画像生成AIは写真に依存していますが、写真は作れません。
写真の代用はできません。
写真と見分けのつかない実写系の生成画像もありますが、それは写真ではありません。悪用すればディープフェイクです。
写真は無断で使われるだけで、得るものがありません。
しかも悪用が目立ちます。
一番損かもしれません。
プロでなくても写真を投稿している人は大勢います。していない人の方が稀でしょう。イラストレターや漫画家も写真を投稿しています。haveibeentrained.comで探せば写真も絵もLAION-5Bに入っている人をいくらでも見つけられます。名前と紐づけられていない自分の写真を偶然見つけた人もいます。名前で出なくてもキーワードで探して出る場合もあります。コミケやハロウィンの写真はたくさんあります。
これはアナログ時代に撮りだめた背景用の資料写真です。懐かしの書泉ブックマートが写っています。昔ブログにアップしていたのでどこかのデータセットに入っている可能性はあります。
プライベートな写真や漫画の背景用に撮影した写真を使われたくない人もいると思います。顔写真をディープフェイクポルノに使われたい人はいないでしょう。
女性の写真からAIでヌード画像を生成するサービスが34も見つかっています。写真を無断で使われても良いとはこういうことをされても構わないということです。
心に深い傷を受けた日本人の被害者のインタビューです。
イラストがヌードにされる被害者も何人も出ています。
著作権を保護するためだけでなく、性的な表現に使われたくない人や、個人情報を使われたくない人も学習を拒否できる仕組みが必要です。
イラストレーターの抗議が目立つのは絵を知っている人、ファンの数が多く千万単位でいるため、使われていれば見つかりやすいからです。写真はそうはいきません。見てすぐ誰の写真と分かる方が例外でしょう。文章や翻訳となるともっとわかりにくくなります。イラストレーターだけが怒っているわけではありませんし
絵のことしか考えていないわけではありません。
著作権をめぐるパブリックコメントが再度募集されますが、商業イラストだけの問題ではないことを頭に置いて書きたいと思います。あらゆるジャンル、アマチュアにも権利があります。
写真の場合は著作権だけでなく被写体の肖像権も絡んできます。
CSAMもその一部です。絵描きだけでなく全ての人の権利を守るためです。大人が若い人の権利を踏みにじって平気でいる世界で良いなら黙っていましょう。
アイビス絵描きのみんな~!!!
— 🌧️ (@amayadoriniishi) January 10, 2024
Wacomに続きお絵描きアプリのAI生成機能でAIイラストの問題を間近にした人が多いと思うけど
今月中旬に文化庁が生成AIと著作権のパブコメ募集を初めるので奮って意見要望を送ろう!他のクリエイターの皆様もパブコメ投稿宜しくお願いします!https://t.co/jXUpYK010b pic.twitter.com/CSD2gU7hZM