システムアーキテクト試験の問1は、前の記事で書いた通り新規問題になる。

 

 

なので、そんなに合格レベルは高くないと思うので、なんとかだましだましでも書ききった人の勝ちだと思う。論文初挑戦の受験生が多いシステムアーキテクトだし。

 

この問題も…次の点をクリアしていればA評価だと思う。ただ、新規問題で全体のレベルが高くなければ…次の点のうち何点かをクリアできていなくてもA評価の可能性は出てくる。

 

1)定量的な数値で表現していること

 

「大幅な効率化や自動化」の部分は、もともと人手で実施していた時にどれくらいの時間がかかっていたのか?それを、この新しい技術を活用して、どれくらいの時間でできるようになったのか?そこを客観性のある数値で。比率(%)でも構わないが、それなら誰でも書けるのでほとんどの人が書いていると考えよう。差にはならない。

 

また、その処理量も重要な要素。1日あたりどれくらいの処理量があるのか?日や曜日、月、季節によって偏りがあるのか否かも。それを何人で処理をしているのかも。

 

また、処理速度だけではなく品質向上(人の限界を超えるなど)の部分も定量化できるのなら定量化を。できない部分は、人の作業との比較できる数値を用いて(人の認識できる大きさの数千倍までなど)表現する。

 

2)その業務が人手によってしか実現できないと考えられていた理由(設問ア)を、具体的かつ段階的に書く

 

理由は限られる。技術がなかった、技術はあったが品質が実用レベルではなかった(人手のほうが勝っていた)、技術・品質に問題はなかったが高価すぎた。

 

アンテナを張ってたこと、常に改善をにらんでいたことなどをアピールするには、上記の理由を時系列で、いつなのか(年度等)を明確にして遷移を書くのがベスト。そこまで書く人はほとんどいないと思うので。

 

「〇年度に一部で製品化されたものが出てきたが、その時の認識率はせいぜい〇%しかなかった。人手で実施したときの認識率は〇%だったので、実用化には至らなかった。その後、品質も向上してきたが…まだまだ高額(〇円)だったため導入できず、いよいよ…」みたいな感じで書けば、それなりのものになる。

 

3)課題と対策(設問ウ)

 

問題文を見る限り「最終的には責任を取るのは人や会社だよね」って観点での課題になっている。対策は、人手作業でのカバー。

 

そのあたりをベースに考えて決めればいいだろう。

 

法律や倫理感に関連するなら、そこも詳しく。

 

設問イを具体的に書いていたら、そのレベルで、ここも具体的に書けると思う。

 

まとめ

 

この3点について不十分な場合で、どこまでがA評価のデッドラインなのかはわからない。そんなに高くはないと思うので、上記の3点ができていなくてもA評価を得られる可能性は十分にあると思う。

 

ただ、上記の3点をクリアしていれば、十分安全圏だと思う。合格を楽しみに待っていていいだろう。

 

もちろん、先進技術オンリーなので、そこがズレていればアウトだし…人手作業を書かないといけないので、組込み系の題材もダメ。基本的な部分がクリアされている前提になる。