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不安感とグローバル~2010年振り返り会の内容シェア~



今回は、2010年12月30日に友人と行なった「振り返り会」の内容をここで共有することで、読んで下さったみなさんからフィードバックを貰ったり、みなさんの思考の刺激になったりすればいいなと思い、共有するものです。




読んでみてのインプットなど、ぜひとも私のツイッターアカウント yasuyasu1976 など、あるいは直接お会いしたときなどにいただければと思います。







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■振り返り会の趣旨と、ここにご紹介する内容について




この振り返りは、元々1年に1回、私の実家に友人数人を招いて開催していたものですが、数年運用するにつれ、「やっぱり1年に1回だけでは、振り返りをする内容そのものが陳腐化しすぎちゃうね」ということで、今年からは三ヶ月に一回開催しているものです。


振り返りの形式は、各人が持ちまわりで自分の期首に考えていたことと、その結果実際はどうだったかということを共有し、そこから感じたこと、質問などを他の友人が投げかける、という進め方になっています。




ここで紹介する内容は、この進行の中で出てきたトピックと、そこでやり取りをした内容となっています。






■インタンジブルな取り組みを推進する大切さ




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自分が今回の振り返り期に行なった、




・コラボレーションカンファレンス@福岡

・シリコンバレー訪問

・ユーストリームへのチャレンジ

・様々な人同士の人の紹介




などなどは、自分も、友人も、そこに協賛している企業も、直接的な利益や数値メリットといった計測可能な、つまり「タンジブル」な成果が見えているわけではないですが、直感的にこれは大切だよね、ということばかり。




こうしたものから、結果的に新しいものが見えてきたり、当初想像がつかなかったような新たな発見や学び、ビジネス上の成果があったりすると実感。




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ちなみに、今年の上海万博などに代表される、万博も、こうしたきっかけに結びつく大切な営みのひとつだ、という話も出ました。万博とかオリンピックとか、こういうものを「経済効果が・・・」という観点だけで反射的に切り捨てるようではなあ・・・、と。




「数字を使って誰もが納得できることほど、誰もが納得するくらいに体験し、知っていることなんだから、飽きられていて、陳腐化してしまっていて、大当たりする可能性が低い」




という法則があるかと思います。






■本気で踏み込みの深い取り組みのパワー




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上記のような取り組みをするときに、関わる人たちがどれだけ本気で、踏み込みが深いのかによって、圧倒的に成果だったり、その場で学べることが違ってくるなあ、という実感。




これは、本気で取り組むときにこそ、その人の価値観に触れるものであり、かつ、本気むき出しのときほど、その人の本質を発揮せざるをえない状況になるし、それによって、お互いの気持ち、ソウルが突き動かされ合い、相互に大いに作用しあうということ。




こうした点でいくと、自分の場合はどのようにこうした本気の取り組みが起きるのか、それぞれの人の興味関心をその観点で捉えたり、そういう本気のつぼにはまるテーマや取り組みを提案してみたりするのが好きなんだなあ、と振り返って感じた次第です。






■動乱の21世紀は「保険」による動的リスクコントロールが重要、だが・・・




こう書くと、なんだか商品の宣伝文句のように見えますが、実際には友人がある本で読んだ




「21世紀はいまだかつて無い変化、動乱、が起き得る可能性のある時代。だから、リスクをコントロールするという観点から、様々な保険が、ビジネスチャンスが大きい」




という話を指しています。




ここで注意したいのが「静的」ではなく「動的」なリスクのコントロールだというところ。例えば、個人の保険であれば、一生涯、自分が今考えている状況が続くと思ってプランをたてて、どーんと保険に入っているとかではなく、何が起きるのかは基本的には予測しきれないし、様々なファクターをもとに、自分で動的に色々とリスク管理をするのが大切、というところが、個人的に響きました。




・・・なんだかこうやって描いていると、投資信託とかの宣伝文句に見えてしまうので微妙だけれど、20世紀のパラダイムや考え方の延長線上で「リスク管理」を捉えるのとは、フェーズが違ってくるんだろうなあ、という点を強調しておきたいです。






■グローバルは最大公約数ではない




「日本 と 世界」という風に世界を日本からの観点で一色単に捉えることは、


「グローバル」に自分が求めることではないな、という話。




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某日本企業では、プロダクトは日本側が企画・製造をし、それを世界各国でローカルで販売するという形態を取っているが、そこでの日本側の考え方は、各国のニーズを拾い上げ、その最大公約数を製品にするという形をとっているとのこと。

でも、それでは結局、すべての角が取れて、マーケティング的に最も売れないもの、響かないものしか生み出されない。




また、世界各国が1年スパンでモノを求めるのに対して、日本側は5年スパンで企画・製造を考えていると、「(世界各国のセールス)こういうのをつくって~」⇒「(日本の企画・製造)そんなの、今すぐにはできない!」という風に、衝突ばかりを繰り返す。




この話が、今回の振り返り会で「グローバル」についての話題の呼び水となりました。






■世界に散らばる様々な国・人の複雑な利害関係の中でものごとを判断したい




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「フラット化する世界」でも紹介されている事例ですが、アメリカのある州で、インド資本の工場の建設を容認するか、という判断をする判断軸として「州内の雇用を守る」という観点だとNOだが、その工場により安価で優秀な製品がアメリカ国内に流入することは消費者の生活を豊かにするし、海外とのビジネスを活性化するという点では、YES。こうした海外との複雑なメリット・デメリット関係の中では、短絡的にYES/NOという判断はできないということ。




このように、世界の中では様々な利害関係が、複数のプレイヤーが絡む中で発生している一方で、日本の国政判断は、以前と変わらない枠組みの中で判断しよう、判断しろ、というような流れで捉えられているため、結論が出ず、スタックしてしまうんだろうなあ、ということを感じました。




ちなみに、P&Gと日本企業との対比を初め、友人の話として、




「アメリカに比べて日本企業は、インテリジェンスを軽視している気がする。それがよい、悪いという話ではなく、単に事実として。アメリカの場合、企業であれば競合企業に関する分析や情報収集といったインテリジェンスに多大な投資や人員配置をするし、アメリカ全体としては政府・シンクタンク・企業が、様々な人材を交流し、情報を交換し、そこで世界を捉えている」




というのがあり、中々インパクト。




まずは個人のレベルで、こうした点を高めたいなあ、と思っているところに、次の話題。






■世界を「直接的」&「間接的」に捉え、局所的な出来事を大局で語れるようになりたい



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2010年11月に行ったシリコンバレーでの体験を始め、直接に現地に行って、感じたこと、見たこと、捉えたことを「直接的」なインプットとし、雑誌、書籍や統計情報などで知ったことや「自由貿易協定」などの枠組みを理解することで知ることを「間接的」なインプットとすると、この両者を統合して捉えられるようになりたいものだ、と実感。




友人が先日、大前研一が「ウクライナの畑でとうもろこしが美味かった」という話を、世界経済の話とリンクして語っていたという話を今回してくれましたが、まさにそういうような感じです。






■大局を捉えることは、日本で多くの人が求めているのでは?




内閣府の調査などを見ていると、日本人の不安感のスコアはここ10年ほどなだらかに上昇し続けていますが、こうした不安な状況だからこそ、上記の「直接的」&「間接的」な捉え方で、大局を理解したいというニーズは高まっているのではないか、という話。




いや、逆に、ここ10年くらいで、世界が複雑化・活発化し、その影響範囲から日本が取り残されていたり、その影響を一方的に受けるものの、こちらからどうしかけていったらいいかが見えないから、結果的にめぐりめぐって、不安感につながっているのでは?という気も。




バブル時代とか、いけいけのときは、そんな不安はなかっただろうし、もっと単純な世界観で捉えることができたから、不安は少なかったのかも。




また、ニュースで報道される情報だけでは、こうしたある種の本質、言い換えれば「なるほど、これがこうなってああなって、だからこうなるわけだな」という大局観を把握できないため、




「本質でないことを聞いている」




という不安感が、ニュースなどで増大しているのかもしれません。




ちなみに、海老蔵事件があれほどもてはやされているのは、とても短絡的に事象が捉えられるから、安心して報道できるし、安心してみていられる、というある種のオアシス効果があるのでは?なんて話も出ました。






■現在の50-60代の人は世界をフラットに見るのが難しい?




丁度我らの親世代にあたる50-60代は、安保闘争の世代。今回のメンバーでも、互いの親やその友人のことを考えると、アメリカに対するバイアスがあるなど、世界を捉えようとするときに、それぞれの細かさや個別性を見る前に、大上段でのバイアスがかかってしまい、世界をフラットに捉えるのが苦手なのでは?という話が出ました。


これは、人によるのかなあ・・・とも思いますが、実際のところ、どうなんでしょうか。






■マスコミ:古い枠組みと新しい枠組み




こうした話の中で、「日本はマスコミがダメだ」という話が出てきましたが、個人的にはそれはちょっと違うと思います。マスコミの人たちの主張に関して、今年ツイッターで読んだ話の中に、プロのマスコミは、自分が所属する団体と、個人的な主張を禁じるような契約を結んでおり(このあたりの知識は正確でなくてすみません・・・)、それによって、会社としての発信に束縛されるというもの。




例えばですが、こうした枠組みは昔はとても機能していたものの、現在のこの情勢、個人個人が、世界とそれぞれアクティブにつながるような時代には、例えばそぐわないのかもしれません。マスコミも、会社として求められている役割が変わってきているのかもしれないですね。




このあたり、システムとしての変革や、法的な規制、会社としての規制、といったところを変更していくことで、マスコミがより有効に機能するようになって欲しいと思います。






■アイデアインキュベーター



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閑話休題。最後の番の友人の振り返りで出た話が、これ。




「自分は企画系の仕事で、どうしてもその合意を取り、形にするのが苦手」




という友人の話がきっかけで、別の友人が




「自分の場合は、アイデアインキュベーターというメンバーを2-3人持っていて、自信のないアイデアをそこにぶつけて、おしなべて肯定的なインプットをもらえることで、アイデアが膨らみ、完成度が高くなり、合意を取ったり、実行したりするブーストになる」


との話。




で、私の場合は、同じようにアイデアインキュベーターというか、そういうときのディスカッションパートナーがいるけれど、そのタイプ・位置づけは違っていて、




「ほんとにそれってそうですか? おかしくない? あー、それならありかも」




みたいに、難題をふっかけ、刺激してくれるタイプがいい。まあ、自分がとてもMであることが原因のひとつかと思いますが。




これをきっかけに、春先に読んでいた「Power of two」、パートナーシップに関する本を再読してみたいと思いました。






■強みの組み合わせは100人100通、絶対的な向き不向きに囚われれるな




で、「自分は企画系に向いていないんじゃないか」という友人の話がきっかけで出てきたのが、この話。




「個人の強み」と「仕事での活躍方法」の組み合わせをユニークにすると、様々な可能性が拡がるかなと思います。




具体的な事例で行くと:




・ある弁護士は、その抜群の編集能力とプレゼン能力を活かして、公判の資料を雑誌のように分かりやすく構成する。それによって、裁判官はその弁護士の主張をよく理解しているため、裁判で主張が通りやすくなる




・佐藤 雅彦さんは、その分析力を活かして、何千というCMを整理・把握し、それを数種類に分類した独自のパターンに落とし込むことで、クリエイターとして活躍。クリエイター=独創性、というところに囚われていない。




といったものがあるかと。






■「戦略」論について




グローバルに関する話題の後に、仕事に関する進め方などの話題へと変遷した流れで出たのが、この話。




「複数の立場の人が、国境を越えてコラボするといった中では、”戦略論”という戦争をメタファーにした捉え方は時代にマッチしなくなるのでは?」




という話に端を発したのですが、必ずしも「競合を打ち負かす」という意味での「戦争」のメタファーに関するワンセット、というわけでなく、かつて、戦争に最もフォーカスすることで、様々なノウハウや理論が蓄積されてきていて、結果的に「戦略・・・」という名前になっているものも多いのではないか、という話へ。




これは個人的にはとても目からウロコで、例えば部隊の食料補給を行なう兵站の運用などは、企業のロジスティクスなど、さまざまな部分の礎になっているなど、ここから生み出されたノウハウの恩恵を被っている側面もあるんだなあ、と実感。






■古きを捨て去り、新しきを得る




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で、最後に思ったのは、これ。現状の世の中の捉え方、自分が持っているルーチンを捨て去って、しがらみなくすることでこそ、新しい捉え方を得ることができるなあ、特に、グローバルに関する捉え方、世界観を変えようとするなら、まずは捨て去ることが大切だろうなあ、というのが、自分自身についても、日本全体についても、感じたのが今回の振り返りの最大のポイント。




昔からの友人たちが経営している某ベンチャー企業では、経営陣は大学をシッカリと出ているわけでもなければ、子供の頃からのプログラマーであったわけでもないけれど、こうしたしがらみを持たず、音楽や接客や、様々なバックグラウンドを持ち、コミュニティ同士のつながりの中から仕掛けをしているため、驚くほど、本当にいつも驚くほど、先進的な考え方と、圧倒的に新しい情報の獲得ができている。




うーん、見習わなければ。






■よく遊び、よく学ぶ




個人としては、最終的に今年の振り返りの裏ドラはこれ。


来年目指したい内容としては、上記の「古きを捨て去り、新しきを得る」ですが、そのドライブとなるのは「熱中して楽しみつくすほど熱意を持って取り組むことに取り組み、その営みを通して色々なことを学ぶ」ということですかね。




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今年も、本当にいい一年でした。




===この記事に関連する他の記事===




▼記事中に紹介した、2010年11月のシリコンバレー来訪のときの記事です


(2010.11)壁を探しに歩いて行け!~シリコンバレー体験記~



▼同じく、記事中に紹介している「コラボレーションカンファレンスin福岡」に関する記事です


(2010.10)コラボレーションカンファレンス2010in福岡に参加して(速記報告)




▼企画に悩める友人が参考にしてくれた記事です。強みについてのよもやま話です。


(2010.11)強みについてその2~鳥と魚が一緒に泳ぐ~

壁を探しに歩いて行け!~シリコンバレー体験記~


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今回は、プライベートで11月23日~27日に訪れたシリコンバレーについて、そこでの発見などを、主観的にとりまとめてみました。


先に、今回のコアメッセージを自分なりにメモとすると、以下の3点となります。


■コアメッセージ

1.成功/失敗というパラダイムではなく、壁を探す気持ちで色々なことを仕掛けていって、それによって状況が分かり、とんでもない成功が出来てくる


2.多くの仕掛けを行い、その中からとりきりのものが育ち、フラットな世界なへ拡がっていく、そういうエンジンとなる環境をシリコンバレーは持っている


3.日本プレミアムを意識して、顔を合わせる機会をつくり、なんでもいいからネタを持って参加すれば、このエンジンに参画できる。
個人的には、このエンジンを利用するのがいいと思う。日本の環境でやるよりも、てっとりばやい。


では、中身に入りたいと思います。



○そもそもシリコンバレーとは?


最初に訪れたAZCAの石井さんから、シリコンバレーとは地理的にどこを指すか、お教えいただきました。

▼石井さん、およびAZCAの詳細は、こちらをご参照ください

http://www.azcainc.com/j_team.html



シリコンバレーとは、この地図の赤線で囲われているエリア。


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最初は「シリコンバレー」という地方があるのだと思ってましたが(汗)、実際は、山脈に囲まれたこの部分の地域一帯を指すのだそうです。


ですので、「シリコンバレーに行ってみよう」と思ったら、実質的には、サンフランシスコ・パロアルト・サンノゼ、およびミルピタスなどを訪れることを指します。


サンフランシスコ=多くの人たちの活気に溢れる大都市

パロアルト=スタンフォード大学というアイデア・アカデミックの刺激剤がある

サンノセ=インテルやアップル、GOOGLEなど、多くの大企業がひしめく

バークレイ=UCバークレーがあり、こちらもアイデア・アカデミックの刺激剤

これらの街を、車があれば、1.5時間ぐらいで一周できるエリアの広さです。

今回も、SFを拠点にして、1時間程度のレンタカーでの移動で、これらの街をめぐることができました。



○今回お話を聞いた方々


今回のこのブログ内容は、シリコンバレー滞在中に、下記の方々からお聞きした話を基に、私自身が主観でとりまとめた内容となります。

サンクスギビングという、日本で言えばお正月のようなタイミングに、12組14人の方々にお会いいただき、本当に感謝です。


・Cacooという日本のヌーラボ社の提供するASPサービスのユーザー達
(製品のインタビューに同行、ということで、実際にはビジネスに関わる話や、彼らの仕事内容などを聞きました)

-スタンフォードMBAを昨年卒業し、スタートアップに従事中の若者
-インド系のITコンサルタント/プログラマー
-韓国系のソフトウェア開発者の女性
-ロシア系のソフトウェア会社マネージャー


・上記インタビュー依頼をしたところ、逆にポッドキャストへの出演を依頼してくれたGary

▼彼の番組、我らが出演している回です

http://cloudcomputingshow.blogspot.com/2010/11/cloud-computing-show-43.html



・日本発のブランド立ち上げをロスアンゼルス中心に挑んでいる若者(ジョンソンさん)

▼彼の手がけるブランドです

http://prospectiveflow.com


・シリコンバレーで活躍するVC、コンサルなどの方々(日本人)


・スタンフォード/UCバークレーの学生の方々(日本人)


・スタンフォードで学部・マスターを卒業し、シリコンバレーで複数の起業に従事し続けている方(日本人)


・福岡県庁から、シリコンバレーへの福岡県企業の進出を企てて、シリコンバレーに在住の方(日本人)



○本題:今回の来訪を通して感じたこと3ポイント



■ポイント1:成功/失敗というパラダイムではなく、壁を探す気持ちで色々なことを仕掛けていって、それによって状況が分かり、とんでもない成功が出来てくる


自分自身が、これまで起業や事業開発に携わってきていて、一番響いたのが、今回のこの発見です。

私の場合は、事業計画を立てる場合や、事業を組み立てていくときに、

「どうやったら、失敗しないで成功できるのか?」


に主眼を置いていたんだなあ、と今回痛感しました。


この「成功」VS「失敗」というパラダイム自体が、今回は大きく変わりました。


これは、最後にお会いした、日本発のブランド立ち上げを西海岸で手がけているジョンソンさんの、この言葉に集約されています。


「壁にぶちあたるといいますが、そもそも壁がどこにあるか分からないから、色々とやってみて、壁を探しに行くんです」



もちろん、成功をするためにみんな色々なことにトライするわけですが、その考え方は「やるだけやってみて、どれか最後は成功するでしょ」というもの。


だから、成功しなかったものは、「失敗」として特別な処理をしたり、そうなることを恐れるものでは全くない、というこの感覚です。

違うなあ、と思ったのは、よく聞く「失敗を恐れずにチャレンジする」という言葉。

これって、「失敗」はやってはいけないもの、何か怖いもの、という捉え方が入ってしまってますよね。これが違う。

昔、P&G時代の同期が大学時代に「天才は多産である」という論文を書いていたのを思い出しましたが、とにかく多数のチャレンジを、大胆にすることによって、そこから何かが当たるわけですね。


例えば、絶対に試合に負けないように、勝てる相手を慎重に吟味して、万全の準備をして、当日の天候によっては試合を延期して、そして5試合をやって5勝するよりも、がむしゃらに165試合を戦い抜いて、その中で5勝したほうが、はるかに選手もたくましくなっているし、その5試合のうちいくつかは、ビッグゲームになるんだろうなあ、と思いました。

もちろん、160試合の負けたゲームを、「負けた」って落ち込んでいたら辛いけれど、「なるほど、こうやるとこうなるんだな。よし、じゃあ次はこうやってやろう」と思えたら、全く問題なし。


今回会った中でいくと、Stanfordを卒業したケビンや、上記のジョンソンさんはその典型。ケビンは、大企業に就職することももちろん可能だけれども、そんなことには目もくれず、今自分が取り組んでいるスタートアップについて、熱く語ってくれました。



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■ポイント2.多くの仕掛けを行い、その中から飛び切りのものが育ち、フラットな世界拡がっていく、そういうエンジンとなる環境をシリコンバレーは持っている


さて、上記のポイント1のエッセンスも含めてなのですが、ポイント2はシリコンバレーが「世界のソリューション供給エンジンなんだなあ」という環境について。

こちら、下記の図に集約されています。



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・・・よくわからないですよね(汗)。

まず


①多様な人種・バックグラウンドの人々が互いにオープン
今回のインタビューでもあったように、ロシア・アジア・インド・米国、本当に様々な人種・出身・バックグラウンドの人たちが、シリコンバレーにはひしめきあっていて、お互いにオープンだと感じました。


Cacooのインタビューということで、彼らに色々なことをヒアリングしたわけですが、その中でも


「俺の会社はPDFの技術があるから、Cacooのアウトプット機能に、うちのエンジンを使ってみるか?」


といわれたり、


「もしも君たちがシリコンバレーで事業拡大をしたいなら、喜んで友人のVCを紹介するよ」


といわれたり、とにかく互いに絡み合う可能性があれば、思いつくことがあれば、どんどん踏み込んでいこうぜという雰囲気を感じました。


象徴的だったのが、ポッドキャスティングの取材を受けた「The Cloud Computing Show」での、最後の一幕。



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こちらの技術者に、ガリーが、


「アガタ(同行したヌーラボ社のCTO)、何か君の知っているクラウドのソフトやツールで、君たち以外のものはないか?」


という問いかけ。


何気ないことですが、お互いの知っている知識、枠組みの外にあるものを、積極的に紹介しようぜ、という姿勢が見受けられたシーンでした。


また、別の意味での多様性として、アカデミックな機関の存在があるかと。

このあたりは有名なのであれですが、スタンフォード大やUCバークレーなど、全米でもトップクラスの大学が中心に存在しており、この大学と、スタートアップ起業との関係が密。



②金銭面でのVC、人材面での経営人材のサポート体制
ここの部分は、今回直接の話までは聞けませんでしたが、おそらく、VCはスタートアップの会社に対して、締め付けではなく、成長のための積極投資をし、


「10個に1つ成功したらOKOK」


くらいのノリでやってるんだろうな、というところ。

日本の場合、VCはサラリーマンがやっているので、失敗をすることを恐れ、「いかに失敗しない投資なのか」という説明や、失敗しそうな目を摘むことに苦心し、スタートアップ起業の「牽制役」になるという実感がありますが、こちらのVCは相当違いそう。

伸びて生きそうなところに、ぐぐっと加速させる役割であって、牽制役ではないんだな、というのが実感です。

同時に、人材面でのサポートとしても、GoogleのシュミットCEOに代表されるように、経営や財務のプロフェッショナルが存在しており、スタートアップ起業がそうした人材を必要としたタイミングで、雇うことのできる環境が整っているとのこと。ちなみに、こういう人材は、比較的余っているそうです。


③マーケットは「フラット化した世界」
ここで生み出されたソリューション、例えばSKYPEやGOOGLEなどは、利用者が全世界に存在します。逆に、この地域自体は、多様な人々が集まっており、特定のマーケティングで押さえにいくのは難しいという環境があります。

これらを踏まえると、共有をしたら、地域や国を飛び越えて、一気に拡がっていくITソリューションが、この地域の機関産業であることは非常にうなずけます。

彼らは、細かいマーケティングなどを気にしているというのではなく、こうやったらとことんいいじゃん、というものを追求している姿勢が見て取れました。特に、Cacooを使って様々な製品やソリューションを生み出そうとしている彼らは、元々全く違う地域で出身・成長してきており、この地に対するこだわりではなく、世界を見据えたソリューションを作っている


1つだけあるとしたら、フラット化した世界では「英語」が前提だね。



④そして、最後にあるのが、「天候」

今回は、途中から東海岸などをめぐってきた友人とも合流しましたが、圧倒的にこのシリコンバレーの天候が良かったとのこと。スタートアップでくじけたり、失敗したりしても、この青空が陽気な気分にリードしてくれると、複数の人が言っていました。



■ポイント3
日本プレミアムを意識して、顔を合わせる機会をつくり、なんでもいいからネタを持って参加すれば、このエンジンに参画できる。
個人的には、このエンジンを利用するのがいいと思う。日本の環境でやるよりも、てっとりばやい。


で、個人的にここをどうしようと思ったときに、率直に思うのが上記の内容です。


日本版シリコンバレーという話をよく聞きますが、個人的には上記のような環境を模倣しようとしても、日本の強みを活かせない、というか、無いものねだりだなと思います。

一番の無いものねだりは天候なんでしょうが、それ以外にも、多様な人種を受け入れるという文化だったり、失敗を成功と捉えるというところは、僕らが日本として学ぶときっと実りあるものだとは思いますが、それには程度があります。

「多様でないこと」だったり「失敗に対して慎重なスタンスをとる」には、それはそれで一理がきっとあると思いますし、無理になれないことはしなくてもいいんじゃないの?というのが率直な感想です。


それよりも、折角シリコンバレーといういい環境があるんだから、そこに飛び込んで、チャレンジしてみるというのが、てっとりばやいし、飛び切りの成果に結びつく気がします。

そのために、思ったことは以下の3つです。


1.とりあえず行ってみて、顔を合わせて、どんどん人と交わる。
今回のインタビューでも、事前にメールなどでやりとりはしていたものの、実際に会うことで、相手との関係は一気に深まるし、そこでの会話で、いろいろなアイデアがぽんぽんと出てくる。アイデアの双発や、パートナー探しには、やっぱり対面だなあ、と痛感。そのためには、「滞在できるビザの手配を上手く行なう」「大げさに考えずに、最低限の住処と移動手段確保だけで動く」というところでしょうか。


一度つながったあとは、オンラインでもいいんじゃないかな?


2.何でもいいからネタを持て!日本プレミアム、あるよ!
今回のツアーでは、Cacooというこちら側でのソリューションネタを持っていたことで、そこに何をくっつけるのか、というところを基点に、特定の関心がある人と集まったり、特定の方向性を考えることができました。元々我ら、誰しもが日常で扱っているテーマや自分の専門性があるのだから、そこを基軸にし、ネタを持った状態で行ってみるのが、新たな出来事の起きる起爆剤になりやすいんだろうなあ、と思いました。

そして、複数の人が言っていたのが「日本人であることは有利、プレミアムがある」という話。シリコンバレーで、多様な人種・出身の人がいる中で、「日本人=きっちりしている。つくってくるものがエクセレント。そして、金払いがよい。」というイメージがあるとのこと。こういうことも織り込んで、自分のコンテンツ・ネタを自信を持って持ち込みたいところです。


3.まあいいから、壁を探しにいきましょう
でも、何が当たるか、何がその先で起こるのかは、やってみないと、行動してみないと決して分からない。だから、とりあえずやってみよう、いってみよう、絡んでみよう、というのが今回の最大のテーマですね。

シリコンバレーにチャレンジし、絡んでみるというのは、きっと1つのいいきっかけになると思います。
そして、その姿勢は、シリコンバレーに限らず、日々携わっている中身でも、大切にしたいな、と今回のツアーを通して実感しました。




「壁を探しに出かけよう!」


これが今回の、最大の学びでした。みなさんも、ぜひエンジョイしてみてください。


そして、改めて、今回のツアーでお会いしたみなさん、同行した友人たちに、Thanks so much!


強みについてその2~鳥と魚が一緒に泳ぐ~

以前、「強みについてその1~なぜ強みがGIFTなのか?~」にて触れた「強み」についてですが、この「強み」が補完しあうことについて、3年程前に、当時一緒にがっつり仕事をしていた石川さんというパートナー(現在はco-ducation の代表として活躍中)と何気なく行なった会話の内容が、具体的な「強みの補完」の参考になりそうでしたので、ここにご紹介したいと思います。


なお、この文章は、当時この会話がとても個人的に面白かったので、即時でメモにして、社内に共有したものがありましたので、それを多少リバイスして、ここに掲載させていただきます。



■■■■■以降より、当時の会話■■■■■


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※Sさん=当時の吉沢の直接の上司(ベンチャーの会長)


(吉沢と石川さんの取り組んでいるベンチャー企業の運営について、車中にて雑談・・・)


石川さん「他にも、Sさんに対しても、僕が『ううん・・・Sさんがそこまでおっしゃるならなるほど・・・』と、(石川さんからすると)突拍子のない提案を受けてしまうことがあるが、吉沢さんはそういうときに、『いやいやSさん。あのですね、それはちょっと丁寧にご説明させていただくと・・・』というふうに、きちんと反応するよね」


吉沢「ああ、いや。それって、普通じゃない?なんというか、Sさんのそういう突っ走るところはかわいげがあるというかさ。」


石川さん「あーそう?! 『かわいげがある』・・・ねえ。

そういやあんた、そういうところがあるよね。 

ひとの弱みを『かわいげ』って言って捉えたりとか。」


吉沢「! おお、たしかに。 それってね、他の人からのフィードバックにもあったよ。

『人の弱みの部分を、かわいげがあると、ポジティブに捉えて、相手の強み・弱みも含めてありのままに受け入れる』って。

最初にやったストレングスファインダーにあった『個別化』のことかね」


吉沢「ああ、そういえば特に、権威だったり目上だったりする人に対して、僕はそういう弱みの部分を見て、それに対するフォローや対応を毅然とする成功体験が多いのかも。 

ほら、うちの親父がある種そういう偉い立場なわけだが、『こいつ、どんだけアンバランスなんだ・・・やれやれ(苦笑)』という感じでずっと接してきていて、親父の弱いところ(例えば、人の話を聞いてないとか)をフォローして、結果的によかったことという経験が多いからね。」


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吉沢「そういう意味では、相手が偉かったりすると、普通の人は『この人偉い、凄いなあ。』と感じて、相手の弱みにフォーカスが当たらないかもしれないが、僕の場合は逆に偉ければ偉い程『どんなところが強くて、どんなところが弱いか』っていうことに興味が惹かれるんだよね~。 

あと、『これをいったらきっといいことにつながる』って感じるから、積極的に”偉い人”に弱みフォローのようなアクションや発言ができるんだよね。」


石川「あ~! そう!!(感嘆) そんなこと、全然考えたことないわ、全然(石川自身はそういう)感覚がない。」


吉沢「ん? そういえばさ、逆に俺がそう感じるのは、石川さんの社交性だな。

ほら、佐島で食事をするときに、いろんなテーブルに別れて話をするじゃん。

俺の場合『知らない人と話をすると、白けたり、会話が滑ったりしたらいやだなあ・・って気が重いんだけれども、あんたはそういうのが全然なさそうだよね。

なんというか、『初対面の人と話をしたら、いいとにつながるに決まってる』って感じに見えるんだが・・・」

※石川さんのストレングス1つ目は社交性



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石川「!! あ~! そう?! うわ~、そんな『気が重い』なんて、考えたこともなかった。

 『疲れてるからめんどくさいなあ・・・』って思うことはあるけれど、初めての相手と話をして『うまくいかないかも』なんて、考えたこともなかった。 へえ~」


石川「なんかね、初対面の人と話をすると『楽しいに決まってる』って感じなんだよね。

絶対の自信を持っているというか。 こうさ、まずいろんなことを質問していって、相手の反応を見るわけよ。 

で、「おっ、これには興味がありそう。」「ここは乗ってきたねえ」というのがあったら、そこを掘り下げていって、それでどんどん仲良くなるって感じ。」


吉沢「はあ~、そうなの?(感嘆) あ~、そういえば、こないだ六本木で女の子に囲まれてカラオケをしたときもさ、あんたやたら相手の子に質問しまくって、あっという間に仲良くなってたよね。」

(※このカラオケは、あくまで仕事の一環として行ったものであり、合コンじゃないです)


石川「あはは~、そう、それ!」


吉沢「僕の場合は、相手のそういう反応とかを見るとかっていう余裕がないなあ、初対面の相手だと。 

合コンにいくと例えば、マーケティング的に3パターンくらいの話ネタを持っていて、そのどれかを探ると、8割がたの相手は、まあ乗ってくるから、そこを基点に・・・っていう感じで。」


石川「ほう~、そうなんだあ!それは面白い。そういう意味では、僕はそういうツールとか準備なんかしてなくて、『その時を楽しみまくる』って感じなんだよね。」


吉沢「はあ~、すごいねえ・・・。 ああ、それかさ、ひょっとしたら準備してないんじゃなくて、めちゃくちゃいろんなパターンを持ってたりするんじゃない? 

僕が3択しかできないツールだとすると、あんたのやつは、250択くらいできる、上級者向けツールを自分で活用しまくってるとか。 ほら、あるじゃんスキーとかでも。初心者用と上級者用の板の違いみたいな。

初心者が上級者用を使うと、悲惨・・・」


石川「そうかも。 いやしかしさあ、面白いね。 ま~ったく、見えてる世界が違うんだあ。(感嘆)」


石川「そうするとさ、吉沢さんのストレングスに着想ってあるけれど(※吉沢は、最初にやったときのストレングス第一位が”着想”)、いろいろ物事を考え尽くすのが面白いわけ? 考えるのがいやとかないの?」


吉沢「ま~~ったくない。例えばさ、そこにある信号「青・黄色・赤」って3色に加えて、もう一色加えるとしたら、何色を加える? って聞かれたら、面白くてどんどん考えちゃう。 

さらに、『そしたら、信号のライトの形も○だけじゃなくて、他の形にしたらどんなのがいいかね?』とか。 

でね、それをすると、何かいい発見があったり、自分にいろいろと実りがありそうだな~、なんでも考えるとためになる! ってのがあるわけよ」



YLog





石川「はあ~。 ぜんぜんわかんねえ。 俺のほうにはどっちかというと平均より”着想”がない感じからかもしれないが、そんなこと全然考えようと思わない。」


吉沢「なんかしかしさ、そうすると、相手にとって強み、自分の弱みの力が発揮される場面って、大いに相手との距離が開いちゃうのかもしれんなあ」


石川「ほう?」


吉沢「例えば、こういう感じ(以下参照)」


1.参加者全員が初対面のパーティで、4人1組になって、そこに私吉沢(社交性が低くて、初対面で話すときは特に気が重い)と、別の社交性の高い女性Aさん(初対面で話のは楽しいにきまってる、と思っている)が居合わせるとする


2.Aさんは、初対面の人と話すのが楽しいから、活き活きと周りに語りかける


3.吉沢、その活き活きとした姿を見て、さらにプレッシャーを感じる


4.吉沢、そういうプレッシャーを受ける状態によって、Aさんに対してコンプレックスを感じる


5.Aさん、そうやってテンションが下がっている吉沢をみて『なんでこの人、こんなにどよ~んとしてるの?』と感じる


6.Aさん、『初対面の人と話をすることが気が重い』なんて想像がつかないので、代わりに『この人、なんか私のことが気に食わないの?』など、吉沢に対してネガティブな解釈・仮説が走り出す


7.Aさん、結果として吉沢に距離感を感じる


8.こうして、Aさん・吉沢共に距離が離れていく・・・(悲 涙)


石川「ああ~!! 面白い」


吉沢「いやさ、これって、ちょっと、マズローの欲求段階のセーフティとも関係があるんじゃない? 


○強みが発揮される場面→自分の成功体験が多いから、その場面自体をセーフティと感じる


○弱みの場面→自分の成功体験が乏しかったり、トラウマがあったりして、その場面をセーフティと感じられなくて、パワーが必要になる、


って感じ?」


石川「ああ、それつながるかも。」


吉沢「なんかさあ、それって、『魚と鳥が一緒に泳ぐ』みたいな感じじゃないかね?こうさ、魚と鳥が一緒に泳ぐんだけれど、魚からしてみれば、泳げるのは当たり前。


一方、鳥(海鳥みたいな)は、必死に泳ぐけれど、全然たいして泳げない。

そうすると、魚からしてみれば「おいおい、お前なんで泳げないの?やる気ないんじゃねえ?」と思ってイライラするし、鳥からしてみれば「なんで俺っておよげねえんだ・・・。あの魚野郎・・・」みたいな。」



YLog


石川「(笑) そうするとさあ、自分が鳥だって分かってないと、鳥は苦しいよねえ・・・。 がんばれ、泳げ、おまえならできる! みたいに言われれば言われるほどつらい。 本当は、お前飛べるんだから、飛べよ~(笑)」


吉沢「(爆笑) いやさあ、なんかほら『お互いに個性がありますよねえ』ってなんとなくいったりするけれど、それって『お互いの80%くらいはまあまあ一緒で、残り20%くらいに、違うとことか、へんな趣味があるとか』っていうレベルのようなニュアンスな気がするんだよね。 でも実際は、鳥か魚か、ってくらい違うみたいな。」


石川「ああ~、それあるかも(感嘆)。」


吉沢「うーん(感嘆)」


石川「それがわかってると、楽だよねえ。ほら、魚は魚、鳥は鳥、ってあると、めちゃくちゃ気楽」


吉沢「うん、気楽気楽。実際、今回の食事のときってさ、石川さんがいたので、気楽だった(※この直前の4日間の泊り込み研修では、知らない人が大半の中、全ての食事が6人1組のテーブルで行われていた)。

石川さんは社交性があるって、確信を持っていたので、


・知らない人と石川さんが楽しそうにしていてもほほえましい


・自分は無理に知らない人とは話さずに、石川さんが知り合いになったひとと一緒に話をするか、石川さんと最初から同席するか


ってね。

ダイアナさん(※この研修の講師)も、自分が社交性がないから、昔は大変だったけれど、パートナーのアマンダが社交性があるので、彼女と連携してそういう動きをするようになったら、めちゃくちゃ気楽になったって。」


石川「ああ~なるほどね(笑)。」


石川「さらに僕は、アレンジャー(※34の強みのリストの1つ。詳細は「ストレングスファインダー」を参照)があるから、会話の時に、1VS1で仲良くなるだけじゃなくて、例えば合コンなら3VS3で全体を仲良くするために、誰にどの話題を振ったらいいかって、考えるんだよね」


吉沢「ああ、それは分かる。俺も戦略性(※34の強みのリストの1つ。詳細は「ストレングスファインダー」を参照)があるから、先を読んで組み合わせを考えるんだよね。 例えばさ、中学の時の友達3人と、高校の時の友達2人を呼んで飲み会をするとしたら、こいつとこいつはこういう仕事をしてて、こいつはこういう話が好きだから、このネタを振るか、とかさ。そんな感じじゃない?」


石川「!!!!!! ええ~~~ 全然違う!! うわぁ」


吉沢「???」


石川「あー、それは戦略性、前裁きってことだあ・・・。 いやね、俺の場合は全然違っていて、その場その場での即興性を楽しむのよ。この人この話をしてて楽しそうだから、こいつの方にこう話を振って・・・とかさ。」


石川「あー!!!!(感嘆)

なるほど、分かった。そうか、


戦略性=前裁き、アレンジャー=即興性


って感じで、同じ会話の中でも、全然考えてることって違うんだね!!」



吉沢「おお!(感嘆)」


石川「そうするとさあ、Sさんてアレンジャーがあるじゃない。それって、周りの人からすると、『突然何を言い出すんだ』って、対外交渉のときにあるっていうけれど、それもSさんからすると当たり前の話、つまり相手の反応を見てるんじゃないの?」


吉沢「ああ~~!!! それわかる! 前にね、Sさんと一緒にR天に交渉をしにいったとき、交渉が終わったあとに食事しながら、僕に対するフィードバックをもらっていたら、『交渉のときは、いろいろとオプションを提示してみて、相手の反応をうかがって、その反応がよかったところを、深堀していくんだよ』って、Sさんが言ってた!!!」



YLog







石川「おおー、それわかるわかる。それ、アレンジャーだ」


吉沢「そうかあ・・・。だから、アレンジャーを持っていないと、時にSさんの振りにハラハラして『なんでSさん、ここでそんな話を』って感じるけれど、Sさんからしてみれば、相手の反応を敏感に拾えていて、ごく自然なわけだ・・・」


石川「それだ~(感嘆)。 ああ、そうすると、吉沢さんがこないだ言っていた、武田信玄の『戦(イクサ)は、戦が始まる前に、勝てるようなあらゆる準備をしておく』っていうのに感動していたっていうのは、『前裁き』っていうことで、戦略性なわけだ。だからあんなに感動してたのね?」


吉沢「あれ? あなたはそんなに感動してなかったの?(汗)」


石川「うん」


吉沢「(ガクッ)」


石川「こっちからすると、まあそうかなあ~程度。ただ逆に、その場で即興性で楽しめる要素が欲しいって感じかな。」


石川「昔さあ、アクセンチュアにいたときに、プレゼン資料にはすべての細かいことを入れておくってのを習慣として叩き込まれたんだけれど、その作業をしてると『ここまで固めたら面白くねえじゃん』って思うわけよ。 ああ、戦略性とアレンジャーの理解が深まった気がする・・・」


吉沢「いやあ、これ、めちゃくちゃ面白いし、めちゃくちゃ役に立つねえ。」


石川「お互いの強みが発揮される場面(※34の強みについて)について、何をそのときに考えてるかっていうのを聞いて、そうじゃない人が次に何を考えてるかを話すと、めちゃくちゃ驚きがあるような」


吉沢「だねえ~。 なんかさ、世の中、魚と鳥が、一緒になって泳いでる・・ププ、笑える。 こういうのを話していって、『あっ、おれ鳥だ・・・。飛ぼう!」っていったら、幸せになれる人、多いんじゃない。っていうか、鳥なのに泳いでる人、かわいそう。」


石川「だねえ~。 じゃあ、今日の会話、まとめといて」


吉沢「あい(涙)」


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いかがでしたでしょうか?こうした「自分の強み」、お互いに相手にとっては新鮮なものだし、「強み」の違いによって見えている世界が全然違うことを、日々感じられると、さらに仕事も楽しくなるのでは、と感じます。


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強みについてその1~なぜ強みはGIFTなのか~