今回は我が頼れるルームメイトが晩御飯を作ってくれたのですが、
先日のリークの炒め煮に続いて、また
故郷シリアでよく食べられているという料理を作ってくれました。
オクラと挽肉のトマト煮込み です
シリアの料理って(というか中東料理全般に言えるのかもしれませんが)
「いろいろスパイスを入れてぐつぐつ煮込む」という調理方法が多いみたい。
先日のリークも似たやり方でしたが、今回の場合はトマト味がきかせてあります。
ちなみに、オクラはエチオピアあたりが原産と言われ(ウィキペディアより)、
そこから広がってエジプトをはじめ北アフリカや中東ではかなり古くから食べられていて、シリア辺りのローカルフードにもオクラをとてもよく使うそうです。
日本でもオクラ普通に食べられてるよ、というと
「えー!ジャパニーズフードにオクラぁ?
なんかそぐわない…オクラは中東のものやし」
と謎のオクラ所有権を主張。(実際には関西弁ではなく英語です)
刻んで納豆に混ぜたりすると美味しいんよ~と言うと、
「ナットーにオクラ?! Nooooo doesn't match!!! 」
と、なんかショック受けてました。
←まさしくこんな顔してましたよw なんであかんねん。
オクラ、今回は冷凍のものを使っています。
◆材料です◆ (これでちょうど2人分でした)
●冷凍のオクラ 一袋(300g)
●玉ねぎ 1個
●ニンニク 丸1個
●牛挽肉 200g
●緑のベルペッパー(パプリカ) 1個
●カットトマト缶(もしくは熟れたトマトを刻むのでも) 1缶
◆スパイス類◆
●バハラート 小さじ1
●コリアンダー 小さじ1
●黒胡椒 小さじ1
●チリパウダー 小さじ1
●トマトピューレ(必要なら) 適量
●お湯 半カップ
●チキンキューブ 1個
●塩 適量
以前も書いたのですが、バハラートは中東料理特有のスパイスミックス。
パプリカ、カルダモン、クミン、ナツメグ、パプリカ、クローブ、シナモン、コリアンダー、黒胡椒
などなどいろいろ入っています。
― パプリカと玉ねぎはそれぞれみじん切りにします。
― ニンニクはばらして皮をむき、うち2粒をみじん切りに(残りは粒をそのまま使います)
― オリーブオイルをしいたフライパンにみじん切りにしたほうのニンニクを入れ、
パプリカとオクラを入れて軽く炒めます(オクラは切らずにそのまま)。油が回ったら
蓋をして弱火にし、その他の具材を準備する間ずっと火にかけておきます。
(焦げ付かないように弱火で、時々混ぜること!)
― 別のフライパン(深めが良いです)か鍋にオリーブオイルをしき、
粒のままのニンニクと刻んだ玉ねぎとを炒めます
― 玉ねぎがあめ色になりかけたら挽肉を加え、
コリアンダー・バハラート・黒胡椒・チリパウダーも加えて引き続き炒めます。
― 挽肉に火が通って色が変わったらトマト缶を加えて、時々混ぜながらぐつぐつ。
と同時に、お湯半カップにチキンキューブを入れて溶かしておきます。
― トマトが煮詰まってきたら、チキンキューブを溶かしたお湯を投入。
― 味を見て塩で調整し、トマト分がもっと欲しければトマトピューレを加えます。
― しばらくぐつぐつしておいて全体が馴染んだと思ったら、
フライパンで炒めていたオクラとパプリカを投入します。
― 蓋をして弱火で30~40分放置します。オクラが柔らかくなったら完成です!
大きいオクラの場合は特にですが、繊維がしっかりしているので、
弱火で長めに煮込んだ方が美味しいです
お皿に盛りつけて・・・
お好みでレモンを絞って頂きます
煮込んだオクラ、めっちゃ柔らかい
味も浸み込んでて美味しいー!
じつはルームメイト、先日歯を抜いたのですがそのあとがまだ痛むらしくてw
あまり噛まずに食べられるものを、ということでこれを作ったようです。
挽肉(20%Fat)やらニンニクやら主張の強そうなものが入っていますが、
主役であるオクラを全然邪魔していません。
トマトの酸味がさわやかで、なんぼでも食べられるわぁ
お浸しにしたり納豆に混ぜるのも美味しいですが、
今回は日本食でよくやるのとは少し違った食べ方で
オクラの美味しさを再発見できました!
ごちそうさまでした(-人-)
そうそう、今日は3月11日ですね。私などが何も言うことはありませんが。私は京都にいたので、大きな揺れに見舞われたり実際に被災した方とは全然違う3・11体験をしたと思います。たまたまいた店のラジオで「東北で地震」と聞いて「ふーん大変やな~」と思っていたら、夜家に帰ってテレビをつけて目を疑った、あのとき。「日常」が足元からスッと消えてなくなったような感覚、一生忘れないと思います。
全然違う話のようですがシリア出身のルームメイト。10年前はシリアは「中東最後の良心」みたいな印象すら持たれていて。まさかシリアがあんなことになるなんて誰も想像しなかったことです。それがアラブの春以降ものの数年で泥沼の内戦状態に。最近は事実上収まっているとはいえ、いまだ故郷の土を踏めずにいます。
「日常」なんて薄氷みたいなもんやな、というのが、こま子の正直な感慨です。
3年くらい前に初めて南三陸に行きました。海が綺麗で印象的でした。
|