ご無沙汰しています。
最近、1960年代から70年代の旧車のポルシェの
アライメントをとることが多いです。
ポルシェ911とよく聴きますが、
今、現行で新車で売っているリアエンジンのスポーツタイプも911、
1963年にポルシェ356の後継者として発売された、
RRのポルシェも911です。
1963年から1973までに生産された911を、
ナローポルシェと呼びます。
ボディ型式で呼ぶと901型
その後に930,964,993,996,997,991と生産されて、
現行は992です。
まあ、ここで911の歴史を語ってもしょうがないので、
これ以上詳しく知りたい方はWikipediaを見てください。
さてこの初代911
程度によって値段はまちまちですが、
300万から、1973年に1530台だけ生産されたカレラRSは、
海外で1億円以上で落札されたことがあるくらいです。
当社にもそれ以上のバリバリの73カレラRSが最近きたので、
いずれご紹介します。
さて今日はWikipediaにも載っていないナローポルシェのアライメントです![]()
アライメントテスターを持っている店はかなりありますが、
このナローポルシェを正確にアライメントとれるお店って、
たぶん10軒のうち、1軒あれば良いと思います。
特にリアが大変![]()
車も古いですから、リアのトーインとキャンバーを調整するボルトは、
錆ついてるものが殆どです![]()
間違えると二次災害を引き起こす可能性大です。
お店によっては、胸をはって、
『 リアは調整できません
』
というお店も多いです![]()
でもね・・・
ポルシェは997以降はキャスター調整はできなくなりましたが、
それまでの、901,930,964,993,964までは、
リアのトーイン、キャンバー、フロントのトーインキャスター、キャンバーは、
全て調整可能な数少ない車輛なんです。
まずいつも通りに、
調整する前に試走![]()
エンジンの調整の達人からの仕事でしたので、
この年式(1968年)とは思えないくらい吹けます![]()
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ただ、アクセルを踏むと少し右に車が向いて、
ハンドルセンターもかなり右落ち、
怖くてこれでは踏めない![]()
原因はリアですね![]()
これだと、アクセル開けると右に行ってしまいます![]()
何とか調整してこんな感じに
右のキャンバーはこれ以上起きなかったので、
トーイン優先に左右そろえて、左を限界までねかせました![]()
これだけで、オーナーは凄く走り易くなったと思うはずです。
そして、フロント
これなら、ハンドルセンターが右なのは当たり前っすね![]()
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なんとか、頑張って、ここまで左右対称に・・・
これだけで、激変するはずです![]()
19時から始めたので、出来上がったのはこんな時間![]()
でも電話や接客に邪魔されず集中してできるので、
時間の読めない大変な車のアライメントは、深夜にかぎります![]()
試走は明日の朝一にして、
今日は帰ることにします。
でも、かなり自信ありますが、
お客様は、超感動するはずです![]()
あすの試走が楽しみです。
最後まで読んで頂きありがとうございます。










