読み書きより大切なこと | ザ!布教~立正安国への道~ 地域密着編

ザ!布教~立正安国への道~ 地域密着編

日蓮宗太生山一心寺僧侶の法華経広宣流布、立正安国のため、日々の活動を記録いたします。



梅雨が始まりましたね。ジメジメした日々ですが
体調をお気をつけて!

インドの知人は読み書きができないが、日本語、英語、中国語など聞き取り、ある程度話すことができます。全部聞いて覚えるそうです。字を書いたり読む事はヒンディ語と英語以外はできません。

日本人が外国語が苦手である一つに識字率が高いというのが、実は要因の一つになっているのかもしれないという事を思います。日本の教育は話したり聞いたりすることよりも読み書きを重視しています。よく英語の先生でも英会話は苦手という先生も多いと聞きます。個人的には、読み書きに膨大な時間を費やすよりも、話す事、聞くことを増やすほうが、本来の言葉の持つ力を活かせると思うのです。コミュニケーションの一部ですから。

お釈迦様の時代も読み書きはほとんどなく、口伝で伝わってきました。お弟子の方々もみんなで集まって「私はこう聞いた」とお互い確認しながらお経が完成したと伝わります。もし、ここに文字があったり紙があると、ここまで「教え」としては生きて来なかったかもと思うのです。耳が聞こえない、話せない人には文字は最適なコミュニケーションですが、聞こえて話せる人には、直接の言葉ほど生きたものはないと思うのです。

デジタル化が進む今後において、読み書きの重要性は減り、自分の表現力としての言葉や動きがとても重要になると思います!