人を雇用する,パートナーに誘う,営業する,売ってもらう…どんな状況でも稼ぎ続けられる自分になるために,神様が何かひとつの能力をくれるとしたら…”交渉力”っていう人も多いのではないでしょうか?

 

なので…立て続けで申し訳ないんですが…”交渉力”の話題を少々…。

 

 

//交渉力のある人がしている…たった一つのこと//

 

交渉力を身に着ける方法は…いたってシンプルなんです。

 

ただ…練習をすること。

 

交渉力の練習していますか?

 

交渉力の練習って…「絶対に断られる」ような内容を,「断ることに対して抵抗がゼロ」の相手に持ちかけて…なんとかYESに変えるっていうのが一番練習になりますよね。

 

半年ほど前に書いた記事「大阪では…後輩が先輩をいじる」の中に書いたんですが…。例えば…花見の場所取りを誰かに頼む時に,後輩ではなく先輩や上司に…

 

「社長!申し訳ありません。僕,本当に社長と花見したいんです!でも…仕事があって場所取りできないんです。なので社長,朝から場所取り行って,場所確保しておいてもらえませんか?」

 

って言うやつ(笑)。吉本のおかげかもしれませんが…大阪ではボケのひとつとして案外やってたりするんですよね。

 

社会人になると…少ないような気がします。あまり見かけませんし,言われたこともありません(笑)。

 

 

//リジェクション・セラピー//

 

最初の一歩は,ただの冗談(ボケ)でも構いません。社長に頭をはたかれてツッコまれて終わる…たったこれだけのことでも,交渉力の練習の第一歩にはなります。最初は仲のいい友人でも構わないでしょう。

 

二歩目で,リジェクションセラピーにステップアップすればいいと思います。リジェクションセラピーとは,他人に絶対に断られそうな要求をして,断られる経験を繰り返すことで,拒否されることへの耐性を身に付ける方法です。ちょっと前に少しだけ話題になりましたよね。詳細はこっち。マインドやハートの問題なら,これも効果的です。

 

ほら…ナンパの上手い人って断られることが平気な人ですよね。断られるところから戦略を練るから強いんです。それと同じです。

 

ただ…自発的に自分の意思でやらないと…新人研修等で「名刺を10枚もらってこい!」って言うのはダメ。パワハラになるし,余計に委縮するので逆効果。あくまでも自発的に。

 

 

//先の常識,今の非常識になる本気の要求//

 

大阪人のボケ(第一歩),リジェクションセラピー的な要求(第二歩)の後は,真の交渉力の練習です。それが第三歩目になります。

 

リジェクションセラピーも悪くは無いのですが…最初から断られることを前提で考えているところが…やっぱり練習としては弱いですよね。なので,そこに”断られたくない”というエッセンスを入れます。断られたら悔しいとか,悲しいとか…つまり,常識外れの本気の要求です。

 

でも…今ここで考えているのは,仕事で使う本番ではなく,あくまでも練習なので…常識内に収まると練習としては弱いんですよね。だからと言って非常識過ぎると,ただの”わがまま”になる。

 

そこでおススメなのが…今は非常識だけど,将来は常識になるような要求。ちょっと早い要求です。だから…働き方改革に向けての主張なんかいいかも。副業認めろ~とか。

 

ちょうど僕の…「乃木坂46のイベントを最優先にする働き方」も同じような感じ。言い出したのは2011年。ようやく時代が付いてきたけど,まだまだ国の施策にまでは入っていない。でも後数年もすれば…これが普通になると思ってます。いや本気で(笑)。

 

なので練習にはちょうどいいって感じです。それにそうなると…この本に書いているようなマネジメントが必要になる。

 

 

 

//歳とともに,そういう機会は減ってくる//

 

交渉の練習って。反抗期から始まり…若い間は”抑圧”という形で機会も少なくないんですが…社会人経験も長くなるにつれ,すなわち歳を取るにつれ,機会が減ってきます。

 

いろんな知恵も付いてきているので…拒絶されない行動を取ろうと思えば,そんなに難しいことではありません。でもそれは…逆に自ら機会を作らないと,交渉力の練習にはならないということでもあります。

 

ただ…交渉の機会(練習ではなく本番)は,歳を取るごとに重要な局面で必要になる。

 

そう考えれば…本番の場数がある人でも…練習無くして,試合だけをやっているような感じだし,ましてや本番の場数が無い人は,いざ交渉が必要な局面になった時に,まず言葉が出ないのは当たり前のこと。

 

そんなことを考えながら…

 

・第一歩:大阪人風のボケ

・第二歩:リジェクションセラピー

・第三歩:先の常識,今の非常識になる本気の要求

 

日頃,練習できていますか?

 

日々,本番(断られそうな交渉)が多ければ…その経験が糧になりますが,それも無ければ練習不足を何で補うのかは考えておいた方が良いでしょう。サラリーマンの方は,そこでいろいろ練習できるわけですから。

 

交渉力は…大事ですよ。稼ぎ続ける自分になるには。

 

 

SEカレッジの講座「今日から使えるビジネス力入門」で使用している資料。今回のようなヒューマンスキル系の話ばかりしています。