいつまんでみた。


ご紹介するTIPSは3つ


1.起きる時間を一定にする

2.寝る前30分は左脳を使わない

3.毎日の睡眠と翌日の気分を記録し続ける


では、1つづつご紹介しよう:



1.起きる時間を一定にする


いわゆる「睡眠のリズム」を整える上で、一番効果的なのは、寝る時間や、一日の睡眠時間を整えるよりも、「起きる時間」を一定に整えることだそうだ。


というわけで、私はよほどのことがない限り毎日AM5:30に起きているのだが、この時間の設定自体にちょっとしたコツがある。


起きる時間を「可能な限り早朝にセッティング」するのが、このTIPSを実現するためのサブTIPSだったりする。


というのは、朝早く会議があったり、午前中の仕事のために準備をしたりしなければならないときでも、これだけ早朝に起きていれば、1-2時間は事前の準備をすることができたりするし、休日にゴルフに行くなどあっても、まずこの時間に起きればOK。


どんなイベントにも左右されず、いつでも同じ時間をキープするためには、断然この「早朝の時間」を設定するのがオススメだ。


また、もうひとつのサブTIPSとしてあるのが、「土日も必ず同じ時間」という点。


「え~、土日はゆっくり眠って疲れを取りたい!」


という声も聞こえてくるが、大丈夫。そういうときは、一旦早朝に起きて、日の光を浴びて、ご飯を食べて、また昼寝すればOKだ。


不思議なことに、特別意識しなくても、あほなくらいこれを繰り返していると、土日関係なく、必ずその時間に目が覚めるようになる。


ちなみに、「寝ダメ」というのは要注意だそうで、起きる時間が数時間単位でばらつくと、うつ病などになったり、精神的に疲れが逆にたまったりするきっかけになるらしい。



2.寝る前30分は左脳を使わない


寝る前についつい「翌日の段取りは?」とか「ちょっとメールを打っておこう」といった気持ちになったりすることもあるが、これをぐっとこらえて、寝る前30分は、左脳的なことを考えずに、右脳・リラックスといったところをキープすると、眠りへの導入が深くなるそうだ。


まあ、私の場合はそもそも翌日の段取りをあまり気にしない性格なので(汗)、そこはあまり気にならないが、気をつけているのはメールでの連絡など。

ついつい・・・気になって対応してしまうことがあったりするんだけれど、そこはぐっとこらえて、翌朝早朝に送るというのがGOOD。


他の人に聞いてみても、これを心掛けている人は結構いらっしゃって、例えばめちゃめちゃ多忙な某企業の人事担当役員の女性は、


「寝る前30分は、メールや仕事のことをシャットダウンして、お魚とか自然の美しい写真集をゆーっくり眺めながら寝るの」


ということをしていた。彼女と一緒に仕事をしていたときに、お互い睡眠時間2-3時間、深夜から早朝まで、というときでも、これを欠かさずに実行していた、ということからも、この方法って有効なんだなあ・・・としみじみ思ったことがある。


別のイメージでいうと、枕の下に自分の好きなアイドルの写真集を入れておくと、そのアイドルとの夢が見られる・・・なんて話を小学校の頃に聞いたことがあるけれど、その写真集が「仕事写真集」にならないよう、気をつけるという感じですかね。


また、自分の個人的な実験結果でいうと、あと3時間しか寝られない、という状況のときを覗いたら、敢えて30分の左脳シャットダウン時間をつくって、それから眠ったほうが、いきなりその30分も含めて眠るよりも、リフレッシュすると思う。

逆に、トータル3時間を切ったら、いきなり寝ても、左脳シャットダウンしても、あまり効果は変わらないかなあ・・・というのが実感値。



3.毎日の睡眠と翌日の気分を記録し続ける


睡眠は、毎日当たり前のように行なっている行為なので、その効果がどのくらいあったかは、あまり把握できない、知らずにスルーしてしまう、というものかと思う。


これを、


「どんな寝方をしたか?(眠る前は?眠った時間は?)」

「その結果、翌日はどんな気分だったか?(10点満点で、頭の冴え具合を点数付け」


というのを2週間ほどやってみる。そして、その中で意識的に一日8時間、10時間、4.5時間、という風に、長い日と短い日を設定してみると、おそらくかなりの発見があると思う。


私の場合は、7.5時間以上眠ると、明らかにぐっと脳みそがクリアになるので、意識の中で「できればそれが確保できる睡眠にしたいなあ・・」と常になっていたりする。


忙しい時期などでも、夜までだらだらと仕事して、その結果に何を犠牲にしているか、あるいは飲み会をやりすぎて、その結果何を失っているか、トレードオフをしっかり把握しておくことで、睡眠の活用、睡眠の計画をしっかり立てることができるようになるし、逆にいざというときは「これは犠牲にしてるよね」と腹をくくれるので、へんに浮き足立たない。




というわけで、ご興味があれば、ぜひお試しあれ。


※なお、友人が紹介してくれた本は、パワー・スリープ 快眠力―この「眠りかた」で体と脳に奇跡が起きる! という書籍です。