7月5日の「ミヤネ屋」でSNS詐欺を取り上げていた。その番組の一番最初に紹介された事例。
「“お試し価格500円”とSNSでCMページが出てきてそれを申し込んだら、いつのまにか“定期購入の契約”になっており、一か月後に翌月分が送られてきて、通常価格の請求が来るという詐欺。解約しようとしても電話が通じない。」
僕はこれに引っかかった。
僕の場合は、お試し価格は900円台だった。身体のある部位によいと言われる粒剤が一か月分。
一応、申し込む前には内容をよく読んで、“定期購入ではないことを確認したつもり”であった。「つもり」と書いたのは、そのページは申し込んだ後、二度と出てこなかったから、再度確認しようと思ってもできなかったからだ。
ミヤネ屋でも言ってたが、こういう詐欺ページはページ閲覧の後戻りができないようになっているそう。
僕が頼んだ商品は、ネットで調べるとHPもあり、きちんと売られているもので、そこには一か月目のお試し価格と明記されているし、頼んだ後30日以内なら全額返金とも明記されている。
しかし、僕が見たページには、証明できないが「一か月目」とは書いてなく定期購入の契約事項も書いてなかった。そして詐欺だとわかった第2便の到着時にはすでに30日を過ぎていた。
実に巧妙だ。詐欺だと証明できないぎりぎりの“詐欺もどき”なわけだ。第2便の前には、「誕生月だから特別割引で購入できますよ」との追加購入のオススメ便りも来てるので、自分は定期購入契約ではないと改めて思っていたところ・・・。
第2便が届いたわけだ。そこでは、品物と共に、通常価格6,500円を振り込むように振込用紙が同封されていた。解約はできるが、一度送ったものの返品はできないと書いてある。解約できたとしても今回の送付分は強制的に売りつけられるわけだ。
面倒くさいので6,500円くらい払っちまおうかとも考えたが、タイで培ってきた詐欺対策(下記参照)をこうして載せているほどの僕が、少しでも払うという行為は詐欺に“負ける”ことになる。それはたいへん悔しい。
現役時代だったら、きっと払ってしまっただろうが、今は時間だけは無尽蔵にあるので、HPと送ってきた書類をもう一度しっかり読み直してみた。
するとこういう一文があった。
「商品に汚れがあった場合は送り返してください。」と。
僕がネット購入する場合は「クレジット払い」が通常だが、この商品を注文するときは一応用心して、いつもなら選択しない「振込支払い」にしておいたのが功を奏した(なんとなく詐欺の予感が匂っていたのかな?)。
送り返すことさえできればOKなのだ。
ネットには電話がつながりにくいと書いてあったが、10分ほどでつながった。
☎「解約をしたいのですが。」
☎「はい、わかりました。お客様番号をどうぞ。」
と、ここはすんなりいった。
解約処理をし、そのあと、
☎「この商品は送り返したいのですが。」
☎「それはできないことになっています。」
☎「でも、商品が汚れている場合はできるそうですよね。汚れているのですが。」
☎「お客様、最初はそんなこと言っていませんでしたよね!」
と、ここで、オペレーターの態度が少し硬くなった。
でもこちらはあくまでも冷静に、
☎「最初は解約の話をしていたつもりですが。商品が汚れていた話から入らないといけなかったのですか?」
と返すと、しぶしぶ承知をして、返品の仕方を説明しはじめた。
こうして、僕はテレビでもやっているほどのよくある詐欺(もどき)に抗うことに成功したのだった。めでたしめでたし。
皆さんがこういうめにあわないことを祈っています。お互い気をつけましょうね。