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 本帰国が近づき、サウジの数少ない観光場所について書き留めておこうと思う。

 今回は、サウジに長いM氏に、前日夕方「明日、デイトリップに行こう!」と急に誘われた気軽なTripを紹介。さすが、M氏はサウジに長いだけあって“他の人が行ったことのないような穴場”に連れて行ってくださった。地点ポイントも載せておくので、興味のある方はぜひ足を運んでみてください。

 

 行った場所は、リヤドの北西にある、有名な「エッジ・オブ・ザ・ワールド」の方向へ、さらに進んだとこにある「監視塔」と「塩田」、そして有名な「赤い砂漠」の西に位置する「砂漠の湖・枯渇湖」だ。(日本語名称は勝手に僕が付けたもので正式名称ではありません。)

 

監視塔Marqab Tower」(5Q6W+53 Rughabah)←地点ポイント(これをグーグルマップの検索窓に打ち込めば地点に飛んでくれます) ※リヤドから116㎞(キングダム病院からの距離です)

 マーカブ・タワーは有名な建築家によって19世紀半ばに、外敵の襲来を早期に発見することやラクダや羊たちが盗まれないように監視・警備するために建設されたもの(今までに3度修復)だそうで、高さは25m、中は幅50cmほどの螺旋階段によって、最上部の展望台まで登れるようになっている。上に行くにしたがって通路が若干狭くなっていくため閉塞感があるが、73段の階段を上がりきると、サウジの国旗がはためく展望台に上がれる。階段の途中には、銃口を出すための6個の穴があり、換気も兼ねている。

 この塔のすぐ東側の集落は土壁の古い造りですでに廃墟となっており、住民は新しい住居に住み替えさせられている。

 

塩田「Salt Land」(6GXX+38 Al Qasab) ※リヤドから155km

 ソルト・ランドは、サウジアラビアで最も有名な塩の採掘地の 1 つ。浅く彫ったプール状のくぼ地に、塩を含んだ地下水をポンプで汲み上げ、太陽光で水を蒸発させ塩を生産する。

 観光地として特に整備されているわけではないが、僕らが訪れた時は、学生の一団が観光(勉強?)に来ていた。

 とてもきれいな塩が採取されているが、その採取方法たるや、土のプールにたまった塩を重機で集め、それを作業員がその場で袋に詰めて売る状態にしていて、これでは土やゴミも絶対に一緒に入っているだろうと心配になった。

 

砂漠の湖・枯渇湖「Khararah Lake」(C66V+PX Al-Muzahmiya) ※リヤドから71km

 ほとんど雨が降らないサウジの、砂漠の中に存在するとても珍しい湖、カララ湖。多くの期間は湖底が見える枯渇状態らしいが、僕らが訪れたときは、前の月に珍しく雨が降っており、そこそこ水が溜まっていた。

 リヤドの人々にはけっこう人気スポットらしく、家族で来て湖のまわりに車を止め、アラビックコーヒーを飲みながらゆったりしている人も多かった。僕らもそのうちの一家族からコーヒーとデーツをいただいた。

 水はとてもきれいとは言えない状態だし、観光地として皆でここを育てようという意識はまだないサウジなので、湖のまわりはゴミだらけだが、訪れている人たちはとても満足そうだ。

 周りが砂地なので、バギーが走り回っていたし、砂地に強い車が砂地走行用にタイヤの空気圧を落としたり、逆に帰るときに空気圧を上げるための機材をそろえた店がたくさんあった。

 このカララ湖の東南東13kmに「赤い砂漠」があるので、カララ湖の東南東の砂は赤く光っていて美しかった。

 

 そうそう、ここらは田舎なので、リヤドのようなレストランはなく、昼食は人の出入りが多い小さな店に入った。もちろん中東料理で、床に置いた料理をいただくサウジスタイルで、運転手さんも含め皆でカプサをいただいた。

 肉もおいしかったが、ご飯自体に味が旨く乗せてあり、とても満足いくものだった。

 

 こんな貴重な一日を提供してくださったM氏に改めて感謝したい。

 

 <以下、サウジの記事だけの目次です>