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 ジッダ(ジェッダ)には二度行った。

 9年前に「イスラムの聖地メッカの玄関にあたる歴史都市」という名目で世界遺産に指定されたジッダは、紅海を通して入って来た多彩な文化や建築技術で造られた歴史的な建物が多数残り、首都リヤドに次ぐサウジアラビア2番目の大都市だ。

 

 観光地と呼べる場所がほとんどなく土産物屋もないリヤドに比べると、ジッダは土産物屋もあるし観光地も多い。

 これからジッダを訪問する方たちのために、僕が行ったおすすめの観光地をここに記しておこう。

 

 「ジッダ空港の巨大水槽」・・・ジッダのキング・アブドゥルアズィーズ国際空港の中には、縦14m、直径10mの円柱型の見事な巨大水槽があるので必見。もちろん紅海に生息するお魚たちが泳いでいるんだろうな。


 「ファキエ水族館」・・・サウジアラビアで唯一の公共水族館であるファキエ水族館は、子供も楽しめる場所。ここには200を超える海洋生物がいて、イルカのライブショーも楽しめる。リヤドにいて長らく土産店を見ていない者にとっては、ここの土産店はとてもうれしい。水族館前の海沿いのレストランは少々高いが、紅海の夕日を眺めながら食べる場所としてはコスパがいいかも?

 

 「ファハド王の噴水」・・・世界で最も高い噴水であるファハド王の噴水は、紅海から空中へ水流を吹き付け、最大高さは260mを超える(資料によっては300m以上)。市内の多くの場所から日中でも見られるが、スポットライトで照らされる夜に見たい。東の海岸アルハムラ・コーニッシュ公園からよく見えた。この噴水は、30年前からジッダの近代アートの1つでありランドマークとなっている。

 

 「水上モスク(アルラーマモスク)・・・ファキエ水族館の10㎞ほど北の海岸にあるこのモスクは、海の上に建てられており、満潮時には紅海に浮かんでいるように見えることで有名。伝統的な建築様式とイスラム美術が特徴で、崇拝用のモダンな音響と照明システムもあるそう(僕は直接中には入っていない)

 

 「アル・バラド地区」・・・旧市街であるこの地区には今にも倒れそうなビルがいくつか残っており、古き良き時代?に触れられる。ここを抜けるとスーク(ベトウィン市場)が現れ、さらにその先には、歴史的な物語で知られる8つの門の中でも特に有名な東側市場の要塞とされる「メッカ門(バブ・メッカ)がある。この地区では手ごろな値段のお土産屋をいくつか見かけることができる。

 

 「タイバット自然史博物館」・・・ジッダの伝統的なヒジャーズ建築を再現した建物自体がまず魅力。複雑な格子細工とサンゴで彩られた出窓が特に有名。建物内は複数のフロアに分けられ、ジッダやサウジアラビアの歴史や生活、そしてイスラム教にかかわるたくさんのものが所狭しと展示されており、1~2時間では見られない。

 

 「中央魚市場」・・・紅海から取って来たばかりの魚をさばいたり並べたりしている様子がダイナミックだ。でも魚市場の風景は日本でも同じかな。

 

 「ラプラージュ」・・・水上モスクから北に7~8km行くとアブール湾がある。それをぐるっと回った向こう岸の紅海沿いにあるプライベートビーチ。ここは知らずに行ったら絶対わからない場所。全体は大きな柵で囲まれており、門にも何も書かれてないので中の様子は全く見えず、個人宅なのか何かの施設なのかもわからない。中に入ると、レストランやプール、そしてきれいな砂浜と、桟橋を先まで行くと深くて青い海がある。潜水道具などすべて完備されており、潜ると色とりどりの魚が鑑賞できる。きれいな砂浜や大きなバルーン滑り台のあるプールでは子供たちも安心して楽しめる。こういう場所はビーチ沿いにいくつかあるようだが、知り合いから場所や電話番号を聞いて予約するしかないだろう。サウジの女性はただでさえ肌を見せてはいけないので、こういう形のビーチスタイルになっているのかな。

 

 リヤドよりも運転しやすいので、レンタカーを空港で借りるのがおすすめ。ぜひリヤドとは違ったサウジを楽しんでください。

 

 <以下、サウジの記事だけの目次です>