8月末のソウルのボッテガ・ヴェネタのイベントが終了した後、ソクウは秋夕の休みを心待ちにしていた。
「どこかに旅行に行ってもいいな。・・・もう一度静岡でわさび丼を食べてもいいな。」と考えていたソクウ。
「プチブランチ」でわさび丼の美味しさを熱く語った時の記憶が彼の脳裏をよぎった。
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熱いご飯にわさびと鰹節をかけて、まぜて食べると「アメージング」と語るロウン。
「あのアメージングな味をもう一度味わいに静岡に行こうか・・・」
そこで、日本の観光地などをググってみたソクウはこれを見つけてしまったのである。
「こ、これはなんだ?なんだかとても心惹かれる場所だ。」
これは、新潟県十日町市にある清美渓谷トンネル内に設置されたトイレらしいのだが、
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ソクウには、自分がこれを発見したことが偶然とは思えなかった。
そう、彼は数日前にボッテガ・ヴェネタのイベントで着たセーターを思い出したのである。
ソクウは考えた。
「残念なことに、ボッテガ・ヴェネタソウルでのイベントにおけるミッションはバッグの持ち出しには成功したものの、惑星維持装置のありかについての情報はなく、その点では失敗に終わった。しかし、このセーターを着て、このトイレに行けば、完全にカモフラージュは成功するのではないだろうか。このトイレには何か秘密が隠されているに違いない。」
「UWSS(宇宙を彷徨う魂の会)からのメッセージが隠されているのでは?」
ソクウは新潟の名物丼について、真剣に調べ始めた。
調べた結果、米どころである新潟には多数の丼の名店(?)が存在することがわかった。
海鮮丼はいうまでもなく、キノコの丼まである。
「キノコならカロリーも低いし・・・食べたい・・・」
無類の丼好きであるソクウは、熱々の魚沼産コシヒカリにキノコの天ぷらが山盛りになった写真を見て、すっかり新潟に行く気になってしまったのだが・・・
その翌日、マネージャーからミラノファッションウィークに開催されるボッテガ・ヴェネタのショーにアンバサダーとして参加する予定を聞かされたのであった。
日程は秋夕の休み明け直後。
「とても新潟には行けない・・・」
泣く泣くあきらめたソクウは、9月20日に仁川国際空港からミラノへと飛び立った。
もちろん、招待してくれたメゾンへの敬意をこめて、頭の先から足の先まで、BOTTGAでばっちり決めたことはいうまでもない。
(このバッグだけでも100万円を軽く超えているので、全身でどれくらいかかっているのかは考えたくないですね、庶民としては・・・でも、今回のバッグはミッションで手にしたのとは色が違う。今回はカーキ)
ロウンが前回ミラノを訪れたのはドルガバのショーのアンバサダーとしてだったが、その時はのミラノの街を歩く時間の余裕もあったりして、楽しかったので、今回も期待大。
しかも、初めて訪れたミラノで熱烈な歓迎を受けたのであった。
ミラノ再訪。
これは行かねば・・・新潟は、また今度にしよう。
ミラノの街を思い出し、思わずこんなコメント付きでIGに投稿をしたソクウであった。
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I can't wait!!!❤
で、颯爽と仁川国際空港に現れたソクウ
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そして、ミラノに到着。
ホテルに到着したソクウを待っていたのは、ボッテガ・ヴェネタからの招待状とプレゼント。
・・・・・ところが、その中にはこれが・・・・
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!!! こ、これはUFO。紛れもなくUWSSからのなんらかのメッセージだ!
ボッテガ・ヴェネタのショーでのミッションは一体なんなのか?
次の日の朝、ただでさえ時差ボケでクラクラするのに、ボッテガ・ヴェネタのショーでのミッションは何かについて、考えすぎたので、こんなラテアートで心を和ませたソクウであった。
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しかし、この時、ソクウはこのラテの絵が「リス」であることの意味に気がつかなかった。
そう、「リス」と言えば、年配の日本人の中には、「ハッ」と気がついた方がおられたかもしれない。
漫画「宇宙少年ソラン」に出てくるチャッピーのことを。
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チャッピーは「宇宙人リス」なのである。
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「宇宙少年ソラン」をご存知ない方はこちらをどうぞ!
ミラノの朝、カフェで注文したラテアートに、既にUWSSのメッセージが隠されていたことに、この時のソクウは気がついていなかったのである。
さて、2025ボッテガのショーに着て行く衣装について、ソクウは考えた。
「今回のボッテガはカジュアル路線らしい。」
そこでソクウがロウンとして身にまとうことにしたのは、カジュアルな服装。
色も地味目にしたのはいう間でもない。
なぜなら、もしミッションに気がついても、前回のドルガバの時のような王子様ファッションでは任務遂行は不可能だったからである。
ちなみに前回はこうだった。
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・・・さすがにこれでは目立ちすぎる・・・
しかも、前回の美しすぎる姿を忘れていなかったミラノの人々は「一目ロウンを見たい、写真を撮りたい、運が良ければサインを貰いたい」とホテルの前に詰めかけていた。
Bottegaの会場に向かうためにホテルのロビーに降りてきたロウンは・・・
スマホを構えて
ホテルの前に集まった人々を撮影しようとしていた。
ソクウは、この群衆の中にもしかしたらUWSSのメッセンジャーがいるかもしれないと、一応写真を撮っておくことにしたのだが、人々があまりにも多くて、このままでは危ないと判断し集まった人々の安全を確保することにしたのである。
宇宙の平和も大事だが、目のまえにいる人々の安全も気に掛ける、心優しいエージェント・ソクウなのであった。
「皆さん、落ち着いて」
「おしちゃダメ!」
「皆さん、落ち着いて!推さないで!」
「心配しなくても、僕は皆にサインしますから。」
と言って人々を落ち着かせて、サインに応じたのであった。
えらい!
そうして、いよいよ会場にかっこよく登場!
会場に入ったソクウを驚かせたのは・・・そこに並んだ椅子自体がまさにUWSSからのメッセージだったからである。
「これは、地球の動物と宇宙の動物を合体してデザインしてあるに違いない。UWSSのメンバーがいつも僕を見守っていて、一緒に宇宙の平和を守ろうというメッセージに違いない!」と考えたソクウは嬉しくて、思わず「了解!」のメッセージをIGに上げたのであった。
しかも、自分に指定された椅子以外をじっくり見てみると・・・
なんと、かつての仲間SF9のメンバーそっくりの椅子がいくつもあるではないか!
ヨンビンに違いないウサギもあるし、インソンにそっくりな🦊らしき生物も、ダウォンっぽいのも、ヒヨコっぽいのも、猫っぽいのも・・・
これは、SF9のメンバーからの「お前のことを忘れたことはないよ。いつも見守っているよ、ソクウ。俺たちも頑張るから、お前も頑張れ!」というメッセージに違いない。
「わかったよ!」という印に早速IGに写真をupしたソクウであった。
もちろん、これも日本人ペンの中にはお気づきになった方がいらしただろう。
宇宙人がしばしば動物の形をしていることを。
これがその証拠である。
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さて、ミッションに備えて、指紋をのこさないように手袋を用意してきたソクウであったが、これはミッションではなくて、自分を励ますメッセージを伝えるイベントなのだと気がついて、その後の各種メディアのインタビューに元気に応えたのはいうまでもない
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(マリ・クレールの時だけ、「ロウニヨ(ロウンだよ)」って、自己紹介してたように思えるのは気のせい?→ちなみに他の時は「ロウンミダ(ロウンです)」って言ってた)
GQの取材はお茶目に始めたりして
Dispatchの取材にはかっこよく決めて見せたりして・・・
BAZARの取材の締めは投げキッス!
そして、帰国の途につく直前まで、ソクウはサインに応じたのでした。
そして、無事に韓国に帰国したのであった。
こうして、BOTTGAのショーにアンバサダーとして参加したソクウは、仲間からのメッセージを受け取り、心温まる思いで明日からの、俳優・アーティスト「ロウン」としての活動を頑張ろうとあらためて心に誓ったのであった。
頑張れ、ロウン。頑張れ、ソクウ。
宇宙の平和とロウンペンの笑顔を守るのは君しかいないのだから!
(これは全てフィクションであり、実在する企業、個人とは関係がないことをご了承ください)
では、また。
(画像全てお借りしました)