システムアーキテクト試験の問2も、前の記事で書いた通り新規問題になると思う。

 

 

なので、そんなに合格レベルは高くないと思うので、なんとかだましだましでも書ききった人の勝ちじゃないかな。論文初挑戦の受験生が多いシステムアーキテクトだし。

 

ただし、基幹系システムのバッチ処理なので…経験者は多かったと思う。バッチ処理自体が題材になる問題もレアなので、この問題に近いものを準備していた受験生は皆無だと思うので…あとは、論文共通&システムアーキテクト共通の部分を遵守しながら、問題文から目を離さないようにして…代位に沿う形で書けたかどうかが合否を分けるポイントなのかなって思う。

 

 

この問題も…次の点をクリアしていればA評価だと思う。ただ、新規問題で全体のレベルが高くなければ…次の点のうち何点かをクリアできていなくてもA評価の可能性は出てくる。

 

1)バッチ処理の説明(設問ア)

 

バッチ処理に関しての説明は次のような感じで。

・どの業務の、どういう処理を行っているのか、必要性

・対象データ(処理前、処理後)

・1日の処理件数、日や曜日、月、季節によって偏りがあるのか否かも(定量的)

・時間的制約(開始、終了他)

・平均処理時間

 

2)課題と対策(設問イ)

 

いずれも問題文に例が記載されている。それを見て、書こうとしている課題と対策のレベル感を見る。

 

単に「ピーク時には時間内に終わらない」でもいいが、対策は「1日の処理件数の上限を設け,業務上優先度が高い取引から処理し,上限を超過した取引を翌日の処理に持ち越すようにする。」としている。

 

定量的で具体的、かつ合理的な設計になっているかどうかがポイントになる。例えば翌日に処理を持ち越した場合、設問アに書いた業務に影響が出ないか?などは考えて書かないといけない。もちろん、同レベルの課題と対策の経験があれば、それを書くだけでいいけれど。

 

注意しないといけないのは、実際の設計の経験があるから書いたけれど、その経験が問題文の例のようなレベルではなく、だれでも普通に実施していることになっている場合。それだと当たり前すぎて「いやいや、問題文で問われている水準の設計の話じゃない」ってなるので。注意しよう。必ず問題文の例と比較すること。

 

3)エラー発生時の対策(設問ウ)

 

ここも、上記の2)に同じ。具体的に何をどう書けばいいのかは、何でも書けそうなので例を挙げるのは難しいけど、問題文には「給与振込データ作成時」を例に、「エラーデータを読み飛ばして…」って書いているので、その程度でいいんだということがわかる。

 

いつ(日だけではなく時間も)、どう再処理するのか?エラーで未処理であることを、何で判断するのか(具体的な属性など)あたりを具体的に書いていればいいだろう。

 

まとめ

 

この3点について不十分な場合で、どこまでがA評価のデッドラインなのかはわからないけれど…問1と違って、圧倒的に経験者が多そうな題材なので、定量的に書くところを押さえて客観性のある表現ができたかどうかが合否の分かれ目じゃないかなと思う。

 

その点を含めて、上記の3点ともクリアしていれば十分安全圏だと思う。合格を楽しみに待っていていいだろう。