昨年9月末に観に行った…元乃木坂46の永島聖羅さんが出演していた「岸和田少年愚連隊~あの頃のハートは今もある~」…

 

その中のワンシーン。

 

やくざになった幼馴染の友達(ガイラ)が,抗争中の相手の親分の命を取ってくるように組織から命令された。抗争中の相手とはいえ…これまでの喧嘩とは違う。しかし,組織の命令は絶対。自分を拾ってくれて優しくしてくれた恩義もある。ゆえに覚悟を決めて実行。しかし運が良かったのか悪かったのか親分の命は取れず,逆に拉致される結果になる。敵のアジトで拷問を受けるガイラ。しかし組織は…指示を認めることもなく…若い衆が暴走したと切り捨てる。

 

 

まぁ…ドラマや映画ではよくある話の組織犯罪。

 

 

//組織犯罪//

 

組織犯罪の典型的な手口とは,指示系統を多層化し,そこに言葉や書面での明確な指示を無くし…飴と鞭,洗脳技術を駆使して追い込み…証拠が残らないようにして,表向き自発的行為,あるいは低階層での暴走という構図をとって,より上位層を守るというもの。

 

実行犯には,飴を提示したり,それまでに恩を売ったり,組織愛を醸成しておき貢献意欲に訴求したりして…黙らせる…。それが王道。

 

 

//無言の圧力,忖度を促す指示//

 

“組織”ではなく“個人”,“犯罪”ではなく“責任回避”を論点にすると…より身近になってくる。民間企業にも,政治の世界にも,芸能界にも…いろんなところで行われている…

 

上司になった時や,権限(特に人事権や各種選択権)を持った時には、特に注意をしないとな。いわゆる…無言の圧力や忖度を促す指示も出さないこと!

 

自分が偉くなったと勘違いしたら...終わり。

 

「言葉や書面での明確な指示を無くし…飴と鞭,洗脳技術を駆使して追い込み…証拠が残らないようにする。そうして自発的行為に持ち込んでしまう」のと,さほど変わらないもんな。

 

こんな感じ。「重い!重い!無言の圧力…重い!」。今年3月13日に書いた記事。こっちは他人事じゃない。注意が必要。

 

「わかってるやろ」という目線

「冷たい態度」で退職に追い込む

「詐欺師の技術」でイエスと言わせる

「喜びと落胆の態度を使い分けて」調教する

 

手乗り文鳥育ててるんじゃないんだから…

いや、ペットのしつけじゃないんだから。

 

 

//アメフトの例の問題//

 

で,アメフトの例の問題は,常識的な意見が多数を占めるので…そこは同じ意見だとして…

 

組織犯罪みたいな構図(罪を末端に負わせて,上層部が逃げ切る構図)を,よりによって教育機関がやっていたのは最悪。

 

「教育者を名乗る大人の権力者が,数万人の中の1人の学生をひねりつぶそうとしてみたけど,ガチンコで四つに組んで…逆に論破された」わけだから…

 

しかも,22日の夜…しっかりとロジカルにつじつまの合った大学生の会見の後に,大学側が広報を通じて,すなわち公式な見解として発表したコメントが論理破綻していたことで…より最悪に

 

広報を通じての発表は,大学側の正式な見解だからな。監督やコーチの個人的発言とは重みが違う。組織犯罪的な構図の“組織”が,これによって…アメフト部から,大学に広がった。つまり...

 

「大学側が,教育者を名乗る大人の権力者とともに,数万人の中の1人の学生をひねりつぶそうとしてみたけど,ガチンコで四つに組んで…逆に論破された」ことになる。

 

大学を代表する広報のレベルの低さ、危機管理部のレベルも想像できる。

 

レベルが低すぎて、逆に学生を助けようとあえて悪役=敵をかって出て世論を誘導してくれているんじゃないかと勘ぐってしまう。

 

いずれにせよ、大学側の価値の毀損って半端ないと思う。130周年を前に…。現役学生や卒業生,100万人いるそうだけど…みんな被害者になる可能性が出てきた。

 

23日23:00追記。監督とコーチの記者会見をみた。本当にあのレベルだったんだ…前言撤回。内部からの自浄作用(行動)起きるな。チームメイトの証言が本当で、それが確定すればジ・エンドかな。

 

 

以下,ひとりごと…

 

被害者の父親は刑事告訴を検討中と言っているけど、大学側がこれだけ世間から総スカン食ってるわけだから、学校側が折れて示談になるんだろうけど…それでいいと思う。裁判になると,よくて共同正犯や教唆犯。まず間接正犯になることはないんじゃないかな。今の状況だと,世間は,学生に対して“道具性”を認めている形になっているので,それをあえて覆す必要はないと思う。