"I want a C!" | グローバルに波乱万丈





毎年恒例、クリスマス前になると、次男は、 

Mom. What do you want for Chrisrmas?”  「お母さん、クリスマスに何がほしい?」


(ロマンティックなところがある長男は、サプライズなプレゼントしてくれたがり、

私に似て現実的な次男は、無駄な物を贈るより、訊いて必要な物をプレゼントしたいタイプ。)



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超物質欲なしで、何かほしいと思うことがない私は、

毎年恒例、からかいで、 “ I want A’s.”  「(成績表に)“A”がほしい。」

と答えます。


でも、今年は、“ I want a C!” 


ティーネイジャーで脳がアホ化中の17歳の次男は、カレッジでの CALCULUS 2、 

(和訳すると “微積分学” ってすごい言葉になりますが、あってるのかいな?)

あとテストひとつと期末試験ってところになって、“D” になるかも知れないって言い出したのです。

ずっと優等生だった次男がです。


調べてみると、その数学が最低 “C”じゃないと、

今行ってるカレッジから、総合大学の三年生に編入する手続きが出来ないってことが判明し、

どっと落ち込みました。 

(母だけ。 アホ脳みその本人は元気なまま。)


ですから、“ I want a C!” は、からかいではなく大マジでした。



さすがに次男、来学期また同じ科目を繰り返すのは嫌だったようで、最後のテストは必死で勉強し、

なんとか、平均ポイントが “64” から “71” へ、ぎりぎり“C” 圏。 

後は期末しだいという状態になり、母は発破かけまくり、 

18日の成績発表の日までの数日間、もうドキドキ、ソワソワでした。 


オンラインで成績をチェックした息子、 “C! C! C,C,C!!!

私は、“え?! C?! C!! イェーイ!!” すぐに主人にメッセージ。


“I never knew a C would bring us this much happiness. HAHAHA!”

「“C” がこんなにも幸福を呼んでくれるなんて知らなかったわ。 がはははは!」 


“C” なんか取った時にゃあ、携帯は取り上げられ、一週間ゲーム禁止令が出されてた長男は、呆れ顔。





そこで思い出したのが、主人の教授がクラスで生徒を笑わせていたという、教授の大学時代の話。


テストが帰ってきた日、

クラスの女の子が、「信じられない! “B” なんて始めて。」 と半泣き状態。

大学生の教授はそれを聞き、「君も始めての “B” なの?! 僕もなんだ!」 と半泣き状態。

よく聞けば、彼女はいつもは “A”、教授はいつもは “C”。

半泣き状態と言っても、悲しみの半泣きと喜びの半泣きだったという話。 




ものも見方次第ですね。


それに、そんな学生時代を過ごした教授も、今では博士号をとってる経済学者。 

時々人生のレールを脱線してきた人の方が、面白みがあったりするものです。


ま、次男も、屈辱を知らないド真面目な優等生よりはいいわ、ってことにしておきます。 



そんなわけで、希望したクリスマスプレゼントを早めにもらったことですし、

今年も我が家のクリスマスは、とってもメリーになりそうです。 


皆さんのクリスマスも、メリーでありますように。 



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