画像生成AIはデータが足りない絵が描けない | 牧村しのぶのブログ

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Adobe Fireflyは他の生成AIと比べると、特に日本人についてはデータが足りないように思えます。日本人と指定しても日本人にならない場合が多く、髪が黒いだけでは使えません。

ポーズもデータが少ないと崩壊します。

これは修正する気力もわきません。

頭を抱えて泣き叫ぶ、と書いたら心霊写真になりました。

涙も出ません。

どうしても頭を抱えて泣き叫ぶポーズが描けないので諦めて、Bing Image Creator(DALL-E)を使ってみました。

こちらの方がデータが多いと見えて、頭を抱えるポーズは楽に出ます。しかしいずれも表情がなく細部も崩れています。

 

Stable Diffusionは違法なデータが使われていることがわかっているため試作していませんが、利用者が多いのはデータが多く、表現力が高いからだと考えられます。Adobeは開発中ですが合法的な製品を目指しているだけに、異文化や歴史などデータが充分でない領域は要求を満たせていないようです。

倫理を優先して無許諾学習をしなければ表現力が落ちて使い勝手が悪くなります。

 

しかし悪用を防ぐには、オカズやポルノを作れない不便さをそのままにした方が良いと思います。

 

自力で何も描けない人はお任せで表現力の高い違法性のある製品を求めるでしょうから、いっそ全部有料化して子供のおもちゃにはならない玄人向けの製作補助ツールとして販売し、規約違反者は登録できないようにしたら良いのではないかと思います。