『読書あれこれ』 ~「ブラック・アングル(山藤章二:著)の巻」 ~ | 四季通信

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いろんなことを書き綴っていきます。

今日の『四季通信』は、

読書あれこれ

 ~「ブラック・アングル(山藤章二:著)の巻」 ~ です。

 

 

ブラック・アングル」は、

イラストレーターの山藤章二さんが、

1976年から週刊朝日で連載してきた

時事風刺の絵です。

2021年12月3日号まで

連載45年で2259回連載され

惜しまれつつ、

連載を終えました。

 

ブラック・アングル」は

週刊朝日

最後のページに毎号連載されていて

ぼくなんぞは、

本屋の立ち読みで

毎号楽しみに

読んでいました。

単行本で

発行されると

すぐに買いに走ったものです。

 

どんな中身のものだったかと

ひとくちでいうと

そのときどきの

できごとを

風刺を込めて

描かれていたのですね。

ある時は

権力者を揶揄したり、

二つのできごとを

たくみに

混ぜて表したり、

とにかく

ユニークな

絵でした。

 

口で言うのは

難しいので

ブラック・アングル」のなかで

ぼくが

特にお気に入りの

絵を

4点紹介します。

(今回の絵は、ぼくの模写ではありません)

 

 

それでは

 

これは、

作家の武者小路実篤さんが

亡くなられたときに

描かれたもの。

仲よき事は 美しき哉」という

武者さんの絵を

パロディに

かぼちゃやいもをなどを

その当時の

ロッキード事件の関係者

田中角栄

小佐野賢治

児玉誉士夫の顔にかえて

三人を並べたものです。

これなんぞは

山藤章二さんの絵なかでも

ぼくは大傑作の一枚だと

思っています。

 

 

次に

これは、

もとの絵は

岸田劉生の「麗子像」ですね。

パロディになっているのは

当時の

大平正芳首相。

もうこれは

傑作でなくて何でしょう!

 

 

次に

 

これは、当時のCM(キンチョール)の

ひとコマですね。

上にとんでいるのは、

石原慎太郎さん。

実は

度重なる石原さんの失言を

研ナオコさんの

「あっ、またまた言ってれら」

「あっ、慎デレラ」と

揶揄しているわけです。

 

 

 

時の首相

田中角栄さんと

ナンチャッテおじさん」を

あわせたものです。

 

田中角栄さんは

ブラック・アングル」の中でも

一番多く登場した首相だと思います。

それだけ

山藤さんにとって

描きやすい

個性豊かで

突っ込みどころいっぱいの

首相だったのでしょうね。

 

 

一番上の絵は

西岸良平さんの絵を

模写したものです。

 

 

ということで

今日は

このへんで。

また明日

お会いしましょう。