鹿児島県立楠隼(なんしゅん)中学校・高等学校。
このたび、学校ライブ®無事に終わりました。
1099回目の学校ライブとなります。
2000回まで、あと901回。
昨年の6月、Facebookを通して懐かしい友から連絡がありました。
それが今回の学校ライブを実現させてくれた荒木就平先生です。
ここから先は「しゅうちゃん」と呼びます。
しゅうちゃんは小・中学の時の同級生です。
お互いの実家も近所だし、
中学2年と3年の2年間は同じクラスで共に過ごしました。
本人はどう思うかはわからないけど、
僕から見た当時のしゅうちゃんは非の打ち所がない人でした。
頭はいいし、部活動はめちゃくちゃ頑張ってるし、
学校行事も全力で取り組むし、
誰よりも真面目だけど尖ってる部分もあって、
そして人に優しくて笑顔が爽やかな人。
いつもどこかで一目置いていて、
この人には敵わないと僕は思っていました。
お互いの記憶が正しければ、
成人式を最後に僕らは会っていなくて、
おそらく今回、20年ぶりの再会だったと思います。
今彼は鹿児島で暮らし、教員をやっています。
高校卒業後は地元印西市を離れ、
陸上を続けるため鹿児島の大学へ行き、
人生のターニングポイントとなるような挑戦や出会いによって、
鹿児島での教員生活が始まっていったと話してくれました。
その教員生活1校目では16年間勤務していて、
次に異動した現任校の楠隼中学校・高等学校は今3年目となります。
そんなタイミングでのしゅうちゃんからの連絡は、
「やっくんに学校ライブをやってほしい」というお話でした。
SNSでは僕の活動を見てくれていたらしく、
いつか勤務校で呼びたいとずっと考えていたというのです。
この連絡があった日は本当に嬉しかったし、
なんとしても必ず実現させたいと心から思いました。
その日から数ヶ月、楠隼での学校ライブ実現に向けて、
しゅうちゃんと何度も何度もやり取りをしました。
日程のこと、費用のこと、音響のこと、移動や宿泊のことなど様々な課題はあったけど、
しゅうちゃんはそのすべてをクリアさせ、
正式な決定へと導いてくれたのです。
楠隼中学校・高等学校は全寮制の男子校です。
ほとんどの生徒が受験で中学から入学し、
親元を離れて6年間寮生活をします。
寮ではスマホの持ち込みは禁止。
とにかく学業に専念できる環境に特化した学校です。
今回の学校ライブはそんな寮生たちへのライブで、
高3以外の子たち(受験のため不参加)が自由参加で鑑賞するという形で開催しました。
なので開始時間は20時過ぎ。
21時25分に公演が終了しました。
1000回以上やってきた学校ライブですが、
こんな時間帯はきっと初めてだと思います。
ストーブやエアコンがない夜の寒い体育館だったし、
自由参加だったにも関わらず、
100人以上も会場に集まってくれたこと、
そして全力で盛り上げてくれたこと、
生徒たちには本当に感謝しています。
ライブ後、様々な質問や悩み相談をするため、
控え室にたくさんの生徒たちが訪ねてきてくれました。
一つ一つの相談は真剣そのもので、
僕も頭をふり絞って全力で答えましたが、
「うまく言えなかったな」ってあとで大体いつも反省するんですよね。
生徒の中で、なんと僕が校歌を作詞作曲した印西市立牧の原小学校(千葉県)出身の子がいました。
兄弟で寮生活を送っています。
お兄ちゃんが高校2年生で、弟君が中学1年生です。
2人とも牧の原小学校に通っていて、
僕が作った校歌を歌っていたということを話してくれました。
大野靖之が楠隼に来ることを兄弟で驚いたらしく、
こうして鹿児島での偶然の再会は僕も本当に感動しました。
そんな出来事も含め、
今回の学校ライブは僕にとって特別なものとなりました。
あの時のしゅうちゃんが先生となり、
僕は歌手になり、やがて力を合わせて鹿児島で学校ライブを実現させたということ。
こんな未来これっぽっちも想像していなかったです。
ライブ後は夜中の3時までファミレスで語り合いました。
思い出話をいっぱいしました。
印西中学校、そして俺たちの学年って本当にすごかったよねって、
話がずっと尽きなかったです。
僕は2年間一緒に過ごしたE組が大好きでした。
歌手になれたのも、こうして音楽が続けられたのも、
このクラスメイトのおかげなんです。
みんな音楽が大好きで、団結力があって、そして男女仲が良くて。
合唱コンクール、E組は2年連続優勝してますからね。
僕が音楽科の高校を受験することを決めた時もみんな応援してくれたし、
合格した時は自分のことのように喜んでくれた優しいクラスでした。
しゅうちゃん、今回は本当にありがとう。
この日のことは一生忘れません。
航空券やレンタカー、ホテルの手配など、すべての段取りも完璧で、
気持ち良く旅をすることができました。
楠隼中学校・高等学校の生徒の皆さん、
協力してくださった先生方、
そして音響の若藤さん、
この度はどうもありがとうございました。
しゅうちゃん、また逢える日を楽しみにしてるよ。