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 サウジアラビアから帰国して通常の生活に…と思いきや、サウジでは症状の出なかった花粉症と風邪のダブルパンチで調子は最悪・・・。

 サウジでは、英語ですべて症状を説明しなきゃいけない病院には“怖くて”3年間行けなかったので(すべて薬でしのいできた。歯の痛みですら…)、日本に戻ってきて気軽に医者にかかれるのがうれしい。明日さっそく行ってこよう。

 

 何もする気が出ないので、過去のブログを読んでたら、サウジ料理のあれこれは書いているのに、タイ料理については何も書いていないのに気が付いた。

 

 タイ好きの僕としては、こんな片手落ちはだめだということで、今回はタイ料理の魅力を書いていこうと思う。と思って書き始めたら、なんか元気が出てきたぞ!

 

 まずはサウジのカプサにあたるのが、タイではカオ・パット(カオはご飯、パットは炒めるの意)。サウジではカプサは国民食とまで言われるが、タイには他にもおいしいご飯が山とあるので、カオパットはそこまでは言われていない。でも、その食べやすさは子供にも合うし一番おすすめと言っていい。

 タイは露店での屋台飯が永いこと流行ってきた。今でこそ減っては来ているが、今はなきスクムビットSoi38など、有名な屋台街がそこら中にあった。街に出ると、焼けたニンニクとマナオ(タイのレモン)とパクチの匂いが入り混じりなんとも言えない生活感あふれるタイらしさを感じることができた。

 おっとすぐに昔話を書こうとしてしまう。今回は料理に絞ろう。話を戻します。

 カオパットガイ(鶏肉)のように、すぐ後に、ムー(豚肉)とか、ヌア(牛肉)とか、グン(エビ)とか、プー(カニ)など、中に入れるものを示して注文するのが定番だ。

 

 他にもご飯でおいしいのが、カオ・マン・ガイ(マンは油の意)。鶏肉のスープで炊き込んだご飯の上に、蒸し鶏肉のぶつ切りをのせたものだ。独特の甘辛たれと共に食べると格別だ。ペブリ通りのプラトゥナムには有名なカオマンガイ屋があるが、どの店で食べてもやっぱりうまい。

 

 次に僕の一番のお気に入り、カオ・カー・ムー(カーは足の意)、つまり豚足ご飯だ。僕は就職して初めて先輩に連れていってもらったのが豚足屋。下戸なのに飲まされて食わされて、それ以来豚足は大嫌いであった。ところが、これは全然違うのだ。トロットロになるまで味をつけて煮込んだ肉は、まったくの別物に変身していると言っていい。これを太い包丁でたたいてさらに柔らかくしてご飯に乗せてくれる。さらに「サイ(入れて)カイ(玉子)ドゥワイ(いっしょに)」と言って、同じ汁で煮込んだ煮卵をつけてもらうと最高である。これは、店により微妙に味が違うので、僕は行く先々でよく食べた。カオマンガイはレストランでもあるとこはあるが、カオカームーは完全に屋台でしか売ってない。

 

 次に屋台では食べられないが、タイレストランでは必ず注文するカオ・オップ・サッパロットを紹介(オップは蒸す、サッパロットはパイナップル)。カオパットとパイナップルの合わせご飯だ。最初は「二つが合うわけがない」と思うが、これがいけるのだ。おまけに、パイナップルの器に入れられて出てくるので見栄えもよく、僕が旅行で求める“非日常”も味わえ、一石二鳥だ。

 

 タイではパイナップルとの合わせ技以上に不思議なのが、カオニヤオ・マムアン(カオニヤオはもち米、マムアンはマンゴー)だろう。マンゴーとご飯?って最初は思うが、これも食べてみてびっくり。ピッタリ合ってしまうのだ。友人家族をタイへ連れていったとき、この家族、8日間で4回も、カオニヤオマムアンを注文するほどはまっていた。「これはスイーツだ」と言って食べていたが、僕にはやっぱりご飯だな。

 

 気合を入れて書いてたら、けっこうな量になってきたので、今回はご飯だけにして、続きは次回。お楽しみに。