今年は7月1日8時59分60秒があります。 | 中小企業診断士グループ“YTD”のブログ

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平成23年度中小企業診断士試験合格者4名で立ち上げた診断士グループ“YTD"のブログ。YTDとは、「やったるでー」の略。クライアントの「あなたらしさ」を大切した支援を致します。

こんばんわ。pingpanです。


「うるう秒」という言葉をご存知でしょうか。
数年に1回出てくるキーワードなのですが、簡単に説明すると天文的な時間と原子時計にもとづく時間のずれを調整するために挿入される1秒のこと。
最近だと、2009年1月1日に行われました。

その「うるう秒」の調整が、いよいよ来月7月1日に行われます。
7月1日8時59分から9時に変わる際に、1秒挿入されるため「8時59分60秒」という時間がカウントされることになります。

こうした時間のずれ、IT業界では色々と問題になることが多いです。
リアルタイムに処理しているシステムや、ログなどを取得・解析しているシステムにとって、1秒のズレは非常に大きなズレになります。
たとえば、株式売買のシステムなんか1秒間でものすごい量の処理をしていますので、この時間が狂うことは非常に大きなトラブルを招きます。

もちろん、今の新しいシステムであれば比較的問題なく対応できるようになっています。
NTPと呼ばれる時刻同期システムを利用していれば、NTP側がうるう秒があることを事前に教えてくれるようになっているため、自動で時刻修正が走ります。
しかし、NTPを使っていなかったり、利用しているNTPが古かったりすると、自分で「うるう秒後」の時刻に修正する必要があります。
また、NTPを受け取る側に問題があると、場合によってはシステムが停止するといった不具合が生じる場合もあります。(ワタクシのもとにも、あるベンダーから○○システムの今のバージョンだと、ハングアップするかもしれませんみたいな案内が届いたりしていました。)

ですので、おそらく問題は起きないはずだけど、思いがけない事態が発生するかもしれないというのが、「うるう秒」に対する認識になります。
特に、先の例で挙げたような高度なリアルタイム処理を要求されるようなシステムだと、ちょうどうるう秒のあたりで問題が発生しないかどうか、体制を組んで待機しているベンダーもあるかもしれないですね。

前回の時は、サービスを停止して対応したものもあったようです。(とはいえ、時期が1月1日だったので、あまり影響はなかったようですが。)

というわけで、今年の7月1日の8時59分から9時の間の1分間は、少し意識してみると面白いかもしれません。
ひかり電話を持っていると、ひかり電話で知らせる時報が9時のお知らせを2回ならすようで、そこで「うるう秒」が体感できるとのこと。
通常の電話の時報では、ちょっとずと時間のずれを修正していく方法をとるため、時報を聞いてもなんら気付くことはできませーん。

そんなわけで、今日は「うるう秒」について紹介してみました。

総務省からのお知らせ
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01tsushin03_02000031.html


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