ザ!布教~立正安国への道~ 地域密着編

ザ!布教~立正安国への道~ 地域密着編

日蓮宗太生山一心寺僧侶の法華経広宣流布、立正安国のため、日々の活動を記録いたします。



 毎日暑い日が続いております。地中海気候で割と涼しいヨーロッパでも熱波で信じられない気温となっているようです。温暖化というよりも近年の気温は世界で平均的に上がり続けており、温暖化というか、何か地球全体が熱にうなされているようです。

人間の体で言えば慢性疲労のような、そんな状態ではないでしょうか。地球という惑星も無常の一部ですから、寿命というものがあると思われます。それが、今加速度的に進んでいるのかもしれません。

 人間と同じで健康で長生きをするには、生活習慣の見直しからということで、地球にとっての生活習慣の見直しとは、私達人間の生活習慣の見直しに直結しています。

 現在環境変化と共に、人工知能も加速度的に知能が上がってきており、2027年には人間が制御する事が出来ず、人工知能が人間の活動を支配するようなそんな、レポートが出ております。このレポートは「AI2027」と呼ばれ、もとオープンAIのメンバーでAIの安全性の懸念より退社をしてAIの未来について様々な検証をする組織を作り、先月、そのレポートを出して、世界に衝撃を与えています。人工知能自身が自分のプログラムを書き換えたりして、一切人間の手を寄せ付けなくなるというシナリオです。既に知能のレベルで言えばそのレベルにはあるようで、核ボタンを押すか押さないかのギリギリのところで、今は人間がモラルに従って電源コードを抜けば、人工知能がシャットダウンするようになっています。しかし、これが電源コードを抜いてもシャットダウンしないよう人工知能自身がプログラムを書き換えるという事が予想されています。これが可能かどうかは、どこまでAIの処理速度を上げるかの問題で、これ以上上げていけば、いつのまにか制御できないレベルに2027年には達するというもの。ですが、これ以上速度を上げなければ便利なツールですむというもの。ここには、私達人間の利欲の制御ができるかどうか。良心に従うかどうかです。

 地球環境変化とAIの加速、どちらにしても私達の環境はここにきてとても速度を上げて来ています。その中で生きていかなければならない私達は、娑婆世界の本当の意味である「耐え忍ぶ世界」を体験することになります。いえいえいつの時代も戦争や争いが絶えず、常に「耐え忍ぶ」世界にいるのですが、根本的にはいつも同じで人間の執着と欲によるものです。

 耐え忍ぶ事が多くなると、人間の生き方や生きる目的という根本的なことに焦点が当たってくるでしょう。そうすると、宗教の時代がまたやってくるように思います。人工知能を中心とした宗教か、神を崇拝し、助けをこい、我田引水する宗教か、自らを省みて自分を磨く宗教か、大きく分けてこの3種類に人は別れると思います。

 それは、不安定要素の多い中で自分の頼るべきものは何かによって変わってきます。自分の良心かそれとも執着、欲か。それによって聞く耳を持つ対象が変わるということです。

 猛暑の中、蝉の音を聞きながら音無くやって来る未来に耳を傾けています。