・政府の掲げる”一億総活躍社会”
・SNSの進展による全員が自己主張する時代,
・全員が自己実現を目指す時代
・で…そこから産まれたコトラーのマーケティング3.0/4.0の世界
カスタマーエクスペリエンスによって…企業は,顧客を最高の主役にしてくれる時代。12月1日の投稿「カスタマー・エクスペリエンスは”刺激”。同じレベルを求めるようになる」のように。
そもそも,マーケティング2.0の顧客志向の時代から「お客様は神様」で,「モンスターは是か非か」を問われてきたわけで…全てのビジネスがサービス業だという思想からも…サービスを提供する側は,昔っから”脇役”だったんだよな。
//主役が”輝かされる”ものだとしたら…//
企業が顧客を輝かせてくれることが多くなり,いろんなところで祭り上げられることが増えてくると…”主役”ってなんなんだろう?って思えてくる。
能動的なのは周囲。
スキルが高いのも周囲。
ノウハウが必要なのも脇を固める周囲。
”おもてなし”もそう。もてなす側にスキルが必要になる。
そう考えたら…主役を輝かせることのできる脇役って…むちゃくちゃかっこいいよな。
//相手の人生の脇役を目指す!//
そういや自分も…そういう”かっこいい脇役”を目指してきたんだと思う。他人への貢献度こそ,自己肯定感や自信の源泉になっているわけだから。
コンサルにしても,研修にしても,書籍にしても…ビジネス以外にも…子供との関係も,友達との関係も。
そうそう。資格を取ったり勉強し続けているのも…それで”できる奴”って思われたいわけでは全然なくて…,誰かに教えたい(役に立ちたい)っていう想いと,自分の価値を高めることで自分が尊敬する人の価値を高めたいと思ってるからなんだよな。
子供の頃の友達がヤンキーばっかりだったんで。ルーツはそこかな。頭脳担当みたいな(笑)。
//マネジメントとは脇役に徹すること//
で,マネジメントでもそう。
言いたいことはここ!
伝説の経営者,業績を残している経営者は…周囲を主役にしている。
優秀な上司もそう。
”部下に裁量を与える”というのは,部下を主役にすること。部下に動かされることを期待し,部下に自分の持つ権限を使わせることを考え,部下の成長に力を貸す。失敗は自分の責任,成果は部下のおかげ…そうなるように持って行く。
つまり…上司に必要なノウハウ,コンピテンシーとは,脇役になれること。
そうしないと…今後主流になるだろう”エンゲージメントマネジメント”で求められている…
「部下に,自発的貢献意欲を持たせる」
というマネジメントはできないもんな。
主役になりたい,主役になろうとしているプロジェクトマネージャほど失敗しているし…その傾向は,これから益々大きくなるだろうな。
「成功は俺のおかげ!失敗は部下のせい!」
最悪だもんな…こんな考え方の上司って(笑)。お子ちゃまのクズだ(笑)。
//乃木坂46の魅力//
で…乃木坂46の凄いところも…実はそこなんだよな。
アイドルというのは,主役に祭り上げられるもの。周囲から。センターなんてまさにそう。
でも…乃木坂46だけは違う。
歴代センターを見てもわかる。3期生がセンターを務めた18枚目のシングルで…生駒里奈は「3期生を全力で支える」と笑顔で言い切った。写真集21世紀No.1の売上を誇る絶対的エースの白石麻衣は,誰がセンターになってもしっかりと支えている。彼女が脇を固めるから...センターの価値が爆上げする。
確かに…彼女たちは自ら前に出ない。自ら主役を主張しない。
主役になって輝きたいはずのアイドルなのに,大好きな仲間である他のメンバーを輝かせ,共演者を輝かせ,芸能人の格なんか考えずにライバルのはずの他のアイドルさえ輝かせ,スタッフを輝かせ,時に…ファンを主役にしてくれる。
太陽のような存在。
それは…乃木坂46というグループ自体が,最高の脇役になろうとしているから。
かつてRayの編集長が,白石麻衣を「主張しない自己主張」そう評したけれど…それはまさに,脇役という難しい主役を演じれる人だからなんだろうな。
そういう意味で,やっぱり乃木坂46はアーティスト。
その歌や存在が…ひとりひとりのファンの人生に花を添える。
ちなみに…乃木坂46が周囲をいくら輝かそうとしてくれても,自分自身が輝いているわけで…しかも,輝かせてくれる周囲は…もっともっと彼女たちを輝かそうとするわけで…すごい良い循環が出来ている。
これが…ビジネスにも,マネジメントにも必要なこと。
おっと…乃木坂の話になると止まらなくなるのでこの辺でやめないと(笑)。
というのも…今から,忘れ物をした次女の学校まで,その忘れ物を届けないといけないので。それがないと今日の部活の練習ができないらしい。だから持ってきてって。1時間ぐらい車で走らないといけないのに…軽ーくパシリに使いやがる(笑)。
でも,これもまぁ仕方がない。脇役だから(笑)。