「SCMとIT経営・実践研究会」 5月 | 中小企業診断士グループ“YTD”のブログ

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しんしんです。

25日土曜日は「SCMとIT経営・実践研究会」にお伺いしました。

実務補習で同じチームにいた方が所属しており、3月に見学させていただきました。研究会での発表内容が思った以上に高度で、将来の取材先にもなるかと思い、参加することにしました。

当日は、「ITマネジメントの変革」というテーマで武蔵大学経済学部教授の松島桂樹氏のチーム7名による講演でした。

IFRS(国際財務報告基準)については、数年前にだいぶ騒がれたためご記憶の方も多いと思います。2012年までに上場企業にIFRSの適用を義務付けるかどうかを決定し、その後数年以内に適用を開始するというスケジュールが決められていましたが、2011年3月の大震災後にスケジュールの先送りが決まりました。

当時のITベンダーはIFRSの適用は会計システムの変更を必然的に伴うため、日程の先送りにだいぶガッカリしたそうですが、今回の研究会では、IFRSの問題提起を「コストが適切だと各国の課税当局に説明できるようにすること」と定義していたのが新鮮でした。併せて、最近ケイマン諸島などの租税回避地の問題がクローズアップされていることにも触れていました。

また、経営者とプロジェクトマネージャーとの認識の違いについて触れられていました。
プロジェクトマネージャーが目標として与えられるQCDは、戦略策定の結果として決まります。つまり、経営者は戦略については関与していますが、その先のQCDまでは把握していないことが多い。また、トラブルが起きた時、プロジェクトマネージャーはIT用語を使って説明してしまう癖もあるため、経営者にとってはますます理解出来ない世界の出来事にになってしまう。

バブル崩壊後のメガバンク誕生時に三菱東京UFJ銀行が統合したときに、システムトラブルなかった理由として、三菱銀行の歴代の頭取が情報システム担当役員の経験が必須だったことを挙げられていました。他のメガバンクの統合時と比べてみると、確かにトラブルらしいトラブルはなかったと思います。

全般的に大企業向きのトピックが多かったのですが、中小企業に関することでは「IT経営力大賞」について知ることができました。
受賞した企業に対し取材をしてみたいですね。

4時間以上に亘るセミナーで他にも取り上げたいトピックがあります。追々、紹介していきたいと思います。

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