働き方改革がどういう方向に行こうと…自分らしい働き方をゲットするには,この発想が必要だと思う。

 

俗にいう“ジジ転がし”(笑)

 

ところが…いろいろ話を聞いてみると…そう考える人は多くないし,実践している人はもっと少ない。

 

基本,上司って…「どうやって操ってやろうか?」,「思い通りに動かしてやろうか?」って考える対象なのにね。

 

 

//人を動かすのが上手いと勘違いしているバカ//

 

自分が有利な立場にいる時に,その立場を利用して相手を意のままに操ろうとするのは…クズのすること。

 

相手は言うことを聞くしかないもんな。

 

指揮命令権を与えられている上司が部下を,金を稼いでいる家長が家族を…同じく親が子を,金を払う側の顧客が店員や仕入先を,愛されている人が好きでもない相手を…その立場を利用して思い通りに動かすことは…ほんと止めた方が良い。

 

要するにそれって,権限に頼っているだけだし…自分のスキルでも何でもない。

 

で,それしかできないのに…

 

「俺は人を動かすのが上手い」

 

そんな風に勘違いしていたら,それこそ…イ・タ・イ(笑)。

 

結局,相手の心までは絶対に奪えない。いずれしっぺ返しに合うかもしれない。…何より,それでしか人を動かせないから,立場が上の…すなわち自分よりも多くのモノを持っている人を動かせないので,大きな仕事もできない。

 

 

//人を動かそうとする働きかけは弱者の特権//

 

逆,逆。

 

人を動かそうとする働きかけは,立場が弱い者の特権。

 

相手は,“No”を言うことができるのは当然のこと…怒ることもできれば,無視することもできる。縁を切ろうとさえ考えることもできる。

 

なので…少なくとも相手の心に負担はかけない。

 

それが交渉力の練習にもなる。

 

言い方変えると“わがまま”や“甘え”なんだけど…立場が下だと“かわいいわがまま”になるから問題ない。これが逆だと“シャレにならないよね。言うなれば“どす黒いわがまま”だもんな。

 

それに…

 

優秀な経営者や優秀な上司…すなわち,多くのモノを持っている人ほどそこを理解している。無礼にならないようにしなければならないけれど,そういう申し出を待っているもの。

 

 

//“いじり”と“イジメ”の違い//

 

2017年6月15日の投稿「大阪では…後輩が先輩をいじる」にも書いたとおり…

 

“笑い”のための“いじり”も,弱い立場の方が強い立場を“いじる”から嫌味が無いわけで…あるいはそれが尊敬の意の表現なんだけど…これが逆なら,ただの“イジメ”だよな。

 

 

 

//甘え上手を目指す//

 

以前,独立した知人がこうボヤいていた。

 

「大企業の看板降ろして(独立して)仕事をしていくには,“No”は言いにくいし,可能な限り相手(お客さんや請負元)の要求を呑まないといけない。だから,すごくストレスが溜まる。」

 

ダメダメ。

 

その発想自体が自分の呪縛になっているし,悪い方向に自らを向かわせている。

 

逆,逆。

 

「大企業の看板降ろしたんだから…どんどん要求を出せるよな。」

 

もちろん,慎重にもっていかないと次が無くなるので,そこは慎重に慎重を重ねてじっくり考える必要はあるけれど。

 

その発想を持つだけで,いろいろ変わってくると思うんだけどな。

 

シンプルに言い換えると…甘えられる相手には,しっかりと甘え上手になること!

 

特に若い人ね!

 

熱意が響く相手は? 甘えられるのは? 自分の持っていないモノや権限,人脈などを持っているのは?

 

それを考えたら答えは自明。

 

“ジジ転がし”スキルを高める!(笑)

 

そんな感じかな。