“私には37秒しかないの。 37秒内で興味を引けないと、ミーティングルームから出て行かれるのよ。”
グーグル社で開発部のマネージメントをしている人が、ぼやいていたそうです。
私のオーストリアの友人は、先日、欧州連合から表彰されたほどのeラーニング(オンライン学習)の先駆者なので、 ↑
(友達自慢。 えっへん!)
グーグル社など、シリコンバレーの人達と親しく、内部のおもしろい話を教えてくれるんです。
グーグル社のような会社の開発部のスタッフは、生半可なクリエイティビティーじゃあありませんから、
偏ったところがあり、自分が興味のないことへの集中力や忍耐がないところがあったりして、
そういう人達をマネージするのは、大変なようです。
親御さんや先生達の理解やサポートで、才能を見つけ出し、伸ばし、今では天才と言われる人達ですが、
何かが違ってたら、オーティズムとかADHDとかって、発達障害者扱いだったかも知れません。
一般的に、ADHDの人はクリエイティブで、クリエイティブな人はADHDみたいところがあるそうです。
クリエイティブな人は、整理整頓が苦手な人が多いようです。
アート系の長男を育てた私は、そんなこと嫌ほど知っています。 大変でした。
長男は、大学時代は3Dアニメーション科、今は大学院でビデオゲーム・デザインのコースに所属なので、
クラスメートは皆、人並み外れたクリエイティブな子達ですから、
そんな連中がうちのデッキに集まってパーティをすると、翌朝、デッキはすごい状態です。
皆、とてもいい子達ですから悪気はないのでしょうが、きちんと片づけができません。
いくらゴミ箱を用意しても、ビール瓶やカップは飲んだその場に置かれたまま、
移動した椅子は、そのままの移動したまま位置です。
グーグル社の開発部のスタッフをマネージメントする大変さ、私には想像できてしまいます。 (苦笑)
皆、アートの才能に長け、想像力があり、涙が出るほど美しいものを創るのに、乱雑な子達なんです。
クラスメートの四人が一緒に家を借りて住んでいるのですが、ものすごい状態らしいです。
「この僕ですら、たまらなくなって片付けするくらいなんだ。」
と、部屋に足の踏み場がない長男が言うくらいですから、かなりの散らかし様なのでしょう。
しかし、息子を含め、クリエイティブな子達を見てて思うんですけど、
天才扱いされるべき人達が、ちょっとの違いで、障害者扱いされるはめになったりするし、
オーティズムやADHDを “障害” と呼ぶのは、いけないじゃないですかね。
周りの人の理解や忍耐が必要だったりするけれど、
特別の脳を持ち、今の社会には必要な才能を秘める人達なんですから、
“障害” だなんて呼ばず、もっと貴重にしてあげるべきじゃないかなって思うんです。