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シリーズ家族旅2017
早いもので、
素敵マダムと再会を果たし、別れを告げてから、
すでに１ヶ月が経とうとしている。
時間がたってもなお、
その当時のままの熱量で思い起こすことができるのも、
再会できたことそのものが、
我々家族にとって、悲願だったからに他ならない。
大好きな人たちが生まれ育った場所、その土地を
踏みしめることができたのも感慨深かったし、
ご実家のご両親に
ご挨拶させて頂くことができたことも、嬉しかった。
素敵マダムと会話をするたびに、
素敵マダムを育てたご両親は、
さぞや心豊かな方に違いないと想像を膨らましていたから。
実際お会いしてみると、
想像以上に、気高く美しく、心清らかな、
素敵グランマご夫妻だった。
心が洗われた気がした。
中でもタイ兄は、その出会いをとても喜んでいた。
素敵マダムのお母様は
夏目漱石の大ファンで、同じ漱石好きのタイ兄は
興味深い話をたくさん聞かせて頂いた。
思わず熱い握手を交わす、素敵グランマとタイ兄。
世代を超えて意気投合する姿に、
見ているだけで、癒された。
鹿児島と香川と離れ離れになって、早2年。
2年ぶりの空白なんて、
実はなかったんじゃなかろうか。
再会した瞬間、
あの日あの時あのままの、
あの賑やかな空間が蘇る。
再会を果たした瞬間に、
ふと心のどこかで、
タイマーが動き始めたのを感じた。
悪い癖だ。
考えたくはないけれど、
やがては別れの時がくる。
楽しければ楽しいほど、
別れが切ない。
仕掛けたタイマーは２４時間。
時よ、止まれと、何度思ったことか。
無邪気に笑う子供達を見ていると、
つられて笑う自分がいた。
気がつけば、
素敵マダムとの時間を
一分一秒を余すことなく堪能しようと
いっぱい話をしていた。
やがて、
時を刻む秒針をかき消すように
全ての時間が笑い声で埋め尽くされていた。
楽しさと嬉しさと喜びでいっぱいだった。
シリーズ家族旅2017
次へ続く・・・
シリーズ家族旅2017
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