昨日の記事でご紹介した「それってパクリじゃないですか?」に描かれた月夜野ドリンクはブラック企業ではありません。
休憩はきちんと取れており、給与も支払われています。
ただし緊急事態では徹夜になることもあります。
緊急事態での徹夜は内外の別のドラマでも描かれています。
それが常態化していれば問題になります。
「ディーセント・ワーク・ガーディアン」は労働基準監督官が
主人公で本格的に業務が描かれています。
中でも持ち帰り残業を取り上げた「妻からの電話」が異色です。 社会派の告発かと思いきや、まさかのオチがついていました。
会社は午後8時に強制的に閉鎖され、表面的には問題はなくても社員が持ち帰り残業をしていれば、事実上残業と変わりません。会社の命令で行われた場合、持ち帰り残業も残業代の支払い対象となります。しかしノルマの設定などで自発的に持ち帰らざるを得ない状況に追い込まれれば、証明することは困難です。
自発的に持ち帰る社員は証拠を揃えて訴え出るようなこともしません。無給で犠牲になるだけです。
主人公の監督官がそれを把握できたのは夫の過労を案じる妻の訴えによります。しかし妻の本当の動機は夫を守るためではありませでした。
主人公も一杯食わされ、夫が気の毒になる苦い結末でした。
最終話では主人公も罠にはめられ仕事を失う窮地に陥ります。
サスペンスも楽しめますのでお薦めします。
労働問題をテーマにした仕事ドラマもあります。漫画「ダンダリンー〇一」を原作にしたドラマ「ダンダリン 労働基準監督官」は女性労働基準監督官が主人公です。
現在配信はされていませんが、原作漫画は配信中ですのでこれもお薦めします。