pixivが4月10日に公開した新ガイドラインで性的表現に限定せず写実的な作品の投稿を禁止したことが波紋を広げています。
AI生成物の投稿を認めているためディープフェイク、AI CSAMの投稿を規制する必要があり、そのために写実的なイラストの投稿を一律に禁止したのかと思いました。
本日ガイドライン改定の背景に関する説明が公開されました。
それによると、以前から「性的意図を認められるもの」に限らず「人権侵害、情報操作、社会的混乱を招くことを目的とした写実的な画像」も削除してきましたが、根拠を説明してこなかったので、対応とガイドラインを一致させるため、類似の事例に備えるためにより広範囲を対象として改定したということです。
ディープフェイク全般への対応という理解で良いようです。
そしてディープフェイクでない「ハイパーリアリズム等の画風・技法はpixivにおいて投稿可能」という説明がありました。
写実的なイラストは投稿できるということです。
説明がなければ誤解します。
「作成手段を問わず」というのは、AIに限定しないということですが、確かにPhotoshopでもディープフェイクを作る人がいますし、手描きでもCGでもできる人はいます。昔から政治家の似顔絵や戦争の絵もありますから、ディープフェイク対策は必要だと思います。ただし生成AIが現れるまではディープフェイク規制はありませんでしたから、やはり生成AIによる手軽な生成物の増加が引き金になったのではないかと思います。