さて、暦の上では寒露となりましたが、まだまだその気配はなく、暖かい日々です。日中も暑く秋っぽい感じはありますが、日差しはきついです。そんな気候変動も含めて、フランスでの学生による抗議デモが盛んになっています。私はこれは二つの視点で見ています。
一つはフランスの国家財政が厳しくなっており、債権も売られて金利上昇を招いており、お金が足らない状態が、逼迫しているということです。学生は、教師が来ない、エアコンもない蒸し風呂状態の教室の劣悪な環境などを訴えており、えーそんな状態なのか、それに加えて、教育関連の予算を更に減額する方針を打ち出す時に、このデモが起きました。それは、学生がこのままだったらまともな教育が受けることができないと判断したから、声を上げたということです。つまり、国家予算の逼迫は想像以上です。これは、債務が多い日本にもいずれ起こりうる可能性はあると思えます。来年の減税のために、財源確保は何かを削るということでしょうから。もしくは、インフレ加速で実質増税かもしれません。
もう一つの視点は、学生達の行動力です。内容は、先ほども書いた通り、「教師がいない、来ない」「学校の劣悪な環境」です。この理由で果たして日本だったら学生は立ち上がるだろうか、ということです。学生が立ち上がることは、当事者の声として一番の説得力があります。フランス政府も、このあと教育予算減額は撤回の方向に動いているようです。日本であれば子どもが学校に行かなくなって終わりかな、もしくは、大人が署名を集めてまずは、自治体に提出かな、いいよう言えば行儀よく、逆に言えば、何もしないに等しいです。
ここには、大きな違いが歴史的にありまして、フランスやヨーロッパは、市民革命の発祥で自由を自ら勝ち取った国々です。それまでの階級制度によって自由を妨げられていたのを自分達の手で勝ち取った。ですから、いつの時代も自由という権利は脅かされてはならない、という意識がとても高いと聞きます。誰か頼みではなく、自らが立ち上がるものだということを知っているのだと思います。
この出来事は、国と民の関係性を考える上で一つの気づきを与えてくれます。
