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ハッピーな人事評価





YLog-人事面談




10月というと、多くの企業で人事評価が行なわれるタイミングかと思いますが、聞いていてとても残念な気持ちになるのが、


「やれやれ、人事評価のタイミングだよ」


「上司との面談、いやだなあ」


という話。


マネジメントや人事評価が、人からモチベーションを奪うものとして捉えられ、運用されているのはとてももったいないし、そこには大きな誤解があると思います。


本質的に、人の評価とはすなわち、その人に興味を持ち、その人の営みと成長に他者が関わり、そこで生まれたエネルギーが、全体にも貢献できるようにすりあわせをし、ガイドするもの、だと私は思っています。


上手くいけば、「元気になり」「成長が加速され」「全体と、よりハッピーな働き方が見つかる」ようなものであるはずです。


そこで今回は、「人事評価やフィードバック」に関するありがちな誤解と、「こうあったらいいなあ」というところを、簡単に紹介したいと思います。




■ありがちな誤解


まず、私がよく感じる、人事評価によくありがちな誤解には、以下の3つがあります。


1.定期の業績評価をしっかり行なうことが大切

2.客観的に評価することで、よりよい結果が導かれるはず

3.できていないことを指摘することで、成長のきっかけになるはず



1つ1つ、見て行きましょう。



1.定期の業績評価をしっかり行なうことが大切


これは、


会社で定められた半期などでの定期評価をしっかりとやればいい、


という考え方です。

それ自体は間違っていないかもしれませんが、裏返して言うと「定期評価以外では、メンバーのことをちゃんと見ていない」ということにつながります。


普段、ろくに仕事内容も知らず、こっちが何を考えているかにも興味を持たずにいるのに、期末になると、突然紙のシートを書かせて、それを勝手にこねこねして、一方的にしゃべってくる。


これでは、


評価を受ける側は、ちゃんと見てくれていないなあ・・・、


とすねるのが自然というものです。



YLog-すねる部下











2.客観的に評価することで、よりよい結果が導かれるはず


客観的に評価する、という姿勢が高じると、往々にしておきるのが、マネージャがメンバーを評価対象「物」としてみてしまう、という現象です。

人⇔人のメタファーが、人⇒物というメタファーになると、そこでのやりとりには、相互作用が生まれません。


以前、仕事でアセスメント研修(クライアント企業の人材を昇格させるべきか、様々なテストを実施してこちらが評価するという研修)をやっていたときに気づいたことなのですが、評価されるグループが発揮するパフォーマンスは、こちらが「評価対象として厳しく観察する」姿勢をとるほど、明らかに低下するのです。


こんな状態に陥ってしまうと、メンバーがじっくり自分自身のやってきたことをオープンにし、マネージャと一緒に、今後の方向性などを考えるといったことができるはずはなく、ただただ、辛い時間が経過していってしまいます。



3.できていないことを指摘することで、成長するはず


できないことを指摘されると、元気はなくなります。

自分が本来苦手としていることを伸ばすのは、費用対効果が低いし、なによりもモチベーションを失わせます。

逆に、自分が得意で、現在の業績を挙げるために貢献している部分には、光があたらないのは、本当にもったいないことです。


本当は、そこに投資すると、一番伸びるけれども、マネージャはできないことを見つけ出すのと、それをどうすべきかを説教する術は知っていても、できることを見つけ出し、それをどうやったらさらに伸ばすか、その方法を知らないことが多いのではないでしょうか。



■人事評価はどうあって欲しいか?


これらを踏まえ、本来は評価・フィードバックがどうあるべきかを考えると、

個人的には:


評価というのは、メンバーとマネージャがじゃれあい、互いに興味を持ち、


そこで何ができるか、お互いが最大限になるとどこまで成長できるか、


そのパワーを結束すると、どこまでみんなででかいことができるか、


これを醸成する貴重な機会


だと思います。



そうするための具体的なポイントを3つ挙げると:


1.よくしゃべるのは:× マネージャ ⇒ ○ メンバー

2.やりとりは:× 半期に一回 ⇒ ○ 毎日(メンバーの成熟度合いにより)

3.フォーカスすべきは:× できないことをできるように ⇒○ よくできることを、卓越してできるように


ということかと思います。これは、恋人・夫婦関係になぞらえると、こんな風になります。



1.よくしゃべるのは:× 自分 ⇒ ○ 相手(相手の話をよく聞く)

2.やりとりは:× 誕生日だけ豪華なプレゼント ⇒○ 普段からこまめなやりとり

3.フォーカスすべきは:× 相手の欠点 ⇒○ 相手のすてきなところ(を盲目的に)


どうでしょう?このほうが、素敵だと思いませんか。



■現実に適合するか


さて、そんな風にやったときに、「そうは言っても、評価をつけて、納得してもらい、それによって報酬を決めなきゃいけないからさ・・・」という声が聞こえてきそうです。


ですが実際には、相手の話を「普段から」「深くまで」聞いていることで、多くのファクトを掴むことができ、それによって、より納得感のある評価につながります。


例えば、Aという課題に対してこのメンバーはBというリアクションをし、それによってCという結果を得た、としましょう。


このA,B,Cを抑えておけば、その内容を他の人のABCと比較し、「君のABCと、彼のABCを比較すると、ここがこう低くて・・・」という、根拠の強い説明ができるようになるため、評価そのものの精度・納得度が高まります。


同時に、普段から「そのABCはちょっとよくない」「そのABCはいい」というように複数回フィードバックを返し続けておくことで、目線はあっているので、敢えて評価面談でもめることはなくなります。



というわけで、評価・フィードバックをぜひとも、互いに元気がでる、素晴らしい機会にして欲しいと思う次第です。



▼この記事に関連するエントリー


中で触れた、「得意なこと/不得意なこと」に関連して、下記のエントリーで強みに関する解説をしています


強みについてその1~なぜ強みはGIFTなのか?

コラボレーションカンファレンス2010in福岡に参加して(速記報告)

福岡で10月30日(土)に開催された、


コラボレーションカンファレンス2010inFukuoka


▼詳細はこちら

https://collaboration.nulab.co.jp/fukuoka/


運営/スピーカーとして参加し、感じたことなどを時系列で簡単にご紹介したいと思います。参加された方々にしか分からない内容なども多々ありますが、雑記メモとしてどうぞご容赦ください。


■前日
レゴシリアスプレイの蓮沼さんと一緒に、福岡入り。本当は、蓮沼さんセッションにも参加する佐宗さんも一緒に入る予定でしたが、仕事の都合上彼が乗り遅れてしまったため、飛行機の右隣の席はがら空き。おかげで右手を伸び伸びと使うことができ、作業がはかどりました。いつものことですが、直前に資料をいろいろと作るというのは、今後の課題ですね(汗)。
夜はゆっくりと蓮沼さんやヌーラボの橋本さんなどと、いくつか打ち合わせをしたかったのですが、ヌーラボさんの社員総会の後の打ち上げということもあり、宴会に突入。流石に準備があるので、ホテルに戻り、宵を覚ましてから作業。しかし、ヌーラボさんはいつも活気があって、こちらも元気がでますね。


■当日朝
一足先に、蓮沼さん・佐宗さんと会場入り。今回は、会場選定にもだいぶこだわりましたが、メインホールの天井の高さ、音響、かなりイメージ通りでテンションが上がりました。オープニング映像の試写もしてもて、ばっちりな感じでかなりご満悦。


一方、オープニング映像からのつなぎなど、難易度の高い部分に緊張を感じさせる橋本さん、リハーサルは私と二人の絡みのセッションなのに、自分単独の部分の練習ばかり・・・。控え室では、AIPカフェの面々も、やや緊張の面持ち。こういう緊張感があるときって、いい内容になるんですよね~。


今回のカンファレンスでは、音響・映像の部分、写真・映像記録の部分、受付、軽食やドリンクなど、様々なところで多くの方が手上げでサポートをしてくださっており、準備がとてもダイナミックに進行。なんだか、心強い!


■オープニング前
がらんとしていたホールに、次々と参加者のみなさんが入ってきて、大変な活気に。最初からワールドカフェ用にセットアップされた机ということもあり、ちょっとした違和感があるのが、またいい刺激?運営責任者の田端さんの動きが、大きな体に似合わず、てきぱきとしていました。


■オープニング映像
映像の中に入っていたアル・ゴアの言葉「急いで行くなら一人で行け。遠くへ行くならみんなで行け」、後になって多くの方がツイッターや言葉として反応していたのが、印象的。ちなみに、私もとっても好きです、このフレーズ。
特に、せっかちに一人でいっちまいそうなときに、この言葉は勇気付けられます。今回のカンファレンスもそう、いろんな人に協力してもらっていて、それがとても大きなパワーになっていました。


■基調講演

橋本さんの登場タイミングは、毎回このカンファレンスで一番ハラハラする場面ですが、今回もそれは同じ。またまた、机の映像を使って語るという難易度の高いことにチャレンジしていましたが、その評価は参加されたみなさんにお譲りしましょう。


橋本さんとの掛け合いですが、実は時間があまりなく、そんなに練習もしていませんでした。でも、結果オーライかなと思うのが、結果的に即興性に頼ったという点ですかね。
あれを、「こうやろうね~、こんな役割分担でさ~」とやっていたら、左脳的になってしまいすぎて、面白くなかったかもしれません。いや、でも、練習は大切です。


お話した内容は、これまでの東京/京都での話からの踏襲をショートバージョンで、その後にその場で参加してきて感じたことをシェアさせていただきましたが、特にお伝えしたかったこととしては、ワールドカフェを通して相互作用することで、新たな知見や刺激、活力が生み出されるということでした。これが伝わることで、カンファレンス全体として、途中のセッションでの情報提供を刺激として楽しみ、その後のワールドカフェで、存分に相互に刺激しあっていただく、それがコラボレーションのひとつの形でもあると思うんですよね。

一方向ではなく、双方向、入り乱れて、というのが、コラボレーションカンファレンスのコラボレーションカンファレンスたる所以のひとつかと思います。


今後に向けてということでいうと、会場にお聞きしたときに、今回はWeb/IT系、官公庁系の方々が中心でしたが、より様々な分野の人たちにご参加いただけるようになると、さらに多様性が増してきて、エキサイティングな場になるんじゃないかな、と感じました。


ちなみに、オープニングセッションの途中で、スピーカーの一人、小林さんが、台風の影響で遅れて到着。小林さんは、今回が初参加でしたが、会場に到着しておっしゃられていた内容で印象的だったのが、「コラボレーションっていう漠然とした言葉に、これだけの人が、有料で集まるんですね」というお話。こうやって、休日にお金を出してでも参加したいというみなさんの踏み込みの深さって、毎回やっていて、すごいと思います。だからこそ、会場の雰囲気もとてもいいし、議論をしても、深まっていくんだな、と感じます。



■自分の個別セッション発表

私のセッションでは、☆☆☆のお話をしましたが、これは夫婦関係、すべての人間関係に言えることだなと思います。自分のパートナーを何故好きになったのか、その理由を書いてください、という風にいって、文字として書き出せるのは、実際のせいぜい10-20%。ここで書ききれない80%のところが、☆☆☆。これを伝える、社内・社外・世の中というところで還流させることができるか、できないか、によって、そこでコラボレーションができるかどうかに関わってくるという趣旨のお話です。


この☆☆☆は、「がちんこの議論」「踏み込みの深い人とのやりとり」といった方法でなければ伝播できない。マス広告や、ロジカルな説明資料などだけでは伝わらないので、そういう要素をもっていて、初めてコラボになるという点が、自分で発表内容を取りまとめているときに感じた点です。


また、個人的なチャレンジとしては、情熱をしっかりと表現して、左脳的になりすぎないように注意してみました。発表テーマそのものに通じますが、この想いを言葉にすることで、初めて伝わるものがあるんじゃないかな、ということを考えながら話をさせていただきました。どうだったでしょうか?



■蓮沼さんのレゴシリアスプレイセッション

レゴのセッション。蓮沼さんが、1時間という時間の中でどうやって最大限にいい場を作れるのか、必死に考えてくださっていたのが、印象的でした。福岡入りして以来、蓮沼さんはずっとこのことにこだわられていて、みなさんへの貢献をどうするのか、常に考えているところ、そして人間的にとてもあたたかいところが素敵すぎました。

ちなみに、蓮沼さんのセッションは1回目と2回目がありましたが、2回目のやり方を、1回目の内容を踏まえて、がらっと変えられたそうです。


この柔軟性がすごいし、これはみなさんとのやりとりを踏まえて変えたもの。こんなところも素敵です。。。

参加しての感想としては、まずはやはり、手を動かすのっていいですね。レゴは何回かやらせていただきましたが、圧倒的に手を動かすことで、刺激される、これを改めて感じました。


それから、自分で作ったレゴを説明するときって、その人その人の普段の性格が見て取れる気がしました。

質問を積極的にするかそうでないか、その質問は、相手への興味ドリブンなのか、それとも自分のプレゼンテーションなのか、何を重視して進行しているか・・・こういうのって、長年の積み重ねだから、クセになって見えますね。

改めて感じましたが、人のクセって人によってとても違う。無意識にタワーをつくることだけで、全然違って見える。例えば仕事で、発表資料をつくってみてよ、といって、自分のイメージしたものと違ったときに、それを「自分と同じに直せ」っていうのは、本当に意味がないと思います。相手の素のままに着目したいところですね。


そして、蓮沼さんのセッションの冒頭でもやっていて、私のセッションでもやらせていただいた「拍手」のススメ
オープンマインドにつながるかもしれないが、身体性って大切だと思います。これは、右脳と左脳で、右脳にエンジンが入り、お互いに相互作用をしやすくなるというのがある気がします。
なので、拍手っていいですよね。しかも、みんなでやると、お互いのアウトプットを聞きあうことで、シンクロする。これは、コラボの本質が好きな人が、バンドをやっていることとも無関係でない気がしました。



■小林さんの商社とコラボレーションについてのセッション

小林さんの話は、レジェメの段階から「面白そう~」と思っていたので、参加できてラッキーでした。一番印象に残ったのは「商人は、AとBの間にある価値・価格の不均衡なところに入っていって、そこの間で取引を促進する。で、AとBの間にあるその不均衡がなくなったら、また新たな不均衡の地を探しに旅立つ。これを繰り返す、いわば常にAとBのコラボレーションを続ける存在。」という点。仕事の持続性、長期性というところには重要な価値があるかと思いますが、そうでないパターンでの素敵な価値提供・存在意義の一例をすぱっと教えてもらい、とても勇気付けられるところがありました。


商社というと、他の商社と駆け引きをして、出し抜いて・・・というイメージがあり(ちなみに、そういうのも好きですが・・・)、そこと大きく違ったというのが、面白かったです。

小林さんのブログ「らくちん」には、このあたりのことがかなり仔細に紹介されているとか。


▼「らくちん」はこちら

http://rakuchin.at.webry.info/



■ワールドカフェ

ワールドカフェでは、個人的に気になったのが、「コラボレーションをするために、コントロールできる要素って何?」というテーマ。

「いい人がいないとコラボレーションってできない」「コラボレーションできるかどうかは、状況次第」という話を結構聞きましたが、「同じ状況にあるとしたら、よりコラボレーションが起きる確率を高めるためには、どんなことができる?」という質問が、ここでの個人的なポイントです。


それから、自分軸が出てきて、共通ゴール以外のものを追いかける人(多かれ少なかれこれは、誰にもあると思いますが、それが特に強い場合)って、コラボレーションする難易度が高いかな、って思いました。普通だと、小さな目標と小さな目標同士なら、どんどん大目的を考えていけば共通項を見つけられるものだけれども、この場合は難しい気がします。


で、最終テーマとしては「戦略」と「コラボレーション」。上記の話の究極だけれども、違う利害で戦うという前提で「戦略」というものを捉えると、そこで常識となっていること(特に「当たり前すぎて問い直すことをしない」こと)が、コラボレーションを阻害する場合もあると感じました。もっと言えば、「戦略」と「コラボレーション」の関係に興味曳かれた次第です。



■最後に

最後に、いい写真取れましたね。いやあ、刺激に溢れる一日、そしてスタッフのみなさんとは、ほんとに今回もやり切れたその充実感があり、最高の週末となりました。


そして、こういうきっかけをさらに続けて、育てていくためにも、この後のフォローアップ、そして次回への企画などなど、大切だなあ、と。


あと、助けてくれる人、手伝ってくれる人、本当に大歓迎、ありがたいです。まーったく、パワーが違う。

まさに、


急ぎたいなら、一人で行け。遠くへ行きたいなら、みんなで行け。


ですね。


本当にみなさん、ありがとうございました!


強みについてその1~なぜ強みはGIFTなのか?

どのようなテーマの話をするときも、この「強み」についての考え方が、自分の思想の根本の1つなんだなあ、と感じるため、今回から何回かについて、この「強み」についてまとめてみたいと思います。


その第一回として、今回のテーマは、


「強みはGIFT、つまり両親を筆頭とした人々から与えられたものである」


という点です。



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ここで、強みの定義や、強みのベースとなるメカニズムには様々なものがありますが、ここでの捉え方のベースとしては、マーカス・バッキンガムのStrengthFinder(邦題 さあ、才能(じぶん)に目覚めよう) に紹介されている、米国Gallop社のコンセプト・フレームを前提にしたいと思います。

※詳しくは、上記の本をご参照ください。


では、強みの形成を、時系列で考えていきたいと思います。



強み形成の段階1:幼少時の刺激量と神経の発達



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生まれたときには、様々な脳内での神経回路が発達をしていくけれど、特に発現・進捗が著しいのが、自分がDNAで両親から受け継いでいる部分。

例えば、相手に共感することのできる力が高い親から生まれた子供なら、それを担う部分は他の人に比べて、より発達する可能性が高くなります。

そしてその後、自分が幼少期に成長する過程で、刺激されたり、使われたりする神経は残っていきますが、そうでない神経は、急速に退化していきます。


YLog-脳細胞の成長イメージ


ここで、私がポイントだと思うのが、刺激されたり使われたりするという場面。


両親を初めとした、自分と多く接する人との機会の中で、それを多く使う機会を見受けることがあれば、その部分が刺激を受け、子供の神経も残存し、強みとして成長していく可能性が高まります。



一日のうちで刺激を受ける時間の長さには限界があるので、すべての人がすべての神経が伸びるわけでなく、自分の素地と、その経験量によって、10歳くらいまでには、おおよその強みのカタチが違ってくるわけです。


これを、私の強みの1つである「学習欲」という要素を例にとって考えると、次のようになります。


※「学習欲」とは、上記のStrengthFinderにも紹介されている要素の1つですが、この本についている診断ツール、および過去のもろもろの経緯から、おそらく間違いなく、自分の強みの1つかと思います。


私の場合、親父が研究者、さらにその親父(祖父)は気象予報官で、二人とも勉強が大好き。

土日も、二人共通の書斎があって、そこで、親父と祖父が勉強を楽しそうにしている姿をみていたので、


「きっと学習は楽しいんだな」

というのが、染み付いていたかと思います。


そして同時に、親自身が、その強みについては心の底から大切だと思っているし、それをベースに生きてきているので、子供がその強みを発揮することに対して、とても肯定的に接してくれます。


こちらに対する押し付けではなく、心の底からそれが大切だということが、メッセージとして伝わってくるため、こうした刺激がまた、「強み」についての子供の脳神経部分の発達に、大きく寄与することとなります。




強み形成の段階2:親からの後天的ノウハウや成功体験の提供



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次に、子供が成長していくと、さらに親は学習をするときに、大切にしているものを、後天的なノウハウとして、見せてくれます。


例えば、私の父親の場合、興味のあることがあったら、何か他はそっちのけで、半日でも一日でも、土日にも平気で書斎にこもって本を読んだり、書き物をしたりしていました。


真っ白な紙に、アイデアや、今思えば数式などを書いてみて、それをああだこうだとやりながら、詰めていく。

集中している。
手の届くところにはいつも白紙があり、必要な本がおいてあり・・・。


そして、「強み」を発揮する機会に子供が取り組むときには、様々なヒントをくれます。


例えば、私の場合は、本を買ったりするときは、漫画もOK、他もOK。


ポリシーとしては、

「いろんなことから、ものごとは学べる。今の自分が大切だと思わないことの先にこそ、実は今の自分の考えを打ち破る新たなものがあるかもしれない。だから、何にでも手を出す」

ということを、親父は教えてくれました。


やってみる。そうすると、最初は面白いのか?と思っていた本の内容に興奮したり、楽しくて仕方なくなったりしたものです。このパターンは、「学習欲」というものを発揮する際の、とても大切な自分のノウハウとなっていったんだなあ、と思います。


おそらく、こうした中で、自分の学習に関する神経は、残存し、強烈に発達していったような実感があります。
学習するときに、心から湧き上がるワクワク感、高揚感は、この時期に形成されたんだろうな、と感じます。


こうした支援を通して、子供には、その強みを発揮するためのノウハウと、発揮することでの成功体験の双方が積みあがっていきます。



強み形成の段階3:社会の中での強みの加速と成長



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こうして、親の庇護の元で伸びてきた「強み」は、今度は、自分自身の強みのベースから、そのベースを発揮し、さらに刺激をうけ、強みが神経と、そして後天的なノウハウの結合で進捗していくというフェーズに入ります。


これは、同年代の集団の中で、自然に相対的に、自分のその強みが際立ってくることから始まります。


例えば、私の例でいくと、同級生が知らないようなことを、たくさん知っていて、それをほめてもらったり、すごいなあ・・・といわれることで、


「それっていいんだ・・・」


という感じと共に、


「意外に、他の人はそれができないんだなあ」


というふうに感じたのを憶えています。


その強みの活かし方を、今度は試行錯誤で自分自身が学んでいきます。


例えば、0ベースで考えるよりも、最初にその分野での体系化されたことを本で押さえておき、そこから先は自分の考えを伸ばしていったほうが、手っ取り早い。

これが、うまくいったりうまくいかなかったりする。


一方で、直線的なことばかりでは、幅が出ないことも学びました。

例えば、ラジコンを一生懸命に遊んだことで、電気やバッテリーがどのような特性を持っているか、結果的に理解できるように。
耐久レースをするときに、でかいモーターを載せると消耗電力が大きいので、それを活かせないコースだと、むしろ小さいモーターで消費電力を小さくして、コントロールできるスピードでいった方が、勝てる。

モーターがスタックすると、過電流が流れて、なぜか電線が高熱を発生して燃え上がったり・・・
これがあると、学校で後から学ぶ電気といった分野は、お任せの世界。


興味を持っていることに深堀することで、学ぶことが大きい、というパターンが、自分の中で見えてきました。


だから、興味はストップしない・・・というのが、「学習欲」を活かす上での自分としてのノウハウに。


このようにして、最初は、自分の親などの補助輪で加速された強みが、自走するうちに、自分自身の加速の方法、コントロールする方法を身につけ始めます。


こうして、


(強みを発揮)⇒(周囲にほめられる)⇒(強み発揮へのメンタル/ノウハウが強まる)⇒(益々強みを発揮)・・・


という連鎖が発生し、「強みの脳内神経」「強み発揮のノウハウ」そして「強み発揮を肯定するメンタリティ」の3要素が、加速度的に伸びていくわけです。



強み形成の過程とGIFTについて


さて、こうしたメカニズムを踏まえて、大切にしたいと個人的に思うのは、この過程が

「親⇒自分」

だけでなく

「その親⇒親⇒自分」

はたまた

「・・・⇒その親の親⇒その親⇒親⇒自分」

と、何百年も受け継がれてきたヌカ床のように、伝統のあるものだということです。



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親が伝えてくれたDNAもそうだし、伝えてきた価値観、伝えてきたノウハウも、姿・形を代々変えて、自分に受け継がれてきたと思うと、とても大切で、誇らしく、そして根拠に満ち溢れたものだと感じられます。


強みは、その発揮に感謝するとともに、両親を筆頭に、ご先祖様、はたまたそこに関わった人からの賜物である、と感じる次第です。


以上、これが才能(「強み」)は、「GIFT」なんだなあ・・・と、私が感じる理由です。




こういう捉え方をしていると、強みをお互いに持っていることが、相手への尊重にもつながるし、自分と大きく異なっているGAPにも納得がいく。いやあ、人と付き合ったり、コミュニケーションするのは、本当に楽しいなあ・・・と、感じる次第です。


ちなみに、ここで例示したモデルは、あくまで直結的に強みが受け継がれた場合のケース(個人的には、これが中心的な役割を担っていると感じますが)ですが、その他にも、以下のような例に代表されるような、ちょっと違った形での強みの形成もあると思います。


・親とは違った強みが形成される過程~親への反抗
・親以外の要素で強みが形成される過程


ただ、いずれにせよ、こうした親、その先の先祖などにつながる部分からの影響というのは、強み形成に非常に大きな役割を果たしており、その人その人の根幹を担っているという点には、変わりはないと考えます。


さて、次回以降は、こうした形成プロセスを持っているものとして「強み」を捉えた上で、コラボレーションなどのテーマとの関連性を考えていきたいと思います。